2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧
SOFFOCONE DI VINCIGLIATA 2003 お世話になっている学校の先生に、仕事で行けなくなった芝居のチケットを差し上げたら、お返しにこのワインをいただいた。イタリアはトスカーナの赤ワイン。ビー・ビー・グラーツ「テスタマッタ」のセカンドだ。実は数ヶ月前…
中国にいる時、古本屋で購入した『十萬個為什麼(十万個の「なぜ?」)』という本がある。現在でも再版を重ねて出版されている有名なシリーズで、数学や物理学、化学や天文学といった自然科学の様々な知識をやさしく解き明かした子供向け科学読み物全集だ。 …
家の前の商店街が年に一度の音楽祭とかで、一日中どんちゃかと賑やかだった。地域のアマチュア音楽愛好家が勢揃いしているらしい。こういうときに限って急ぎの字幕案件を抱えていたりする。DVD原盤から音声を聞き取らなきゃならないのに、サッシを閉め切って…
とある国のプロスポーツチームが来日するというので、日本側がインビテーション(招聘状)を発行した。ところがその国の日本大使館で選手たちに対するビザの発給が拒否されてしまったという。理由は、インビテーションに記された選手の出生年が、その選手の…
フランク・ステラという美術作家がいる。ストライプを基調としたミニマル・アートで有名な人で、私が学生の頃、とても人気のある作家だった。後年は作風ががらっと変わるが、若い頃は端正な抽象絵画ばかり発表していた。 ある日、友人の一人がステラの回顧展…
昔から人の顔と名前が一致しない、というか人の名前をなかなか覚えられない。これは断じて年のせいではなく、昔からそうだったのだが……って、声高に強調するようなことでは全然ないのだけれど、とにかくあまり記憶力のよい方ではない、と自分では思う。 とい…
id:toraneko285さんのところで拝見した、対人コミュニケーションに関する話題で思い出した。以前通ったNHKのアナウンススクールで印象深かった実験だ。 クラス全員が、先生の指示に従っていっせいに絵を描く。 三角を描いてください。 その上に丸を二つ描い…
二日間の会議、終了。 直前まで資料が出ず、出たと思ったら大量の英語パワポで、しかも当日の朝にその数倍になんなんとする新たな資料(もちろん英語)が舞い込み……という、ほとんどクライアントとエージェントが結託してわざと通訳者に準備させないよう仕組…
先週の続きで、座談会や対談の通訳。同じようにキーワードのクイック・レスポンス、キーワードを使った短文(あらかじめ用意しておく)によるメモなし逐次通訳のあと、メインの逐次通訳、その後音声にところどころポーズを入れながら*1の同時通訳。 実際の座…
来週はじめの同通案件、ようやくエージェントから資料が届いた。が、会議で私が担当する部分に関する資料は全く入っていない。別のセッションやプレゼンの資料をどおんと百何十ページも送ってきて、私にどうしろと? そりゃ大きな会議全体の雰囲気くらいはつ…
美大を卒業するも就職せず(できず?)、ファインアートの芸術家を目指す二十代後半の男性が主人公。 『東京タワー』のリリー・フランキー氏が、「美術大学というところは特殊な価値観の中、学生が温度の低い優越感を抱いている。もう、そこに入学しただけで…
米原万里氏の全書評集。前半は亡くなる直前まで連載されていた『週刊文春』の「私の読書日記」、後半は様々な媒体に発表された、長短・硬軟とりまぜた書評や文庫本の解説などが収められている。 米原氏の博覧強記と旺盛な批評精神、それにユーモアあふれる文…
来週はじめの同通案件、なんとエージェントからまだ資料が届かない。わずかな情報を頼りにネットで検索して背景知識を蓄えてはいるが、結局直前になって出る資料が一番、それも飛び抜けて有用なんだよね。いつものことだが。
「魂揺さぶる究極極限ドラマ」と帯やカバーにある。 「国家繁栄維持法」が施行されている日本。就学時に全国民が接種を受ける「国繁予防接種」には、千人に一人の割合で特殊な「ナノカプセル」が混入されており、十八歳から二十四歳までの特定の年月日にカプ…
