たび
オンライン英会話でイギリスのチューターさんが、パブに行くとビールを1パイント頼んだあと、いっしょに“a packet of crisps or peanuts”も買うと言っていました。この“crisps”が一瞬分からなかったのですが、そうか、ポテトチップスのことをイギリス英語で…
Airbnbで見つけたイングランド農村の民家に泊まったとき、朝食の食卓に “Appelstroop(アップルストロープ)” というリンゴのシロップが置いてありました。こちらの民泊はイングランド人とオランダ人のカップルが経営されていて、このリンゴのシロップはオラ…
ユヴァル・ノア・ハラリの『ホモ・デウス』に「芝生小史」と名づけられた一節があって、そこにはこんな記述があります。 個人の住宅や公共の建物の入口前に芝生を育てるという発想は、中世後期にフランスやイギリスの貴族の城館で誕生した。そして近代初期に…
オンライン英会話で「こないだイングランドの南西部、デヴォン州とコーンウォール州を旅行しました」と言ったら、講師の先生がそのデヴォン州はプリマス出身の方だったので、そこから先生の「ふるさと語り」が止まらなくなりました。も〜、こちらにぜんぜん…
台湾へ旅行したとき、よく利用するのが“素食”です。“素”は食事について使う場合「菜食」(反義語は“葷”)のことで、仏教などの宗教的な理由で、あるいは健康食として、あるいはエコロジカルな観点から、さらにはアニマルライツのような思想信条でこの食事を…
先般ロンドンに行った際、というかほとんど「通過」したようなものですが、ウエスト・エンドでミュージカルを見ました。私はこれまでミュージカルというものを数えるほどしか見たことがなくて、しかもそのほとんどがどこか消化不良という感じでした。演劇は…
若いうちにもっと旅をしておけばよかったと思います。それこそ借金してでもあちこちへ行っておけばよかった。でも現実はそううまくいかないもので、若い頃はお金と時間がなくてなかなか旅へ行けず、歳を取ってみたらお金と時間にはいくぶん余裕ができても、…
台湾の男性の髪型を観察していると、「刈り上げ」のスタイルが多いことに気づきます。いわゆるツーブロックみたいな方もいますし、サザエさんのタラちゃん風な方もいますし、とにかくサイドを人によってはかなり上の方まで短く刈り上げてらっしゃる。やっぱ…
歳を取って以前ほどお酒を飲めなくなりました。一生ぶん飲み尽くしたからもういいやとお酒を飲まないでいた時期もありましたが、旅行先ではやっぱり地元の酒場に行ってみたくなります。イギリスといえばパブが有名ですが、最初はなんだか入りにくそうな雰囲…
今回はヒースロー空港のBadgetで車を借りました。ネットでの検索によれば、借りる際に保険のオプションなどいろいろと「営業」がたくましいとの情報を得ていましたが、“special offer” と称してオートマ車を勧められたくらいで特にしつこい勧誘などはありま…
カズオ・イシグロに『夜想曲集』という短編集があって、副題が「音楽と夕暮れをめぐる五つの物語」となっています。その名のとおり、なにがしか「音楽」の要素が物語にからんでいてそれは分かりやすいのですが、「夕暮れ」のほうはもう少し読み込まないとそ…
イングランド南岸の街プリマスから、同じく南岸の街ウェイマスに移りました。プリマスってどこかで聞き覚えがある地名だと思っていたら、かつて新大陸を目指した人々がこの街から出港したんですよね、たしか。清教徒、ピューリタン、ピムグリム・ファーザー…
イングランドの最西端、コーンウォール州は「独自の文化や言語、帰属意識を持った地域であり、イングランドの他の地域とは趣を異にしている(Wikipedia)」のだそうです。その独自性を誇るかのように、黒地に白十字というコーンウォールの旗をあちこちで見か…
イングランド南西部への自動車旅行、その三日目にスティーブンスはデボン州タビストック近郊の個人宅に泊めてもらうことになります。ガソリン切れというアクシデントに見舞われて絶望しかかったところ、偶然近くの村に住むテイラーという親切な男に出会い、…
スティーブンスは旅の二日目から三日目にかけて、サマセット州トーントンに立ち寄っています。あ、スティーブンスというのは、カズオ・イシグロの小説『日の名残り』の主人公で、ご主人様から休暇をもらい、さらにご主人様の立派なフォードまで貸してもらっ…
