インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

しごと

とことんヒラ社畜的な私

新型コロナウイルス感染症が拡大する中、学校現場では新学期を迎えようとしています。私の職場では二月中から通退勤時のラッシュを避けるための時差出勤が奨励され、三月に入ってからは休講や行事の取りやめが相次ぎ、学生の春休みに合わせて教職員もなるべ…

謝辞なんていらない

ネットで検索していたら、とある大学での卒業式における「謝辞」を見かけました。型通りのものとは全く違ったスタイルのその謝辞は、SNSなどでも「パンク」だ「ロック」だなどと形容され絶賛されていました。www.univ.gakushuin.ac.jp個人的にはこの謝辞で、…

職員室のモノを捨てる

題名にある通りの、そのものズバリの本です。小学校の教諭である丸山瞬氏が、職員室にあった何十年前のものとおぼしき「ベル」を片付ける話から始まるその内容は、学校現場に勤めたことがある方なら誰もが「そうそう!」と頷くことしきりです。そしてその一…

自分の職場で感染例が伝えられたら

先日、私が勤めている学校の職員が「新型コロナウイルス」に感染していたことが分かりました。ご本人は軽症でいたって元気だそうですが、感染の拡大を防ぐため、この職員と近くで接触した職員は自宅待機+経過観察、学生は全員立入禁止、図書館や購買や学食…

語学と辞書について

昨日は奉職している学校で教員のミーティングが開かれました。新年度を控えて、授業のスケジュールやカリキュラム、シラバスなどを確認する会議です。その場所で、ある日本語の先生からとても興味深いお話を聞きました。いわく「留学生が、ネットの辞書で調…

通訳というおしごと

関根マイク氏の『通訳というおしごと』を読みました。通訳業界の現状、通訳者としてのデビューからステップアップ、現場での心構え、通訳者のセカンドキャリアまで、通訳の語学としての側面よりも「おしごと(業務)」そのものにスポットをあてて書かれた一…

自粛ムードの春に

昨日の朝、ブログに投稿したあと、ネットで以下の記事をつづけて読みました。いずれもこのまま社会の停滞を座視せず、普段の暮らしを取り戻そうと訴える内容です。本当に、おっしゃる通り。今回の「新型コロナウイルス」騒動、もうそろそろみんな頭を冷やし…

人が少ないことを喜んでいいはずなのに

昨日は、とある学校の無料公開講座に出かけてきました。講師として一時間半ほど模擬授業をするんですけど、昨今のご時世を反映して参加された方は通常よりもかなり少なめでした。それでも来てくださる方がいるのですからありがたいことです。ただ、申し込ま…

こまやかな中国語に憧れる

昨日は通訳学校秋学期の最後の授業日でした。この学校では最終日に、これまでの訓練の総仕上げとして外部から専門家をお招きして講演を行っていただき、その内容を通訳するという実習が行われます。昨日の講師は、中国の大学を卒業されたあと日本の大学院で…

もっと「ゆるい」働き方を

新型コロナウイルスの影響が社会のあちこちに出ています。私の職場でも年度末の授業や行事がすべて中止になりました。日本留学の記念ということで、卒業式に着物や袴を着ようとしていた留学生もいるんですけど、その卒業式自体がなくなってしまいました。せ…

自律的な学習って?

多くの学校が年度末を迎えるこの時期、私の職場でも今年度の総括と来年度の準備が始まっています。こうした年度や学期の変わり目によく行われるのが学生さんへのアンケート調査です。学校の授業や事務や設備、その他もろもろについて、感想や不満や要望など…

体育会系

子供の頃からスポーツが苦手でした。だからもちろん体育の時間が一番嫌いでした。でも小学生の頃は「男の子だったら野球をやっていて当然」というような同調圧力がありまして、好きでもないのにプロ野球の球団の帽子をかぶって、グローブも持ってましたね。…

自分をいったん括弧に入れる必要

都内の日本語教室で社会人向けのクラスを担当している同僚からこんな話を聞きました。仕事で来日した外国人やその家族のために区役所が開設している、まだほとんど日本語を話せない方向けの初級クラスでの話です。「相手の家族についてたずねる」というロー…

語学の「順序」と「戦略」について

先日、語学を継続させるコツは「その場その場で完璧を目指さず、未消化でもとりあえず先に進む」ことではないか……というようなことをブログに書きました。ブログを更新するとTwitterにも投稿するようにしているので(もはやその機能以外Twitterはほぼ使わな…

武漢の現状を伝える映像を見て

留学生の通訳クラスで、武漢の現在(正確には一月下旬時点ですが)を伝える映像を教材に使ってみました。90後小哥冒死拍下中國武漢第一批封城影像 Post-90 Guy Risks His Life to Record Wuhan City Under Lockdown Firsthand近代的な大都会である武漢の繁華…