安倍新政権が成立直後に中国訪問だ、北朝鮮の核実験だと世の中が動いているなかでは、現実離れにも一段と拍車がかかってしまうが、いちおう第五巻から始まった「対中ODA『外務省』編」の続きなので、読む。 中国としては、ODAの大半を占める「有償援助」は使…
FOXEN PINOT NOIR BIEN NACIDO VINEYARD 2000 この間見た映画『サイドウェイ』に出てきたワイナリー、フォクセン。 生産量が少ないので日本ではあまり見かけないとのことだったが、最近新装成った東急東横店のワインショップで偶然発見。主人公が入れ込んで…
英国の児童文学作家・ウェストールの作品集。表題作『ブラッカムの爆撃機』に心酔する、宮崎駿氏によるマンガがついている。ウェストールという人の作品を初めて読んだけれど、これは確かにすごいリアリティ。第二次世界大戦中、ドイツを何百機という単位で…
友人に頼まれたパワーポイントの翻訳(日→中)。今日ファイルを受け取って、できれば今日中に納品という「無理難題」だ。しかもこういう時に限って風邪気味。葛根湯を飲みながら、もうとにかく文章が中国語の漢字ばかりになればいいという感じで訳し飛ばす。…
今日から新学期。同時通訳科は六名で、以前は私の他に男性が一人いたのだが、仕事が忙しいために一時休学となってしまって、今期は私一人だ。 事前に主な単語だけ提示されていた座談会の逐次通訳。最初に単語のクイックレスポンスをやって、その後その単語を…
両国は横網(よこあみ)*1という場所にぽつんとある、割烹。その昔は力士部屋だったという建物を利用した、ちゃんこ屋さんだ。店内には本物の土俵もあって、相撲甚句などもときおり披露されるらしい。我々は「すなかぶり」の位置でちゃんこを食べた。 実はち…
先日、長春へ出張した際、街の中心街に威風堂々たる姿を見せるいくつかの建築物が目を引いた。いずれも旧満洲国の時代に建てられたもので、頂部に特徴的な瓦屋根を載せている。特に関東軍司令部庁舎として建てられ、現在は吉林省共産党委員会として使われて…
再来週の頭に三日間ほどの通訳案件が入っているのだが、この三日間に重なる仕事のオファーが立て続けに五本も入った。通訳案件が三本、語学関係の案件が二本で、全て異なるお客様。もちろん全て泣く泣くお断りしたのだが、なぜまたこうも狙い澄ましたように…
二兎社の新作、今回は樋口一葉の日記を題材にした二幕もの。 【ネタバレがあります】 平日のマチネだからか、満員の場内はかなり年齢層が高かった。本当は九日の「体育の日」にチケットを取ってあったのだが、出張で行けなくなったため派遣先の先生に差し上…
仙台に着陸する二十分ほど前だったか、窓の外を見ていると、遠くから大きな旅客機がぐんぐん近づいてきて、かなりな近距離で斜めにすれ違った。エンジンが翼に四つついていたからジャンボ・ジェット機だと思うけれど、こんなに近くですれ違うのを見るのは初…
五日間の長春出張、終了。 メインは日本のクライアントと中国側責任者とのミーティング通訳。例によって話が通ってない、聞いていた話と違う、契約が履行されていない等々の連続で、疲れた。それでも私はまだ慣れているから「こんなものかな」というスタンス…
中年男性ふたりが、カリフォルニアのワイナリーを巡りながらゴルフ三昧の旅に出るという、ロードムービー。……などと書けば陳腐の極みなのだが、いや、いい映画だった。 http://www.foxjapan.com/movies/sideways/index.html 【ネタバレがあります】 離婚の傷…
東京は四谷で、伝説の“魯菜(山東料理)”店「済南賓館」を営む佐藤孟江氏の自伝。『済南賓館物語』(絶版らしい)の中国語版だ。派遣先の先生に貸していただいた。 この本によれば、いわゆる四大中華料理とは、広東料理・四川料理・上海料理、そして山東料理…
いつも受け取っている、求人情報のメールサービス。久々に、本当に久々に中国語関係の仕事があったと思ったら、以下のようなものだった。 ◆通訳・翻訳コーディネーター 対象言語:中国語/英語 応募要件:大学の中国語専門学部卒または中国留学経験2年以上…