インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

えすて?

私の髪は伸びが早い。人から「ワカメやコンブを主食にしてるんじゃないの?」と言われるくらいだ。三週間で髪が伸び放題になっていたので、家についてすぐ髪を切りに行く。 いつも行っている店のカードが「スタンプいっぱいになりました」というので、特典チ…

最後の最後で

三週間にわたる出張も今日で終了。 最後の会議が終わってほっとしていたら、「別室でちょっと打ち合わせを」と呼ばれる。これがけっこう難しい内容で、すごく緊張した。油断していると、こういう不意打ちがある。 帰りの福岡空港で食べたとんこつラーメンが…

今晩もまた夕食会に誘われたのだが、「急ぎの翻訳が入りまして……」と丁重にお断りする。いや、嘘じゃなくて本当に字幕翻訳の修正が入っていたのだ。十分で終わる程度の作業量だったけれど。 それに夕食会に出席すれば、派遣会社との契約で通訳料が発生する。…

話し好きな人たち

先週までアテンドしていたお役人たちからは、そういうことをこちらに考えさせる力があった。そういう人の通訳をするのは楽しい。もっといろいろお話を聞かせてほしいと思った。自国の文化に暑苦しいくらいの自尊心を抱いているのはご愛敬だが*1。 一方今週ア…

興味深い仕事

泊まっているホテルは昨日と同じだが、今日は隣の県までバスで移動。この会社の別の工場を視察して審査。かなりの部分が自動化された巨大な工場は、思わず通訳の仕事を忘れて見入ってしまうほど面白い。溶接やプレスや部品運びなんかをやっている無人ロボッ…

えらく違う

ベースを奏でるお笑い芸人でメジャーになった城下町にやってきた。 午前中は高速道路を一路西に向かう。今回アテンドしているお役人は、先週までと違っていかにも官僚然とした方々。中国から着いてきた会社側の通訳者は、段だら模様の金髪にローライズジーン…

小さな城下町で

いつもは夜遅くまでかかる審査が、今日はなんと午後三時頃には終了。審査チームが変わるとこうまで違うのか。こう言っちゃなんだけど、審査の内容もえらくアバウトで、中国の人治主義をこんなところでも実感。 思いがけず時間ができたので、出張に持ってきて…

三週目に突入

福沢諭吉の生まれた街にやってきた。というより、松下竜一のと言ったほうがより自分好みだが。 降り立った空港から、バスと電車を乗り継いでやってきたのだが、道中は何ともひなびた風情。鈍行電車が停まる駅舎には駅員さんが一人しかいなかったり、がらんと…

隠れ家的居酒屋

前の職場の同僚(女性二人)と、神楽坂の目立たない場所にある洋風鉄板焼き居酒屋へ行く。字幕翻訳と添削仕事が二本あって、明日の午後にはまた出張に出なきゃならない。というわけで、飲みに行く時間を確保するため、朝早く起きて怒濤の勢いで翻訳をすすめ…

まだまだ続く

二週間付き添ってきた中国側は明日帰国するので、アテンドもここまで。ちょっと名残惜しい別れがあったのち、私も新幹線で東京に戻ってきた。 来週からは別のチームが来日するため、日曜日中には飛行機で某都市へ向かわなきゃならない。ところが地方都市とい…

エンドレス

ひつまぶしとみそカツの街にやってきた。 出張が二週間にもなると、さすがに疲労がたまってくる。ホテル住まいは嫌いじゃないけれど、やっぱり非日常な生活だものね。 今週いっぱいで任務も終わり……と思っていたところ、エージェントから来週の追加任務のオ…

大当たり

富士山を間近に望む街にやってきた。海抜が高いせいか、雨が降っているせいかとても涼しくて、高原特有の空気がおいしい。 例によって仕事中はタバコの煙がむんむんだし、日中双方とも通訳の訳出を待っちゃくれないしでストレスがたまるが、夜の歓迎宴会はお…

タンゴ・冬の終わりに

二十年前に渋谷のパルコ劇場でこの芝居を見たときの衝撃といったらなかった。今でもいろいろな場面をありありと思い出せる。そんな思い出の作品が同じ蜷川幸雄演出で再演というので、チケットぴあのプレリザーブに申し込んでおいたのだが、抽選結果ははずれ…

ラストスパート

これまで抜歯した隙間を埋めるために、ぶっといワイヤーでガンガン引っ張っていたのだが、ようやく隙間も埋まったので最終調整段階へ。第四コーナーを回りかけたところだ。 ワイヤーが繊細なニッケルチタン製にかわった。これからは噛み合わせや前後の凹凸な…

