インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

教学tips

Zoomの授業でスマホの画面と音声を共有する

中日通訳のクラスで、学生さんと一緒に固有名詞(地名や人名など)を覚えるときにスマホのQuizletアプリを使っています。固有名詞は文脈や文の前後に関係なく登場する独立した情報であることが多いので、「脊髄反射」的に訳語が出ないと即アウト!……というこ…

試験や評価を一切やめてみたらどうか

昨日ネットで、こちらの映像に出会いました。日本の小学校で行われているマラソン大会で、子どもたちを競わせて順位をつけることに教育的意義を見出す日本の校長先生と、運動が得意ではない子供に「もう運動はやりたくない」と思わせるだけではないかと指摘…

「リアルタイム・双方向・長時間」オンライン授業の課題

オンライン授業の取り組み、5月は非同期型の「課題を送信→回収→レビュー」という形がメインだったのですが、6月に入って同期型の「リアルタイム・双方向」での授業が始まりました。学校によっては6月中旬から対面授業に戻すところも多いのですが、逆に長…

学生の自主性をも問うオンライン授業

先日Twitterで拝見したこちらのツイート、学びの本質がとても簡潔に表されていると思いました。“あの人は全然出席してなかったのに単位貰えてずるい!””一生懸命出席して損した”学生がわりとこういうこと言う時ある。その時に”考えてごらん?どっちが得か損…

オンライン授業のこれまでとこれから

緊急事態宣言が解除となり、六月から以前のような対面授業へ回帰する動きが教育現場で加速しています。うちの学校でも六月の第一週はオンライン授業を継続するものの、第二週からは対面授業を再開することになりました。とはいえ当面は多少の調整を加えて「…

スマホで「マルチタスク的」な録音をしたい

学校での「対面授業」復活が予想していたよりも遅くなりそうだということになり、オンライン授業で本格的に通訳訓練をする必要に迫られて、はたと気づいたことがありました。最初は、要するに対面授業でやっていた「音声を聞かせる→生徒に訳してもらう→フィ…

ネットの動画や写真をオンライン授業で使っても大丈夫?

通常の対面授業で、YouTubeの動画やネット上にある写真をその場で検索し、プロジェクターで投影して、参考資料として見せることがあります。これが現在はオンライン授業(遠隔授業)を余儀なくされている関係で、そういう検索をしている場面を録画したり、あ…

オンライン授業の「非身体性」をめぐって

今朝の東京新聞に載っていた、貴戸理恵氏の「オンライン居場所」というコラムをとても興味深く読みました。氏によれば、テレワークやオンライン授業などで人々が距離を取りつつ集う「居場所」で失われているものは「余白」と「身体性」ではないかとのこと。…

オンライン授業にありがちな「落とし穴」

オンライン授業(遠隔授業)を始めて、いろいろと気づいたことがあります。そのひとつは、文字ベースにせよ映像ベースにせよ、コミュニケーションへのより細やかな配慮が必要になるという点です。対面授業ではリアルタイムでの口頭でのコミュニケーションで…

Zoom疲れ

オンライン授業(遠隔授業)への対応をするため、職場に必要な資料を取りに行って来ました。図書館も予約制で利用できるようになったので、必要な本をイントラネットで注文しておき、それを受け取るためでもありました。満員電車を避けて自転車で来てみまし…

オンライン授業をどうする?(その6)

オンライン授業(遠隔授業)への対応が不可避ということになってから、いくつかの授業内容(課題)を作ってきました。ただ、授業を行うこちらも初めての経験なら、受け手の学生さんたちも初めてのことばかり。いろいろと小さな行き違いがあったり、予想した…

オンライン授業をどうする?(その5)

中国語に“集思廣益(jí sī guǎng yì/ジースーグァンイー)”という言葉があります。多くの人々の知恵を集め、広く有益な情報を取り入れるという意味で、私は大好きな言葉です。新型コロナウイルス感染症の影響で、これまでに例のなかった規模でオンライン授…

Zoomの共有画面でPowerPointの発表者ツールを使う

Zoomで「一人会議」をしながら、自分のデスクトップの画面でPowerPointなどのスライドショーを使ってプレゼンしつつ話し、それを録画してYouTubeなどにアップロードする……オンライン授業(遠隔授業)をされている方がよく利用する方法だと思います。ふだん学…

オンライン授業をどうする?(その4)

メインで勤務している学校では、遅ればせながら5月からオンライン授業(遠隔授業)を本格的にスタートさせることになり、同僚の教員と毎日ネットで会議を開いて準備を進めています。学校によってはもうこの4月から稼働させているところもあるよし。うちの…

教室へのICT活用入門

書名の通り、ICTつまりコンピュータやインターネットを活用した「情報通信技術」を教育にどう持ち込むかについての「基本のキ」から解説した本です。ごくごく初歩的な用語の解説や、さらに学びたい方向けの参考書籍なども豊富に載っていて、初心者にやさしい…

オンライン授業をどうする?(その3)

ここ数日、同僚とZoomなどで意見交換しながら、オンライン授業をどうするか模索してきました。学校側からは、まずこの4月中はもちろん登校しての対面授業は不可能なので、学生になにか課題を出してほしい、さらに5月中もおそらく不可能になりそうなので、…

オンライン授業をどうする?(その2)

多かれ少なかれ、オンライン授業がどうやら不可避という状態になって、ようやく本腰を入れて勉強し始めました。勉強し始めて分かりましたが、いろいろな教育現場のいろいろな方々が、もう早くからこうした状況を見越して勉強なり準備なりを続けてきてらっし…

オンライン授業をどうする?

