インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

くらし

テレビを見続けると××になる?

居間、台所、寝室。小さな家の中に、テレビが三台も。晩年のお義父さんは、日がな一日テレビを見ていました。テレビって、BGMがわりにつけているとついダラダラと見続けてしまいがちです。それでお義父さんは、みるみる認知症が進んでいったような印象があり…

続ける習慣について

「三日坊主」のことを中国語で“三天打魚兩天曬網(三日漁をしたら二日網を干す)”といいます。三日働いて二日休むなんて、現代ではむしろ理想的な仕事の仕方じゃないかと思いますけど、まあそれは脇に置いて……。留学生の通訳クラスで英語から日本語へのサマ…

NHK受信料は支払います

昨年の暮れに、東京新聞で山田健太氏の寄稿を読みました。巷間かまびすしいNHK受信料の支払いの是非に関して、「極論すればNHKを見ても見なくても(中略)社会の公共財として、みんなで少しずつ負担して公共的なメディアを支えることで、民主主義の発展に寄…

城南エリアの淡麗系ラーメン三選

例によってほうぼう食べ歩きを極めた末の厳選、というわけではまったくなく、単に私が好きで、なおかつ自宅からも比較的近いので何度も行っているお店です。 麺や維新 「特醤油らぁ麺」は味玉、豚チャーシュー、鷄チャーシュー、ワンタンが載っている豪華版…

代喜先生夫妻のこと

小学生の頃、土曜日の午後に絵を習っていました。今となってはちょっと信じられない感じがしますが、当時の小学校は土曜日も「半ドン」で授業がありました。給食は出ないので、授業が終わって家に帰り、お昼を食べてからバスに乗って、駅前の団地の公民館で…

五輪がスポーツをダメにする

ラグビー元日本代表の平尾剛氏が、五輪への違和感を表明している記事を読みました。住ムフムラボが更新。今回は東京五輪について書きました。スポーツに育てられ、今もスポーツに関わる者としては、やはり書かずにいられませんでした。思い切って書いた今回…

やたら注意喚起されちゃう日本での暮らし

家電つながりでもうひとつ、「SUSONO」のイベント関連で気づいたこと。家電やパソコンを買うと、やたらシールやラベルが貼られていることがあります。例えば炊飯器だと「圧力IH」とか「本格鉄釜」とか「極め炊き」みたいに機能や仕様をアピールするもの。Win…

親切そうな顔をしている日本の家電

もうひとつ、先日参加してきた「SUSONO」のイベントでの話題です。対談のなかで松原亨氏が「日本の家電は『親切そうな顔をしている』」とおっしゃっていたのがとても印象的でした。確かに、日本の家電って、便利な機能が盛りだくさんで、それの説明も盛りだ…

台湾や中国のリノベーション物件

先日参加してきた「SUSONO」のイベント、対談の中で佐々木俊尚氏が「日本の観光地で現在、中国人観光客が騒いでいるのに眉を顰めている人がいるけれど、数十年前の日本人もああだった。にぎやかでゴージャスが好きだった」というようなお話をされていました…

暮らしの「ゆるい」心地よさを求めて

一昨日、「SUSONO(すその)」のトークイベントに参加してきました。今回のテーマは「住む」。作家・ジャーナリストの佐々木俊尚氏と、雑誌『Casa BRUTUS』編集長の松原亨氏の対談がメインのイベントです。susono.lifeハードとしての「家」からソフトとして…

江戸前風ばらちらし

よしながふみ氏の『きのう何食べた?』第13巻に登場していた「江戸前風ばらちらし」。 「お誕生会の定番・ちらしずしをアレンジ」した大人向けのレシピで、煮あなご、マグロの漬け、えびのうま煮、アボカド、「ガッテンの卵焼き*1」、いくらの醤油煮が載って…

一食抜くなど信じられない?

「不定愁訴とその後」でも書いたんですけど、体調が良し悪しが飲食、それも飲食の量と密接に関わっていることが実感できるようになってから、基本的にはお昼ご飯を抜くか、ほんの少し(例えばバナナ一本とか、ソイジョイ一本とか)しか食べないようになりま…

電車内での化粧は気になりません

昨日の東京新聞、詩人・伊藤比呂美氏の「人生相談」です。伊藤比呂美氏のこのコラムは毎回楽しみに読んでいますが、昨日もとても考えさせられる内容でした。私もバスや電車の中で、あるいは劇場や映画館などで、自分でも引いてしまうくらいイライラしている…

「タバコがかっこいい」だなんて、いつまでそんなことを言ってるの?

