インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

靴を放り投げる

毎朝通っているジムで興味深いのは、年齢や性別を問わず、ほとんどの方がご自分の靴を「ぽーん」と放り投げることです。このジムは規模がけっこう大きくて、受付の横にシューズボックスがずらっと並んでおり、利用者はそこで靴を脱いでシューズボックスに入…

「向き不向きがある」の危うさについて

先日読んだアンダース・エリクソン氏とロバート・プール氏の共著『超一流になるのは才能か努力か?』で、もうひとつ考えさせられたのは、「生まれながらの天才」はいるのかという問題です。 人間の資質に関する議論のなかでも、生まれつきの才能が能力を決定…

もう大勢は決している

ここのところ毎朝、東京新聞が参院選における主要各政党の「公約点検」を掲載していて読んでいます。今朝のテーマは「ジェンダー平等と多様性」。選択的夫婦別姓や同性婚の是非、外国籍の人びとに対する政策などが取り上げられています。www.tokyo-np.co.jp…

ベテラン勢がなかなかやめない理由

アンダース・エリクソン氏とロバート・プール氏の共著『超一流になるのは才能か努力か?』という本を読みました。留学生の通訳クラスで行っている「講演通訳」の授業で、学生のひとりがおすすめしてくれた一冊です。いかにも自己啓発本といったタイトルで、…

フィンランド語 174 …日文芬訳の練習・その86

マンガ『ニッターズハイ!』の第2巻を読みました。 男子高校生が手芸部でニットを編むというストーリーです。私は若い頃編み物を趣味にしていましたが、周囲からはとても不思議に見えたかもしれません。 当時、編み物は女性がするものという古い価値観があ…

中国語で語ると深い

留学生の通訳クラスでは現在、訓練の一環として学生が一人ずつ交代で講演し、それをみんなで訳すという「企画」を行っています。私が担当しているのは中国語→日本語の通訳科目なので、学生が中国語で話し、ほかの学生がそれを日本語にします。テーマは「私の…

こんな国に来てくれる

授業の間の休み時間に、同僚がこんなことを言っていました。「留学生のみなさんは、こんな日本の、東京の、どこに魅力を感じているんでしょうね」。うちの学校の留学生は、その多くが日本での就職を目指しているのですが、昨今は日本の学生だってなかなか希…

まだマスクを外せない?

「災害級の暑さ」という形容すらマスメディアに登場するようになった昨今。それでも東京都心のオフィス街ではこれまでとほとんど変わらない光景が見られます。あいかわらずスーツに身を包んだビジネスパーソンが多いですし、ネクタイを締めていらっしゃる方…

戦争と日本アニメ

留学生のクラスで「東アジア近現代史」の授業を担当していて、ここ数週は大東亜共栄圏について話したり、みなさんが調べたことを発表してもらったりしています。毎年授業の一環として、1943年から制作が開始され1945年に公開された長編アニメーション映画『…

これはもう才能ですよね

はてなブログには「週刊はてなブログ」というページがありまして、そこで週に一度発表されている「今週のはてなブログランキング」というものがあります。私はこれが大好きで毎週楽しみにしているのですが、今週もまた読みごたえのある記事が並んでいました…

最後の読書

ここ数週間ほど、ひどく疲れていました。にわかに蒸し暑くなった気候のせいもあるのかもしれませんが、とにかく身体が疲弊していて「しんどい」のです。それでもジムには通っていますが、ふだんよりメニューがはかどりません。しかもお昼を回って夕刻にいた…

小田嶋隆さんのこと

新聞の訃報欄で、コラムニスト・小田嶋隆氏が亡くなったことを知りました。氏のご本はこれまでに数多く読んできましたし、日経ビジネスオンラインのコラムも毎回読んでいました。それにTwitterから「降りる」前は氏のツイートも毎日のように読みに行っていた…

フィンランド語 173 …日文芬訳の練習・その85

カナダの歌手、ジャスティン・ビーバー氏が顔面麻痺でしばらく休養するそうです。私も八年前に発症したことがあるので、人ごととは思えません。顔面麻痺は基本的には命に関わるような病気ではありませんが、自然な笑顔を作れなくなるなど、心理面のダメージ…

もはや手伝ってくれない

留学生の翻訳クラスでは現在、毎週二回ほど「字幕翻訳」の授業があり、私が担当しています。字幕翻訳用のソフト「Babel」を使って、各自が好きな映像に日本語の字幕をつけるという実習で、学生一人一人にノートパソコンを貸し出して行っています。ノートパソ…

稽古十年

能の稽古を始めて十年が経ちました。十年といっても、実際には月に二度ほど師匠のもとにうかがっての稽古と、年に一、二度の発表会を続けてきただけですから、実質的にはたいした量ではありません。途中でもうやめようかなと思ったことも何度もありましたが…

マスクを手放せない?