YouTubeで拝見したこちらの動画、非常に興味深い内容でした。今回の新型コロナウイルス感染症のパンデミックに際して*1、日本語学校がネットを使ってできることは何か、これまでにもあった様々なビジネスチャンスを日本語教育業界は見逃してきたんじゃないか…

中国には恩がある

私、中国は「大好きだけれど大嫌い」です。「愛憎相半ばする」という言葉がありますけど、中国に留学していた当時から今に至るまで、ずっとそんな感情を抱いて過ごしてきました。中国に留学する前は単に「大好き♥」だったので、やはりこれはかの地に長く暮ら…

『ロシア語だけの青春』からヒントを得た教案

語学学習者としても、また語学の教師としても様々な気づきがあった、黒田龍之助氏の『ロシア語だけの青春』ですが、私が購入した版には帯がついていて、そこにこんな惹句が書かれています。 ひたすら発音、そして暗唱 他のやり方は知らない なるほど、語学の…

大声に頼らないで人を動かす

私は声が大きいです。もともと演劇訓練などをやっていて地声が大きいというのもあるんですけど、そこへアナウンス学校やボイストレーニングなんかに通って「通る声」を訓練した結果、出そうと思えばどでかい会議室や教室じゅうに「ビリビリ」と響き渡るほど…

成語なんかにリソースを割けない?

華人留学生の通訳訓練(中国語→日本語)で、“造句”をしてもらうことがあります。“造句(zàojù)”というのは中国語で、これを日本語で言えば「例文を作る」とでもなりましょうか。例えば通訳をしている際の「鬼門」のひとつ、成語やことわざや慣用句について…

愚直に楽しく語学を続けるために

先日、せっかく習い覚えた外語を忘れないために、ウェブ上の動画などを使って「聽說讀寫(聴く・話す・読む・書く)」を一応ひととおり鍛えられる方法をご紹介しました。qianchong.hatenablog.comあとは愚直にやるだけなんですけど、ディクテーションは少し…

大きな声では伝わらないかもしれない

留学生に課題や練習方法の説明をしたり、教務(事務局)からの連絡事項を伝えたりする際、みなさん「聞いちゃいねえ……」と感じることがよくあります。若くて元気いっぱいだから、いつも教室は「わいわい」していて、なかなか注目してくれないということもあ…

学んだ外語を忘れないようにするために

ある留学生からこんな質問を受けました。 センセは中国や台湾で暮らして中国語を学んだあと日本に戻ったそうですけど、その中国語をどうやって忘れないようにしていますか。 おおお、いいご質問です。確かに語学は筋トレのようなもので、外語はいわばその結…

オーバースペックな教材作りをやめよう

以前、とある学校の通信講座用動画を見ていたら、講師の先生がMacBookを使って授業をしてらっしゃいました。教室の前方にホワイトボードがあり、左側に先生のMacBook画面をプロジェクターで投影するスクリーンがあります。私も現在いくつかの学校で同じよう…

「イデオロギッシュさん」の復調

私、台湾の離島を旅するのが好きでして、これまでにいろいろなところに行ってきました。台湾人の友人や留学生からは「どうしてまた?」と聞かれるんですけど、ひなびた漁村の風情や360度誰もいない景色などがなんとも素敵なんですよね。バイクを借りてゆっく…

すてきな「公私混同」

先日、人名や地名、外来語など、華人留学生が苦手な単語を中心としたクイックレスポンス練習用にQuizletを導入してみました。qianchong.hatenablog.com このQuizlet、サイトの利用もスマホアプリも無料です。ただ、教師が教材を作る際、自分で音声を吹き込み…

華人留学生の「鬼門」単語攻略のために

新学期が始まったばかりのこの時期、華人留学生の通訳入門クラスではまず人名や地名の「クイックレスポンス」から始めます。クイックレスポンスは、二人ひと組になって、出題側が日本語か中国語の単語を言い、回答側が即座にその訳語を言う訓練です。もし回…

自動でディクテーションできちゃった

む〜、いつかはそうなるだろうと思っていましたが、ついにこうなりましたか……。いや、昨晩こんな記事を拝見したのです。note.mu先般Google Documentの「OCRっぷり」がすごい、という話題に接していたので、これはもう早晩、音声から直接文字に、つまり“聽寫…