折り返し

金曜日は仕事が夜遅くにまでずれ込んでしまったので、結局新幹線の最終に乗りそこねた。一晩泊まって土曜日の午前中に帰京。で、本当は日曜日中にまた戻る予定だったのだが、クライアントの都合が変わって月曜日の午前中に合流すればよいことになった。

先生と呼ばれるほどの……

お城があって市電の走る街にやってきた。 今回はとある製品の査察官にくっついて通訳をしている。査察だから、その結果として合格・不合格がある。査察官はいわば生殺与奪の権利を握っているわけで、いきおい迎える日本側はかなりな低姿勢に。それは分かるの…

早くも山場

今日はこの街の超巨大企業で責任者が勢揃いする会議。今回の出張で一番緊張するであろう局面が、早くも二日目にして巡ってきた。しかも関連資料は当日の朝手渡されるといういつもながらの展開。加えて、上海から中国側にアテンドしてきたこの会社の社員(日…

追いかけてくる仕事

自動車のブランド名がそのままついている市にやってきた。 一日中会議や現場監査や書類審査でひどく疲れてしまった。タバコの煙もうもうの会議室で何時間も書類をチェックするというのもかなり辛い。今回の出張はタバコにまとわりつかれる運命と腹をくくる。…

出張

「焼きはまぐり」で有名な街にやってきた……などと言うのはたぶん、私のようなよそ者だけだろうな。駅前の看板には「鋳物の街」と書かれてあった。明日から二週間の予定で、工場検査などのアテンド。 ビジネスホテルの周りは結構にぎやかで、先日のように食事…

まさかとは思ったが

とある学校の専任講師に応募したら、内定をもらった。 てっきり落ちると思っていたので、びっくり。来年四月からのスタートだ。以後、通訳仕事はあまりできなくなるだろうなあ。

重なる重なる

毎度のことだが、仕事というやつは犬と同じように群れを作りたがる性質があるらしい。 来週から出張の予定が入っていて、その準備に大わらわでいたところ、急ぎの翻訳が一件。ファクシミリの手書き原稿をさらにコピーしたものが送られてきた。かなりな達筆で…

黄泉の犬

藤原新也氏の最新刊。 学生時代に写真好きの友人から藤原氏の本をすすめられて以来、『印度放浪』や『西蔵放浪』を皮切りにいろいろと読んできたが、いつも引き込まれて一気に読了してしまう。硬派で、あまり取っつきやすい文体ではないのだが、この人の文章…

出張終了

中部国際空港で一行を見送って、釧路と豊橋への出張終了。 見送った瞬間、旅行会社の添乗員さんと顔を見合わせて、どちらからともなく「疲れたね〜」と深いため息をつく。確かに“入鄉隨俗*1”という言葉を本国に置き忘れてきたかのような一行の無軌道ぶりに振…

豊橋に移動

昨日の第二戦は、第一ピリオドこそ0対0でしのいだが、その後は一昨日を上回る大差で負け。ただし、ペナルティシュートで一点をもぎ取った。 地元で採炭技術を学んでいるという、中国からの研修生が数十名応援に来ていて、チームの闘志にも火がついたかな。…

タコの吸盤(生)なんて初めて食べた。青魚の刺身を食べる時、北海道では醤油にタマネギのおろしたのを溶くなんて初めて知った。

英会話学校に行かない人ほど、うまくなる

羽田空港で買って、飛行機の中で読み終えた。 それくらいすぐに読める薄い本だけれど、なかなか含蓄のある記述にあふれている。言っていることはただひとつ、「語学に王道なし」。 先日読んだばかりの『記憶力を強くする』に出てきた、学習成果の現れ方に関…

まだ釧路

昨日の試合は大差で負け。 そりゃまあ仕方がないだろう。もともと昨日の対戦相手とは圧倒的な実力差があるところへもってきて、遠征疲れもあるし、それに彼ら、ほとんど練習やトレーニングをしないんだもの。なかでも試合に全く出ず、ほとんど物見遊山に来て…

それが何か?

ユースの試合に出場させるため、制限年齢を超えた選手のパスポートを偽造する*1という話、あたらめていろいろな人に聞いてみるに、周知の事実なんだそうだ。 あのスポーツでもこのスポーツでも、昔からよくある話だって。「あんた、何年この業界で食ってるの…

釧路

プロスポーツチームのアテンドで北海道に来ている。 街が広々してる、空気がきれい、でもって風がすでに冬の肌寒さ。 パスポート偽造問題で、来日の前日までビザが下りずにすったもんだしたが、何とか来日できてよかった。万一来日できなくなったとしても、…