インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

新橋で蚵仔麵線

昨日の土曜日は、午前中に都内某所で仕事をしておりまして、午後にぽかっと時間が開いてしまったので新橋に行きました。私はかつて新橋で定期的に仕事を頂いていたこともあるので懐かしい街ですが、ここ数年はほとんどご無沙汰でした。なぜ新橋に向かったかというと、以前から行ってみたいと思っていた台湾料理屋さんがあるからです。

YouTubeに「台客劇場」というお気に入りのチャンネルがあって、そこの動画のひとつに日本へ移住した台湾人へインタビューするという企画がありました。ここに出てきた来日四十年になるという店主のお店に行ってみたいなと思っていたのです*1


www.youtube.com

新橋駅前、ニュー新橋ビルの裏手にある小さなお店「香味」です。本当に間口の狭い小さなお店で、外見的には……ごめんなさい、入るのにちょっと勇気が要りそうな雰囲気ですが、ネットの情報によればとても人気があるお店だそうです。お得なお昼のセットメニューをおすすめされましたが、私は入店前からもうこれ! と決めていた「蚵仔麵線」と「菜脯蛋」をお願いしました。



どちらもかなり“地道(本場っぽい)”お味でおいしかったです。ただ私にはやはりちょっと塩味が強すぎるように感じられました。これはもう東京にあるお店である以上、仕方がないんですよね。最近は東京でも“地道”な台湾の味を楽しめるお店が増えてきて、留学生の皆さんに教えてもらうたび足を運ぶのですが、この塩辛さだけはどうしても避けられません。おそらく台湾と同じ味付けにすると、東京の日本人からは「薄すぎる」と言われてしまうんでしょうね。

ああ、薄味の「麵線」を食べにまた台湾へ行きたいです。

qianchong.hatenablog.com

*1:本題からはズレますけど、この店主のご家族が来日した経緯については、戒厳令下にあった当時の台湾の様子や、国民党政府による土地の強制収用などの話が出てきて興味深いので、中国語がおわかりになる方はぜひご覧になってください。