『日の名残り』のスティーブンスはイングランド南西部への旅に出た二日目の午後、ドーセット州のモーティマーズ・ポンドという美しい池に出会います*1。車のラジエーターの水が切れかかっていたことに端を発して、助けを求めたお屋敷の「従卒」に勧められて…
イギリスの作家、カズオ・イシグロのブッカー賞受賞作である『日の名残り(The remains of the day)』。かつてダーリントン卿に仕えた執事のスティーブンスが、現在のご主人であるアメリカ人の「ファラディ様」から休暇を取って旅行をするようにと勧められ…
ブレッチリー・パークといえば、第二次世界大戦時にドイツ軍のエニグマ暗号を解読したアラン・チューリングが勤務していた場所として有名です。現在は映画『イミテーション・ゲーム』でも描かれていた暗号解読について紹介する博物館になっています。web.arc…
ロンドンのテート・ブリテンといえばイギリス絵画の名品が数多く収蔵されていることで有名です。特に「光の画家」とも呼ばれるターナーの作品群が数多く展示されていて、確か昨年「光」をテーマにした展覧会が日本でも開かれていました(私は行けませんでし…
同僚の英語講師から聞いたお話。先日市役所へ書類の手続きに行った際、窓口で大声を上げて抗議している外国人がいたそうです。ほとんど警察を呼ぶ必要がありそうなほどの「怒り狂いぶり」だったそうですが、そのきっかけは市役所の職員がその外国人に対して…
このペグマンはなんだろうと思いました。ペグマンというのはGoogleマップでストリートビューを使うときにドラッグしてぽとんと落とす、いつもは黄色いあの人形のことです。ふだん人であふれていて騒がしい東京都心で働いているせいか、ひまなときにはGoogle…
台湾のSNS「Dcard」のYoutubeチャンネル「Dcard Video」で二ヶ月ほど前から始まった新企画『電車吃漢』がおもしろいです。早朝に台北駅のあの巨大なホールから始まる一種の旅番組なのですが、その場でたくさんあるチケット状のカードの中から目隠しをして一…
台湾のおみやげとして喜ばれるものはいろいろとありますが、私は“牛軋糖(ヌガー)”が大好きで、よく買って帰ります。今回はいつも購入しているものとは違うお店を開拓しようと思って、Googleマップで探していたら、クチコミで“沒有傳統牛軋糖偏硬、咬不動的…
旅行における楽しみは人それぞれだと思いますが、私の場合は食べ歩きです。いえ「でした」と言うべきでしょうか。年を取って、若いときのように片っ端からおいしいもの、めずらしいものを食べてまわるということができなくなりました。ほんの少し食べただけ…
中国語圏で“三寶(三宝)”という言葉が頭についているB級グルメのメニューがあります。三寶飯とか三寶牛肉麵とか、三種類の具材を盛り合わせてご飯や麺の上にのせました的なもので、三種類が一度に味わえるのでとても豪華で(しかしそこはB級グルメなので、…
台南から南へ30kmほど下ったところに岡山という街があって、ここは羊肉の料理で有名なところです。羊肉といってもラムやマトンではなく山羊(ヤギ)の肉です。これを使った“羊肉爐”という鍋料理が定番で、岡山に住んでいた頃はよく食べていました。当時よく…
“虱目魚”と並ぶ台南の味として思い浮かぶのは“鱔魚(タウナギ)”です。とりわけこの食材を使った“鱔魚意麵”はとても庶民的なB級グルメとして知られています。台湾南部で働いていたころ、同僚に連れられてこの鱔魚意麵を食べに行ったことがありました。とても…
その絵から、かのヴォイニッチ手稿を連想しました。臺南市美術館2館で展示されていた洪通(Hung Tung)氏の作品を見たときです。たまたま立ち寄ったこの美術館では、ちょうど台南にゆかりのある画家の展覧会が行われていて、紹介されている4人のうちのおひ…
台湾南部の味と言えば何でしょう。いろいろとおいしいものはありますけど、多くの人が挙げるのは“虱目魚(サバヒー)”でしょうか。台南だけでなく台湾ではどこでも食べられますが、安平魚の別名もある通り(安平は台南の港町です)、特に台南らしい食材とし…
台南駅のホームに降り立ったら「昔のままだ」と思いました。ちょうど20年ほど前に岡山(日本のじゃなくて台湾の。高雄と台南のちょうど中間くらいにある街です)に住んでいて、週末は各駅停車の電車でよく台南に遊びに来ていたのですが、その時の雰囲気がそ…