インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

ことば

「レッドスキン」をめぐって

新聞に、興味深い記事が載っていました。アメリカンフットボールのプロリーグ・NFLで、「ワシントン・レッドスキンズ」というチーム名が「先住民を侮辱している」と批判され、改名を検討しているという記事です(東京新聞7月5日朝刊)。私はアメフトに全然…

あいうえおの歌

第二次世界大戦時の1942年から1945年にかけて出版された、『FRONT』(フロント)という大判のグラフ誌があります。原弘、木村伊兵衛など、後に昭和を代表するデザイナーやフォトグラファーとなるメンバーが所属していた、大日本帝国陸軍参謀本部の直属出版社…

フィンランド語 59 …受動態の過去分詞

受動態の現在形と過去形まで学びましたが、この過去形から過去分詞を作ることができます。フィンランド語では過去の否定は「否定辞+過去分詞」なので、これで「受動態過去形の否定」ができるわけです。つまり「〜されていなかった」というような文? おっと…

フィンランド語 58 …受動態過去形

引き続き受動態を学んでいます。受動態というと、大昔に学んだ英語では「be動詞+過去分詞」で「He drew the picture. → The picture was drawn by him.」みたいな、日本語で言えば「〜される」というまさに受け身的な捉え方をしてしまうのですが、フィンラン…

「そういう文化なのだ」に感じる妙なリアリティ

もうずいぶん前の話ですが、その国のとある大学で、正門前の歩道にたむろしている何人かの女性を見かけたことがあります。女性はなぜかいずれも赤ちゃんを腕に抱いており、通りかかるわれわれに“辦證,辦證,要辦証嗎?(証明書、要らない?)”と呼びかけて…

フィンランド語 57 …命令形一人称複数

受動態現在形を学んでいるときに、「命令形一人称複数」というちょっと変わった用法を教わりました。まず受動態現在形には大きく三つの用法があって、1.不定人称、2.「〜しましょう」の文、3.話し言葉、でした。 1.不定人称(主語が定まっていない文…

桑田真澄氏の解説にうなる

TBSの『サンデーモーニング』を見ていたら、スポーツコーナーに桑田真澄氏が登場していました。私、このコーナーはメイン解説者のおじさんがいつも腹に据えかねることばかりおっしゃるので消しちゃうのですが、今日は桑田氏なのでそのままテレビをつけていま…

警察のチラシに見る外国人への予断と偏見

昨日学校の事務局から「担当クラスの留学生に配布してください」と渡されたチラシ。一読、不愉快な気持ちになりました。学校がある区の警察署から送られてきたという、こんなチラシです。「日本で生活する外国人のみなさまへ」と題されたこのチラシ、日本語…

ドラマ『路』で感じた「物足りなさ」

録画してあった日台共同制作のテレビドラマ『路 ルウ〜台湾エクスプレス〜』を見ました。高鐵(台湾新幹線)の建設当時、つまりこのドラマの時代背景よりほんの少し前に、私も台湾の別の建設現場で働いていたので、なんだか懐かしい思いにひたりました。www.…

“國情不一樣(国情が違います)”に教えられたこと

新型コロナウイルス感染症の状況が落ち着いてきたとして、学校現場では対面授業への復帰が始まっています。うちの学校でも来週から限定的ながら従来どおりのカリキュラムで対面授業が復活することになりました。限定的というのは、授業や実習によっては「三…

「言葉の経済」を肉体化するのが楽しい

昨日Twitterで偶然見かけたフィンランド語のニュース。見出しがたまたま知っている単語ばかりで構成されていたので、すらっと読むことができました。これは初めての体験でした。細々と学んでいるので、やっとこのレベルですが、嬉しかったです。Vanhojen oma…

ファクトフルネス

ハンス・ロスリング氏の『ファクトフルネス』を読みました。昨年からのベストセラーで評判はあちこちで目にしていたのですが、遅ればせながらようやく読んだ次第。評判通り、とても衝撃的で大きく目を見開かされる内容でした。 FACTFULNESS(ファクトフルネ…

誹謗中傷をめぐって

ネット上での誹謗中傷に関して、能楽師の安田登氏が書かれていたツイートが目に止まりました。前RT。僕は自分がフォローしている人以外のツイッターのリプも見ないし、Amazonなどのレビューも、また星の数も見ません。僕は自分が書きたいものを書いているし…

虹とオーロラ

緊急事態宣言が解除されても、語学講座はおおむねどの学校も授業がストップしたままです。そりゃまあそうですよね、先生と生徒がかなり密接な距離で相対して話すことが多いのが語学講座の特徴ですから。私が通っているカルチャーセンターのフィンランド語講…

「中国的なもの」に向き合う姿勢

台湾の新聞ポータルサイトをのぞいていると、今回の新型コロナウイルス感染症に対して“武漢肺炎”という呼称が使われていることに気づきます。政治的に中華人民共和国と距離を置く紙面編集路線の『自由時報』や『蘋果日報』がそうです。一方親中的スタンスを…

