インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

2006-01-01から1年間の記事一覧

楽天を退会

訳の分からないメルマガが頻繁に送られてくるようになったので。たぶんログイン中「楽天グリーティング」を利用した際、巧妙に購読申し込みをさせられてしまったのだと思うが、 実は、このグリーティング企画では隠されたプレゼント企画が裏で進行していたん…

衝衝句集(16)

☆条件を料理したれば木曜日 界隈にダンスされたる思い出し あの記者が作業されたし真裏なり この大人ファクスするのはとりあえず 第一句、スケジュールをやりくりすると木曜しか空いてなかったと。第二句、ダンスの練習をする若者のラジカセがうるさかったと…

これでおしまい

忘年会、最後に控えしは、親しい友人二人と青山某所の寿司屋さん。いつも通り、どれもこれもとびきりおいしかったけれど、なぜかかすかに引っかかるものが。なぜだろうと思い返してみるに――多分板前のうちのひとりが店の裏の仲居や見習の板前に対して使う口…

不借錢是笨蛋,還錢是蠢蛋。

杉本氏の本にこういうことわざ(?)が出てくる。「金を貸すバカ、返すバカ」。私もそんなバカの一人で*1、大陸に住んでいた時は、それはもうころころっと騙されたものだ。 それはさておき、氏は有名な言葉だというのだが、不明にして知らなかった。そうか、だ…

大地の咆哮

上海総領事をつとめた杉本信行氏が、余命幾ばくもないことを知ってから書き下ろしたという本。中国との関わりから、日本と中国の双方に対する提言まで、面白くて、といっては語弊があるが、一気呵成に読んでしまった。 なかでも対中ODAに関する内容と、現代…

おおっ!?

衝衝が日記をつけるようになった。このブログを読んだらしい。

タカトシ寄席 欧米ツアー2006

「芝居」じゃなくて、漫才のライブ。しかも劇場に見に行ったんじゃなくてDVDを借りてきたんだけど。 【ネタバレがあります】 タカアンドトシが新作漫才をカウントダウン方式で十本連続披露するという、すんばらしい企画。 おなじみ「『○○か!』漫才」もあれ…

おまねき

いつもお世話になっている翻訳・通訳のエージェントが、忘年会に呼んでくださった。エージェントからおまねきなんて初めて。 業界の大先輩方が多数来ていて、和やかな会食の一方で、テーブルの片隅では私が日頃やっている翻訳などとは料金が桁違いの案件につ…

♪ルンバでマイアミビーチ

帰宅を急ぐ夕暮れ、新宿南口。記録的な「爆弾低気圧」が接近しつつある大荒れの土砂降りだというのに、クリスピー・クリームの前には長蛇の列が。ば、バッカじゃなかろかあんたら。こないだここに一時間も並んだ自分を高度十万八千メートルの上空に棚上げし…

つぎはぎ

通訳スクールの宿題で日→中翻訳にとりくんでいるのだが、日本語の原文がなんだかおかしい。行間から明らかに「翻訳臭」が漂ってくるのだ。 この原文は、とある大手全国紙の関連会社が経営するネットメディアから取られたもので、某氏の署名記事になっている…

はい、消えた。

とある雑誌に連載されるらしい経済関連記事の翻訳トライアル、「通りましたよ♡」とエージェントから連絡が。もんのすごく難解で調べ物に手間がかかるのに翻訳料がとても安いから、内心「通らなきゃいいな」と思ってたなどという不埒なセリフはもちろん言える…

日本人はなぜ英語ができないか

著者の立場は、日本人としてもっと毅然とした態度で、しかも戦略的な展望を持って英語やその他の言語に向き合うべき、といったもの。民主主義的で平等な英語教育にやんわりと疑問を呈し、エリート教育の必要性を説くあたりは『国家の品格』の藤原正彦氏に近…

日本ばちかん巡り

伊勢神宮や出雲大社といった「超老舗」の宗教団体から、金光教や世界救世教といった比較的新しい宗教団体まで、さまざまな宗教の総本山(ばちかん)を訪ねるルポ。ずっと昔に『芸術新潮』で連載されていたものをまとめ、オウム真理教に関する「序章」と、最…

麦の穂をゆらす風

1920年のアイルランド。英国の支配に抵抗する独立戦争と、その後の内戦を描く。 http://www.muginoho.jp/ 【ネタバレがあります】 アイルランドの悲惨な歴史はこれまでにも何度か本で読んだことがあったけれど、今から百年も遡らない昔に、こんな野蛮で残忍…

不完全燃焼

急ぎの翻訳仕事、PDFファイルで原稿がどどっと送られてきたのだが、文字がつぶれていてよく読めない。エージェントもこれではあまりにもあまりだと思ったのか、原稿をバイク便で送ってくれたのだが、やはりよく読めない。 よくよく見ると、中国大陸からファ…