隣のサイコパス

学校の教師などという因果な商売をしておりますと、時々生徒の負の側面とお付き合いしなければならない局面にも出くわします。それは例えば、試験の際にカンニングを見つかった生徒や、レポートで剽窃(いまふうに言えば「コピペ」ですか)が発覚した生徒へ…

漢字にルビ振りゃいいってもんじゃないです

学校の健康管理センターから「留学生に周知されたし」とのことでメールが届きました。新型コロナウイルス感染症の流行に対する学校の対応方針を伝えるためのものです。必要に応じて配布や掲示をするための説明文が添付されていたのですが、これが非常に興味…

留学生の同時通訳実習

通訳や翻訳を学んでいる留学生が、講演会での同時通訳実習に臨みました。毎年この時期に開催しています。学外から講師をお招きして、ご専門の内容を「容赦なく」お話しいただき、それを同時通訳するという実習です。この日のために、数ヶ月前からサイトラを…

黒板消しを手伝ってくれる留学生

うちの学校にはパーテーション(間仕切り)で隔てられた教室がいくつかあります。授業に参加する生徒の人数に合わせて、二つの教室を一緒にしたり、別々に仕切って使ったりするため、天井から床までの大きな可動式の壁が設置されているのです。このパーテー…

「日本語を話す外国人」という存在がよくわからない?

インターンシップという制度があります。学生さんが一定期間企業などで「就業体験」をすることです。実はうちの学校にもこの制度がありまして、主に日本での就職を希望する留学生が、短い期間ながら様々な業界の企業におじゃまして、日本企業での仕事の進め…

折り目正しい母語を話したい

入学試験のシーズンを迎え、私が奉職している専門学校でもすでに何度かの試験が行われました(一次募集、二次募集……と何度か試験があるのです)。筆記試験の他に面接試験があって、私もよく動員されます。面接試験では、日中通訳のクラスを志望する受験生に…

「自制」にたよらず「福流」をめざす

昨日は中国語圏のお正月「春節」でした。でも私の職場は日本の暦で動いているので関係なしに授業があります。中国語圏の生徒さんも「元日」から学校にやってきます。正月気分もなにもあったもんじゃないですね。お疲れさまです。午前中の仕事を終えてすぐに…

留学生の「日本人化」

教師というお仕事を長くやっていると、いろいろな生徒さんのクラスに遭遇いたします。日本人(日本語母語話者)だけのクラス、華人(中国語母語話者)だけのクラス、日本人と華人の混成クラス、はたまたそれ以外の外国籍の方が多数参加しているクラス……。面…

武漢の新型肺炎とネット翻訳

中国の武漢で拡大が続いているとされている新型ウイルス肺炎、日本での報道が加熱してきました。報道に接する私たちは「正しく知り、正しく怖がる」ことが大切だと思うのですが、こうなってくると物事を冷静に判断できない人が増えてくるのは世の常。かつて…

ユーチューバーと蔡英文氏の話し方に圧倒される

先日も記事を書いたのですが、私は人前で話すのが苦手です。語学関係の「商売」をしておきながら「話すのが苦手」もないだろうと自分で自分にツッコミを入れたくなりますが、本当に苦手。苦手なだけじゃなくて「下手」だとさえ思います。これでもアナウンス…

優れたユーチューバーの話し方

語学講師や通訳者といった「人前で話す職業」に長年就いているというのに、いまだに人前で話すのが苦手です。そう言うと周囲の方からは「またまた〜」と突っ込まれるのですが、いや、これは謙遜とかそういうものではなくて、本当に苦手ですし、授業や会議な…

中国には恩がある

私、中国は「大好きだけれど大嫌い」です。「愛憎相半ばする」という言葉がありますけど、中国に留学していた当時から今に至るまで、ずっとそんな感情を抱いて過ごしてきました。中国に留学する前は単に「大好き♥」だったので、やはりこれはかの地に長く暮ら…

海洋ゴミに関する通訳教材

留学生の通訳クラスで、こんな映像を教材に使ってみました。いま大きな問題になりつつある「海洋ゴミ」をテーマにした講演です。【一席】劉永龍:海洋垃圾為什麼是個問題いま現在わたしたちが直面している、待ったなしの課題を扱っています。こうした内容を…

「次の時代に生きていける」スキルって?

いつも拝見している、ちきりん氏のブログで、昨年末にこんな記事が公開されていました。chikirin.hatenablog.com中高年が大量にリストラされる時代がやってきたというのがお話の前提で、中高年の私には切実な話題です。ちきりん氏によれば、それは世界全体で…

末端の現場は大変だ

私が勤めている学校では、語学教育や通訳翻訳訓練の際、生徒がパソコンを使う授業が数多くあります。そのためにノートパソコンがずらっと並んだ「パソコン教室」や、「CALL(Computer Assisted Language Learning)教室」などがあり、授業で用いる他に、生徒…