“covidiot”について

“covidiot”という英単語が生まれたそうですね。新型コロナウイルス感染症の“covid-19”と「馬鹿者」を意味する“idiot”からなる造語で、外出自粛など感染症の蔓延を抑えるための要請に従わず、おバカな行動をしてしまう人々を揶揄した言葉だそうです。「家にい…

ポラリスが降り注ぐ夜

もうずいぶん前のことなので、誰と話したのか、どういう状況でそんな話になったのかも思い出せないのですが、中国語を話す時に“怎麼說呢……(なんと言ったらいいかなあ)”を使わないようにしようと語り合ったことがありました。“怎麼說呢”というのは一種の間…

テレワークの「身体の組成が変わる」感

新型コロナウイルス感染症の影響で、連日テレワークをしながら同僚とネットで会議を開きつつ、オンライン授業の段取りをしています。いや、オンライン授業というより遠隔授業ですか。オンラインというと、ネットにリアルタイムで接続しているイメージですか…

安倍晋三氏の話し方

この間、私たちは何回か安倍晋三氏の記者会見における演説に接しました。自分の言葉で話さず、原稿を読んでいる、終始プロンプターを見ている……と評判がすこぶる悪いですが、原稿やプロンプターを見ていたとしても自分があそこまで話せるだろうかと考えたら…

語学を細々と続ける

「COVID-19」が社会全体に影響を与えているこの大変な時期。仕事や暮らしのことで精一杯で語学なんて、ましてや趣味の語学なんていちばん後回しになりそうな状況です。実際、趣味で続けているフィンランド語の講座は、学校から休講のお知らせが来たっきり、…

テディベアの「 e 問題」

相変わらずフィンランド語の格変化を練習しています。今日は「nalle(テディベア)」という単語でやってみたものの、うまく行かなかった+そののち発見があった……ので、備忘録的に記そうと思います。「nalle」は「e」で終わる単語なので、語幹は語尾が「e → …

「プレッパー」ではなかった私たち

不要不急ならぬ「必要火急」の用事で都心に出た帰り、いつものスーパーに夕飯の材料を物色しようと立ち寄ったら、レジに長蛇の列ができていました。「あ、もしやこれは……」と思って売り場に回ってみると、案の定あちこちの棚が空っぽの状態に。ざっと見たと…

謝辞なんていらない

ネットで検索していたら、とある大学での卒業式における「謝辞」を見かけました。型通りのものとは全く違ったスタイルのその謝辞は、SNSなどでも「パンク」だ「ロック」だなどと形容され絶賛されていました。www.univ.gakushuin.ac.jp個人的にはこの謝辞で、…

ヨタへロ期

東京新聞の朝刊を読んでいたら、「ヨタへロ期」という言葉に遭遇しました。評論家の樋口恵子氏の造語で、健康寿命(自立して日常生活を送れる期間)と平均寿命の間の十年前後を指すのだそうです。加齢により様々な場面で自分の思うように行かないシチュエー…

「言の葉」のフィンランド

職場から業務は基本的に「テレワーク」として学校へは極力出てこないようにとのお達しがあり、通勤時間の浮いたぶん、これまで「積ん読」だったたくさんの本を消化できるようになりました。とくに大部の本はこうやってまとまった時間があるときじゃないとな…

フィンランド語 56 …受動態現在形

新型コロナウイルスの影響で二回ほど休講になったあと、ようやく授業が再開されました。「クラスター感染」を防ぐ意味からは、①小さな教室内で、②先生と生徒が密集して、③近距離で会話するのはどうかとも思いましたが……。一応学校の判断で、教室のドアは開け…

無邪気な冷笑

ジムでベンチプレスの休憩をとっているときに、トレーナーさんと「五輪は延期ですかねえ」という話になりました。新型コロナウイルスによる感染症が、WHOも「パンデミック」だと認めざるを得ないほど広がっている昨今。それでも「開催一択」といい続けている…

語学と辞書について

昨日は奉職している学校で教員のミーティングが開かれました。新年度を控えて、授業のスケジュールやカリキュラム、シラバスなどを確認する会議です。その場所で、ある日本語の先生からとても興味深いお話を聞きました。いわく「留学生が、ネットの辞書で調…

こまやかな中国語に憧れる

昨日は通訳学校秋学期の最後の授業日でした。この学校では最終日に、これまでの訓練の総仕上げとして外部から専門家をお招きして講演を行っていただき、その内容を通訳するという実習が行われます。昨日の講師は、中国の大学を卒業されたあと日本の大学院で…

自律的な学習って?

多くの学校が年度末を迎えるこの時期、私の職場でも今年度の総括と来年度の準備が始まっています。こうした年度や学期の変わり目によく行われるのが学生さんへのアンケート調査です。学校の授業や事務や設備、その他もろもろについて、感想や不満や要望など…