安心して飲める

以前の職場でお世話になった先生と、私的な忘年会。テーマは「タバコの煙の心配がないワインバー」。このご時世だもの、禁煙ワインバーなどたくさんあるだろうと思ったら、これが意外に少ないのだ。寿司や蕎麦やワインなど、タバコの煙とどう考えても折り合…

試合放棄

恒例になったとあるプロスポーツチームの日本遠征、今回は知り合いの通訳者に仕事をお譲りした。本当は彼女と私で二つのチームを別々に担当することになっていたのだが、片一方のチームが直前になって「通訳者は中国から連れて行くからいらん」と連絡してき…

宝くじ

数寄屋橋を通りかかったら、宝くじを買い求める人々の長蛇の列が。最後尾は一時間待ちとか。ドーナツ屋に並んでおいて人のことは言えないが、なぜ並ぶ? ここは当たりくじがたくさん出ることで有名な場所らしいが、んなもの、どこで買っても同じ枚数あたりの…

ついに上陸

クリスピー・クリームの一号店が新宿はサザンテラスに。待ってました。 所用で新宿に出たついでに、行ってきた。並んでいる間に揚げたてのオリジナル・グレイズドが配られる。ふわふわのぱふぱふだ〜。 ドーナツ製造工場が表から見えるようになっていて、子…

仕事のお得意先にして通訳スクールの“同学”が結婚するというので、仕事仲間を中心に二十名以上で店を借り切り、パーティ。場所は茗荷谷某所の四川料理店。しかもそこの“厨師”が旦那さんだ。 身内の会ということで、力のこもった料理が次々に登場、紹興酒や“…

漢字伝来

言語構造の全く異なる中国語から漢字を輸入し、日本語にあわせて使う一方で「かな」を編み出して行く過程を、数少ない史料の解読を通してたどる本。漢字かな交じり文に行き着いた日本、ハングルを発明した朝鮮、漢字に対抗してパスパ文字を生み出すも普及さ…

ソウル市民三部作

平田オリザ作・演出の青年団公演。日本の植民地支配下にあるソウルで文房具店を営む篠崎家、その1909年から1929年までを描く、『ソウル市民』、『ソウル市民1919』、そして新作『ソウル市民 昭和望郷編』の三部作連続上演だ。 http://www.seinendan.org/jpn/…

薬膳火鍋

半日ツアーのあとは、通訳スクールの忘年会もかねて、日本橋で薬膳火鍋。以前一度行ったことがある店だったが、その時よりずっと大人数だったのでよりおいしく感じた。やはり鍋は大勢でつつくのがいい。スープが甘口と辛口に分かれている“鴛鴦火鍋”スタイル…

はとバス半日ツアー

午後は通訳スクールの皆さんに加え、OG・OBの皆さんとも合流して、はとバスの東京半日ツアーに参加。なんと、中国語の案内がつく特別コースだ。はとバスに乗るなんて生まれて初めて。はとバスを“哈多巴士”と表記すると知ったのも初めて。台湾の方むけに“車上…

通訳スクール

今日の「お題」は、台湾で開かれた通訳・翻訳に関する某学会の研究発表。例によって生徒が交代でスピーカー役になるので、事前に自分の担当部分を三読するも……む、難しくてなかなか全体像が把握できない。特に翻訳の客観的・定量的評価方法に関する理論と実…

明日へのチケット

エルマンノ・オルミ、アッバス・キアロスタミ、ケン・ローチという三人の監督が参加したオムニバス映画。けれど単なるオムニバスではなくて、オーストリアのインスブルックからイタリアのローマへ向かう国際列車を舞台に、三つの物語が緩やかにつながる構成…

成熟

中国人の価値観において、「いい年」をした人間に求められるのは“成熟(cheng2 shu2)”だという。日本語とほぼ同じで、人格が完成し、人としての深みや厚みがある状態のこと。「大人びている」だとませた若者というイメージもあるし、日本語の「成熟」はどちら…

芸能通訳

最近人気急上昇中(らしい)の、とある台湾アイドルへのインタビューと写真撮影、逐次通訳。 昨日やっていた字幕の映像にちょうどこのアイドル君が出演していて、線の細い印象を勝手に抱いていたのだが、実際のご本人は身長190センチ近い巨漢だった。でも繊…

ハルキ・ムラカミと言葉の音楽

村上春樹作品の英訳者として知られる、ジェイ・ルービン氏の村上春樹論。 デビュー作『風の歌を聴け』から最近の作品まで、自ら前書きで「私は村上春樹ファンだ」という熱い気持ちをぐっと抑えて、冷静に紹介し分析する。もともと英語圏の読者向けに英語で書…

ナイス・エイジ

ナイロン100℃の公演。例によって長大な上演時間だが、シリアスとギャグが間断なく織り交ぜられ、時間の長さを感じさせないおもしろさ。 舞台装置にも音楽にも映像にも手がかかっていて、しかもそれがすごく誠実な「手作り感覚」……と言っちゃうとチープな印象…