インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

たべもの

「プレッパー」ではなかった私たち

不要不急ならぬ「必要火急」の用事で都心に出た帰り、いつものスーパーに夕飯の材料を物色しようと立ち寄ったら、レジに長蛇の列ができていました。「あ、もしやこれは……」と思って売り場に回ってみると、案の定あちこちの棚が空っぽの状態に。ざっと見たと…

おでん・ド・ブラン

毎年冬に何度か作る「おでん・ド・ブラン」。白い食材ばかりで作った淡白なこのおでんは、写真家・現代美術作家の杉本博司氏が『趣味と芸術――謎の割烹 味占郷』で紹介されているものです。 趣味と芸術 謎の割烹 味占郷いまAmazonでこの本を検索してみたら、…

豪華だけれど薄っぺらい

先日所用で東京は青山のお洒落な界隈を歩いておりましたら、なにやらこれまたお洒落なカフェテリアに遭遇しました。アジア的な麺料理(スープのない焼きそば系)と様々なデリカテッセン(お惣菜)を選んでワンプレートにしてくれるというのがコンセプトらし…

中国にタアサイはないんですか?

先日、留学生の通訳クラスで配った資料に、中国野菜の「タアサイ(ターサイ)」が出てきました。ところが華人留学生(中国語圏の留学生)のみなさん全員が「タアサイって何?」という反応だったので、へええ、と意外に思いました。中国大陸からの留学生(北…

「てづかみキッシュ」のその後

先日、外苑前のデリカテッセンでキッシュを買ったら、フランス人とおぼしき店員さんの青年が「てづかみ」で箱に入れてくれて、なぜか和んじゃったという話を書きました。qianchong.hatenablog.comこの話を同僚の女性にしたら、たまたま外苑前に用事があって…

疲れているのに餃子を包みたくなる

「晩ごはん症候群(シンドローム)」という言葉があるそうですね。毎晩の食事作りがつらい、疲れた……というお悩みの総称で、同名のマンガが元になっているのだとか。こちらにマンガの紹介がありますが、読んでいてなんとも複雑な心境になりました。症候群に…

スープジャーでお昼ごはん

毎日のお昼ごはんで、プラスチックごみの多さにいたたまれなくなり、お弁当を持参するようになって二週間ほど。購入したスープジャーがことのほか便利で、ほぼ習慣化ができました。だいさん(id:GOUNN69)のブログ『片道書簡→』で紹介されていた「赤パプリカ…

キッシュとオニギリ

先日、トレーニングの帰りに地下鉄外苑前駅近くを歩いておりましたら、フランス風のおしゃれなデリカテッセンに出くわしました。お店で食べるのが基本みたいでしたが、持ち帰りもOKらしいので入ってみました。キッシュやデザートがおいしそう。おおぶりなキ…

貧むす

深谷かほる氏のマンガ『夜廻り猫』に出てくるたべものには、無性に作りたくなる(それも夜遅くに)ものがいくつもあります。そのうちのひとつ「貧むす」。海老天じゃなくて、天かすが入ったおむすびなので「天むす」ならぬ「貧むす」なんですけど、三つ葉の…

中国のプラ規制に背中を押されて

昨日の朝、テレビを見ていたら「中国政府が使い捨てプラスチックの規制を強化」というニュースに接しました。www.newsweekjapan.jpつい最近まで、資源ごみとしての使用済みプラスチックを各国から輸入していた中国ですけど、それをほぼ停止し、さらには自国…

生ハムのしゃぶしゃぶ

週末に「家飲み」で来客があったので、おつまみにと生ハムのパーティパックを買いました。ところが思いのほかみんな手が伸びずにけっこうな量が余ってしまったので、どうしよう、これ……というわけで、ネットを検索してみましたら、「生ハムのしゃぶしゃぶ」…

しまじまの旅 たびたびの旅 108 ……大声の店主さんと常連びいき

北九州に来たからにはおいしいとんこつラーメンを食べなければなりません。ということで、地元の老舗、東洋軒に行ってきました。このお店に来るのは多分十年ぶりくらいです。お昼時で、店内は超満員でした。ほとんどが近所の常連さんや家族連れという感じ。…

冷蔵庫の在庫管理をめぐって

約八ヶ月から九ヶ月ほどに一度のお楽しみ、よしながふみ氏のマンガ『きのう何食べた?』の最新第16巻を読みました。新刊が出るたびに記事を書いているような気がしますが、今回もいろいろと感慨深いものがある一冊になっていました。私は主人公の筧史郎氏・…

なぜ並ぶ?