ここ十年ほど、おなじお店で髪を切ってもらっているのですが、若いスタッフさんが選んで目の前に置いてくださる雑誌が興味深いです。たいがい『BRUTUS』と『PEN』と『モノ・マガジン』。ここに、たまに『LEON』が加わります。スタッフさんの目には「そういう…

挨拶としての「せーっ」

かねてよりコンビニやアパレルショップなどの男性店員が「いらっしゃいませ」を「しゃっせー」などと短く発音する現象に注目してまいりましたが、先日とあるお店でついに「せーっ」と発音する方に遭遇しました。言葉の経済性、ここに極まれりです。このお店…

おでん・ド・ブラン

揚げ物を入れず、白い食材だけで作った「おでん・ド・ブラン」です。あっさり、淡泊、食べ飽きない味わいでひと冬に何回か作りますが、私のオリジナルではありません。不定期営業で新鮮な素材が入荷したときだけ気の向いた客をおもてなしし、住所・電話・メ…

義父と暮らせば18:最終回

今日はお義父さんの四十九日と納骨でした。亡くなったのは昨年の九月でしたから、本来なら昨年のうちに済ませておくべきだったのですが、喪主である細君の入院などもあって、のびのびになっていたのです。 近しい親戚も参列して、お坊さんにお経をあげてもら…

台北の「蚵仔麵線」三選

とはいえ、別に食べ歩きを極めた末の「ベスト3」などというわけではありません。たまたま年末に台北へ行って、立ち寄ったお店のうち、おいしいな~と思ったものを備忘録的に。「蚵仔麵線*1」は台湾の庶民的な食べ物で、小ぶりの牡蠣*2が具に入った、とろみ…

ヒュッゲ関連本あれこれ

昨年の夏に台湾を旅行した際、偶然手にした『hygge丹麥幸福學』という翻訳本からにわかに「ヒュッゲ」づき、この冬休みまでに「ヒュッゲ関連本」を立て続けに読みました。www.books.com.twちなみに「ヒュッゲ(hugge)」とはデンマーク語で「心地よい」とか…

憧れどもなお近寄りがたき「田舎」

上下篇を続けて読みましたが、なんだか新年から暗澹たる気持ちになる記事でした。www.dailyshincho.jpここに書かれているような「田舎」の閉鎖性*1、私は身をもって体験したことがあるのでよく分かります。というか、私が体験したのはもう30年も前のことなの…

ポイントという「損得」のダークサイド

ポイントカードが苦手です。 http://www.irasutoya.com/お店ごとに発行されるあの類のカードを何枚も持ち歩くのがいやで、なおかつ最近は可能な限りクレジットカード支払いにして「キャッシュレス生活」を目指しているのでポイントがつかないことも多く、ま…

若者能

「若者能」を見にいってきました。wakamononoh.jp能楽喜多流シテ方の塩津圭介師が中心となって、学生さんや社会人が実行委員会形式で毎年行っている能楽入門的なイベントです。入門編とはいえ、番組(プログラム)は解説に始まって舞囃子、狂言、能と盛りだ…

不定愁訴とその後

「天命を知る」歳の前後あたりから、身体の不調が目立ってくるようになりました。とはいえめったに風邪など引かず、特に病気をするわけでもないのですが、常に肩こりがあり、周期的に腰痛に悩まされ、起床後やお昼ご飯を食べた後の何ともいえない不快感(膨…

「枯れた」技術

「枯れた技術」という言葉があります。 枯れたハードウェア、枯れたソフトウェア、枯れた技術、なんて言い方をする。この場合の「枯れた」は、基本的には「古い」と同じ意味だと思っていい。 しかし単に古いだけでなく「すでにトラブルが出尽くしていて、そ…

不義理を働くことを恐れない

うちは正月だからって特に初詣などには行かないんですけど、近くに「招き猫」で有名な豪徳寺があって、去年買った猫さんを奉納して新しい猫さんを迎えるために参拝してきました。 義父の死をきっかけに、今年からは年賀状を一切出さないことにしました。やっ…

昨年の3回と今年の3回

昨年は3回、病院を舞台に大きな出来事がありました。ひとつめは仕事で留学生と一緒に行った長野県での合宿。 みなさん大人ですから特に「管理」などということもやらないのですが、深夜に急性アルコール中毒で中国人留学生が倒れてしまいました。私が救急車…

煙のゆくえ

ぶらりと立ち寄った書店で平積みになっていたこの本、面白そうなので買ってみました。わら半紙のような風合いの紙にコーティングした感じの表紙で、カバーも帯もなく角がカーブの裁ち切りになっている素敵な装幀です。K氏の遠吠え 誰も言わへんから言うとき…

何に旅情を感じるかについて

先日台湾へ出張した際、ホテルで朝食券をもらったんですが遠慮して、近くの「早餐店」に出かけました。このホテルには前にも泊まったことがあって、朝食はバイキング形式で豪華でもあるんですけど、なにかこう「いまひとつ」なんですよね。特に「台灣特色」…

なぜ稽古をするのか

夏の研修会に参加して来ました。内輪で行う発表会みたいなものです。私が舞ったのは「猩々」の舞囃子。その他に仕舞と舞囃子の地謡をいくつか仰せつかりました。「羽衣」「三輪」「竹生島」「半蔀」「飛鳥川」。謡はiPodの再生回数がそれぞれ100を超えるほど…

能と「互動」

先週末の能楽堂でのお稽古会(発表会)も終わり、暮らしも仕事も通常モードに戻りました。今回は連吟で「敦盛」「紅葉狩」「枕慈童」を謡い、初の舞囃子で「賀茂」を舞いました。終わってみれば「まだまだ」とため息ばかりの結果ですが、まあ何とか間違えず…