梅雨明けはまだまだ先のようですが、東京も毎日かなり蒸し暑くなってきました。私はとにかく「暑がり」で、毎朝職場に出勤するだけで汗だくになるので、毎年この時期以降は秋まで、着替えを持参するのが常になっています。もうひとつ、暑さを倍増させている…

公衆電話

きのうの夕刻、新宿駅に向かう地下道で、見知らぬおじさんから「このへんに公衆電話はありませんか?」と聞かれました。私はどこに公衆電話があるのかまったく思いつくことができず、「ごめんなさい」と言って別れたのですが、いかに自分が公衆電話というも…

オンライン授業のみで日本語を学んできた人たち

コロナ禍に突入してから、学校現場でオンライン授業への取り組みが始まって二年あまり。ハード面、ソフト面ともに問題山積だったオンライン授業も、時を経るごとにさまざまな改善が試みられ、いまではすっかり日常の一部になっています。私もほぼ毎日のよう…

人はどう死ぬのか

誰にも必ず訪れる死について、ひとりひとりが自分の頭で考え、自分なりの「自分の最期はこうありたい」というスタンスを持っておくべき、また自分の親しい人々についても、その死に際してどういうスタンス持つべきかあらかじめ心構えを持っておくべきーー久…

フィンランド語 172 …日文芬訳の練習・その84

昨日の新聞に、フランスのスーパーマーケットについての記事が載っていました。 近年、フランスでは量り売りをするお店が徐々に増えているとのことです。日本ではまだまだ少なく、生鮮食品を買おうとすると「プラスチックマトリョーシカ」が見られます。食材…

ウォーキング・メディテーション

先日の朝、最寄り駅から職場まで歩いていたら、後ろから歩いて追いついてきた同僚に“Walking Meditation”してるの? と聞かれました。周囲の人たちと比べて明らかにゆっくりと歩いている(だから同僚も追いついた)ので、何かのマインドフルネスな取り組みを…

コンビニでの住民税支払いが洗練されていました

住んでいる区の区役所から、特別区民税・都民税(住民税)の納付書が送られてきました。毎年少なからぬ額を持って行かれるのでつらいところですが、私はいつも一年分を一括ですぐに支払ってしまいます。すでに暮らしは大部分でキャッシュレスになっているの…

ラムゼイ・ハント症候群

カナダの歌手、ジャスティン・ビーバー氏が「ラムゼイ・ハント症候群」でしばらく休養するというニュースを見ました。news.yahoo.co.jpラムゼイ・ハント症候群は、いわゆる「顔面麻痺」というやつで、顔の筋肉を動かしている神経がウイルスによって機能しな…

鹹鴨蛋の思い出

今週のはてなブログランキング(2022年6月第2週)に、鹹鴨蛋を使ったタイ料理が紹介されていました。これはおいしそう〜。nomolk.hatenablog.com鹹鴨蛋、中国語圏ではとてもポピュラーな、アヒルの卵の塩漬けです。昔はよく食べていたのですが、そういえばも…

サブスクに楽曲を提供しない理由

興味深いブログ記事を読みました。山下達郎氏を始めとするアーティストが、Spotifyなどの音楽ストリーミング配信サービスに楽曲を提供しない理由について、音楽業界の背景も含めて解説されている記事です。www.ongakunojouhou.comこの記事によれば、山下達郎…

ニッターズハイ!

マンガ『ニッターズハイ!』の第2巻が発売されていたので、Kindle版を買って読みました。ケガで陸上選手としての夢を絶たれた主人公の高校生が、手芸部で「ニット」という新たなフィールドを見つけていくというお話。陸上から手芸へという転換が意外なら、…

フィンランド語 171 …日文芬訳の練習・その83

日本の交通機関はどこもかしこもアナウンスばかりだと言われます。友人の外国人によると、来日したばかりのとき、少し不安になったそうです。あまりにアナウンスが多いので、なにか緊急事態が起こっているのではないかと思ったのです。世界の空港では本当に…

深海のプラごみ映像を見て

先日、潜水調査船の「しんかい6500」が相模湾の深海に多数のプラスチックごみが堆積しているのを確認したというニュースをやっていました。「プラスチック・スープ」とも形容されるほどプラスチックによる海洋汚染が深刻化していることは以前から報じられて…

語学の暗記とグルーヴ感

フィンランド語のオンライン教室では、数週間前から先生の指示で、すでに学び終わった教科書のテキストを一番最後の課から順番に暗記していくという課題に取り組んでいます。一文ずつ日本語とフィンランド語を対にしたカードを作り、クラスメートと交替で日…

恥ずかしくてマスクを外せない?

往来でマスクを外す方が徐々に増えてきました。個人的な感覚ではまだ全体のほんの一部、数パーセントという感じですけれど、気候が暑くなるに従って、これからも増え続けるのではないかと予想しています。私自身は外ではマスクを外すというのが習慣化して、…