通勤途中にある一軒のラーメン屋さんが気になっていました。お昼時にはいつも行列ができていますし、看板には「無添加」とか「国産野菜」とか「化学調味料不使用」などの文字が並んでいます。ネットの情報によれば、どちらかというとお若い方向けの「ガッツ…

食品ロスについて

十月一日に施行された「食品ロス削減推進法」を受けて、東京新聞の「考える広場」に三人の専門家が意見を寄せていました。お三方のご意見はそれぞれに説得力があるのですが、国や自治体、食品事業者の責務もさることながら、やっぱり問題の根本は私たち消費…

「Meck大叔」氏が紹介する「麵線」

留学生の通訳クラスで使う“實況錄音”(吹き込みではなく、実際に華人が話している実況録音)の教材、その多くはYouTubeで見つけたものなのですが、先日も教材になりそうな映像(+音声)を探していて、ものすごく変わったチャンネルを見つけてしまいました。…

ふたたび「外食の味が濃すぎてつらい」

ふだん仕事に出ている時のお昼ごはん、以前はたいてい簡単なお弁当を作っていましたが、最近は少々忙しくて職場付近の外食で済ませることも多いです。……が、以前にも書いたように、東京の外食はおしなべて味が濃く、塩辛くて、本当につらい。それで近くにあ…

いとしの水蓮菜

仕事帰りにいつものスーパーへ立ち寄ったら、台湾の水蓮菜が売られていてびっくりしました。水蓮菜は細長い緑色の茎だけが5、60センチから1メートルほどにもなる珍しい野菜で、台湾に住んでいた頃は、そのシャキシャキとした独特の食感が大好きで、三日と…

すてきな朝食屋さんの必要

「日本の朝にはカフェがない」。同僚の英国人講師から聞いた話です。彼は日本人のお連れ合いと一緒にゲストハウスを経営していて、海外からの観光客を受け入れているのですが、お客さんから一様にこう言われるそうです。日本に朝食を食べに行けるカフェがな…

チヂミ大好き

韓国料理でポピュラーな「チヂミ」は雨の日に焼くのがいいんだそうですね。同僚の韓国人がそう教えてくれました。なんでも、チヂミを焼いている「ジジジ……」という音が雨音に似ているからなんだとか*1。雨の日はゆっくりチヂミでも焼いて、マッコリをちびち…

チェリートマトとドライトマト

先日スーパーで、こんなトマトソースを見つけました。チェリートマト(ミニトマト)で作られたトマトソースです。 ec-regalo.com 最近は小粒で糖度の高いトマトが流行っているのか、逆に大きくて薄味(?)というか青臭さの残る昔ながらのトマトが影を潜めて…

料理に合わせるノンアルコールの飲み物・その3

歳を取ってあまりお酒が飲めなくなったので、食事の際に飲めるノンアルコールドリンクをあれこれ探している……というお話の続きです。qianchong.hatenablog.com qianchong.hatenablog.comこれまで、スーパーなどで見かけるノンアルコールのビールはほぼ全種類…

惰性で塩辛いものを食べている

昨夜のNHKで放映されていた『ガッテン!』、たまたま見たのですがとても面白い内容でした。テーマは「減塩」。私はここ数年高血圧気味で、なおかつ東京の外食や加工食品の塩辛さがつらくてほとんど自宅で自炊しているので、その点でも興味深く見ました。www9…

わたしの台所

沢村貞子氏の『わたしの台所』を読みました。きっかけは新潮社のビジュアル入門書シリーズ「とんぼの本」の『沢村貞子の献立日記』を読んだからなのですが、このビジュアル本はもちろん、エッセイとして名高いこの『わたしの台所』にはしみじみと共感できる…

料理に合わせるノンアルコールの飲み物・その2

中高年にいたって、お酒がほとんど飲めなくなりました。でも食事のときに何か飲み物を料理に合わせたいのです……。かつてビールやワインなどを浴びるほど飲んでいた(それでもほとんど酔わないどころか翌日も快調)頃には、そんなことで頭を悩ますようになる…

料理に合わせるノンアルコールの飲み物

ヘルシンキでは現代フィンランド料理のお店二軒に行ってみました。いずれも食材に自然素材やオーガニックなどを謳っていて、なおかつ芸術的な盛り付けで小さな料理をいくつも提供するコース、つまり会席料理みたいなスタイルのお店です。どちらもコースに合…

レイパユースト

この夏はフィンランドの田舎をレンタカーで旅行して、よく沿道のスーパーで食材を買い込んでいました。そのときに偶然買って食べたチーズがとてもおいしくて、すっかり気に入ってしまいました。見た目は「焼いたはんぺん」みたいなこのチーズ、名前は「leipä…

「外食の味が濃すぎてつらい」のその後

以前「外食の味が濃すぎてつらい」と独りごちたことがあるんですけど、最近はますますその傾向に拍車がかかってきてしまいました。特に東京は、どこで何を食べてもほとんどの場合味が濃すぎるというか塩辛すぎてつらいのです。いえ、これはお店のせいではな…

台湾の「お節介」おじさん

台湾の台北で、丸一日分ぽかっと時間が空いたので、基隆に行ってみることにしました。台北駅から各駅停車で45分ほど、“雨都”の異名を持つ港町基隆は今日も雨でした。そういえば以前に来たときも春の雨が降っていましたねえ。お目当ては奠済宮というお廟近く…

しまじまの旅 たびたびの旅 101 ……先進的なリサイクル機械と牧歌的なカルヤラ料理

クオピオからさらに東を目指して、車をひた走らせます。その前にクオピオの「生活」で出た瓶や缶などをスーパーでリサイクルに出しました。たぶんあるだろうと予想して大きなスーパーに行ったら、果たして「Pullopalautus(瓶の回収)」という表示が。 隣の…