インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

能『楊貴妃』の物語設定

能の曲(演目)に『楊貴妃』というのがあります。日本の伝統芸能である能に中国のお話が出てくるのは不思議だと思われるかもしれませんが、実は能には「中国物」と呼ばれる、中国の古典に取材した演目が数多くあります。能が成立した室町時代の日本人が、い…

失敗の本質

1984年に出版された『失敗の本質』という本がありまして、現在は中公文庫で読むことができます。その「文庫版あとがき」は平成三年(1991年)、つまり今からもう30年も前に書かれたもので、最後はこう締めくくられています。 企業をはじめわが国のあらゆる領…

アスリートもそろそろ声を上げるべきではないか

「一体何を見せられているの?」というフレーズがありますね。直視するのがはばかられるような、こちらが恥ずかしくなってしまうような他人の行為(その多くは恋愛にまつわるもの)なんですけど、つい見ちゃう、というか見られてうれしいというニュアンスも…

もう染めなくてもお金かけなくてもいいかな

髪の毛を染めるときに「染みてないですか?」と聞いてくるのが謎。そんな記事が文春オンラインに載っていました。bunshun.jp私は時々軽い頭皮湿疹が出るので、そんなときに髪の毛を染めると染みます。染みるというか、激痛が走ることもあります。でもいつも…

積極的に身体を動かしていないと死んじゃう

緊急事態宣言が発出されたことによって、東京都では1000平方メートルを超える施設に対して休業要請が行われています。そのため、いつも出勤前に早朝から利用しているジムも休業になってしまいました。せっかく毎日運動する習慣が定着してきたというのに、こ…

五輪に熱狂するだろうか

新宿の街は、昨日も人であふれていました。緊急事態宣言が発出されているなかゴールデンウィークに入った東京ですが、私の職場はオンラインと対面を組み合わせながら「カレンダー通り」に授業をしていて、昨日は都心に出かけたのですが……いや、すごい人出で…

キャッチーでダンサブルなナンバー

YouTubeでお笑い芸人さんの芸を見るのが好きです。テレビのお笑い番組も昔は大好きだったんですけど、最近はほとんど見なくなりました。当たり前かもしれませんが、テレビという媒体は基本的に老若男女を受け手に想定しているからか、そのぶん「大味」な感じ…

「取り急ぎお礼まで」をめぐって

先日Twitterのタイムラインに、メールの最後を「取り急ぎお礼まで」で締めくくるのは失礼、という趣旨のツイートが流れてきました。それに対して賛否両論もたくさん湧き上がっていたようです。私は少々心穏やかではありませんでした。なぜって、これまで「取…

早く日常の暮らしに戻りたい

東京都に緊急事態宣言がみたび発出されて数日。在宅勤務をはじめたものの、早くも肩こりに襲われました。ここ一年くらい積極的にジムに通って肩甲骨など肩まわりを動かして、ずっと無縁だったのに。私にとっては、在宅で作業をしたり、オンライン授業をした…

「なんでもない毎日をていねいに生きる」

ここ数年、折に触れて「次の人生をどうしようかなあ」と考えています。言うまでもなく、いまの仕事があと数年のうちに「雇い止め」になるからですが、実は「次をどうしようか」と考えるのはこれが初めてではありません。学生時代にまともな就職活動もせず(…

もう国や都など信頼しない

東京都に三度目の緊急事態宣言発出ということで、またまた暮らしに大きな変化が……起きていません、これが。「コロナ慣れ」とか「コロナ疲れ」というわけでもなく、確かに感染者数は増加傾向なので自分も感染しない・感染させないことに努めて気をつけようと…

「ユルさ」が足りません

春からの新年度が始まりまして、いくつかの学校で担当しているクラスも授業がスタートしました。留学生だけのクラスもあれば、日本語の母語話者と非母語話者の混成クラスもあります。留学生のクラスも、華人留学生のみのクラスもあれば、いろいろな国や地域…

フィンランド語 99 …日文芬訳の練習・その29

「ネタバレ」は「他人の楽しみを邪魔する」、「日進月歩」は「引き続き進化している」と言い換えました。最初に日本語で文章を書いてからフィンランド語に訳すのですが、あまり日本語の表現に拘泥しすぎるととんでもない迷文になるのは中国語でも経験済みな…

