先日「世界三大料理」のことを書いたのですが、「世界三大激痛」というものがあることを昨日初めて知りました。いろいろな見立てはあるものの、それは「心筋梗塞・尿管結石・歯の痛み」なんだそうです。歯の痛みが痛風や群発頭痛と入れ替わることもありますし、女性の場合はそこに出産が加わるというご意見も。ともあれ歯痛が耐えがたい、我慢しにくい痛みであることには私も同意です。
その歯の痛みに、数日前から突然悩まされるようになりました。若い頃の不摂生がたたって、私の奥歯にはいずれも虫歯を治療したあとの「詰め物」が収まっていますが、そのうちのひとつの歯が急に痛みだしたのです。四十代の頃に歯列矯正をしてからは年に最低二回は定期検診に出かけており、つい一ヶ月ほど前にはPMTC(専門家によるクリーニング)も受けたばかりだったのに……とにかくここ数十年ご無沙汰だった、懐かしい(?)あの虫歯の痛みです。
https://bettervet.com/resources/pet-health-care/how-to-treat-dental-pain-in-dogs
それでかかりつけの歯科医に診ていただいたら「歯髄炎ですね」と言われました。歯髄とは歯の内部にある神経組織で、そこが炎症を起こしているので切断して取り除くしかないとのこと。それで即治療となりました。「痛いのは嫌でしょうから麻酔を使いますねー」と軽い調子で注射を打たれてから治療を受けたのですが……これが、ひたいに汗をかいて全身が反り返るほど痛かったです。
治療の痛みが最高潮に達したあと、先生が「ほら、これが悪さをしていた神経。白っぽくなってるのがわかります?」とピンセットみたいなのに挟んだやつを見せてくださったのですが、痛みで荒い息をしているうえに涙目、かつ当方ひどい老眼なので、ぼやけてほとんど見えません、先生。
「歯髄炎は、頬が腫れるほど悪化して入院する人もいるくらいなんですよ」「このままにしておいたらたぶん週末は地獄の苦しみだったでしょうね」「患者さんが痛そうだからとゆっくりやるとかえって苦しみが続くので、治療はこうやってテキパキやるほうがいいんです」とあとになるほど事実を教えてくれる先生。世界三大激痛の話もここで聞きました。たぶん、最初に言ったら恐怖で怖気づいちゃうだろうというご配慮だったのでしょう。
治療後も歯の奥が少しジンジンとしていましたが、痛み止めのロキソニンを飲んだらほどなく収まりました。よく言われることですが、歯痛はとにかく我慢ができないのでQOL(生活の質)が著しく落ちるものです。数十年ぶりでそのことを再確認しました。