「ウヨい」方々について

私はブログをこの「はてなブログ」のサービスを利用して書いているのですが、「はてな」には面白いブログがたくさんあります。特に「週刊はてなブログ」で毎週発表されている「今週のはてなブログランキング」には、その週に最も多くブックマークがついた記…

クラフトコーラのシロップ

いつも仕事帰りに寄っているスーパーで「コーラベース」というものを見つけました。炭酸水などで割るとクラフトコーラができるというものみたいです。昨日ブログに書いた、ノンアルコールビールと合わせると面白いんじゃないかと思って、買ってみました。ネ…

ノンアルコールビールを(それなりに)おいしく飲む

酒量を減らしたいと思っています。というより、年をとってお酒に弱くなり、そんなに飲めなくはなりました。それで一時期は「もう一生分飲んだ」ということで断酒していたのですが、やはりどうしても夕飯にはお酒を合わせたくなって、ついつい飲んでしまうの…

フィンランド語 98 …第一不定詞長形

第一不定詞長形(だいいちふていし・ちょうけい)というのが出てきました。これまで「第○不定詞」と名のつくものは、第三不定詞と第四不定詞がありました。当然その前の数字の不定詞もあるわけですね。まずフィンランド語でいうところの「不定詞」とは、動詞…

フィンランド語 97 …動作主分詞

新しい文法事項で「動作主分詞(どうさしゅぶんし)」というのが出てきました。「行為者分詞」あるいは「MA分詞」とも言うそうです。この分詞を使うと「〜が〜する〜」とか「〜が〜した〜」といった文を作ることができます。たとえば…… Minä söin ruokaa tän…

清水邦夫氏のこと

劇作家の清水邦夫氏が亡くなりました。新聞の訃報記事には「若者の苦悩やいら立ちを詩的なせりふで描いて人気を集めた」のように「詩的なせりふ」という言葉が多く見られましたが、私もその詩的な世界に強く惹かれたひとりでした。www.tokyo-np.co.jp ▲写真…

フィンランド語 96 …日文芬訳の練習・その28

無謀にも能楽のことを作文してみました。「私の趣味は能楽です」というのを“Minä harrastan Nōgaku”としていたのですが、“harrastaa(趣味にする)”は継続動詞で目的語は分格をとるので“Nōgakua”に直されました。また“tanssia(踊る)”も目的語は分格をとる…

留学生の醸し出す「活き活き感」

新学期が始まったばかりだというのに、職場ではもう来年度の学生募集用のパンフレットが刷り上がってきました。うちの学校の生徒さんは基本的にほぼ全員が外国人留学生です。コロナ禍で海外からの日本入国が制限されているなか、来年度以降の学生募集がどう…

深呼吸だけでいい

人前で話す時の緊張を和らげる「おまじない」として「聴衆をカボチャと思え」とか「人という字を手のひらに書いて呑め」とか言います。先日同僚のアメリカ人講師と話していて、英語には“Just picture everybody naked”というのがあると教わりました。目の前…

「管理」しなくてもいいんじゃないか

教師というお仕事をしていると、つねに教わる方の人々、つまり学生さんたちとの間に一種の緊張関係があります。こちらは教え、学生は教わり、こちらは課題や宿題を出し、学生はその課題や宿題をこなす。教師はその進捗度合いや内容についてあれこれと「管理…

スマホだけで定期券の更新ができてうれしい

先日、通勤定期の更新をしました。前回まではPASMOのカードを駅の券売機に差し込んで、クレジットカードで支払っていたのですが、モバイルPASMOが登場してから初めての今回は、スマホだけで更新が完了しました。PASMOのチャージ自体もスマホだけでできるよう…

肩凝りには筋トレが効く……けれど

オンラインで参加している語学教室で、時々先生がzoomのブレイクアウトルームを使って、小さなグループごとに文の分析をさせることがあります。先日はとあるクラスメートと一緒になって、分析が早めに終わったので、少しだけ雑談をしました。そのクラスメー…

私もテレワークに向いていませんでした

「朝起きて着替え、玄関を開けて外に出ることがこれほど大事だとは思わなかった」。会社員兼ライターである伊藤聡氏の「note」記事を読んで、共感することしきりでした。note.com私の職場も、昨年最初に緊急事態宣言が出た頃には一律に在宅勤務を命じられて…

フィンランド語 95 …日文芬訳の練習・その27

いま分詞構文を学んでいるところなので、地域の人達とコミュニケーションするのが「とても楽しいと思う」という部分を“luulen olevani erittäin iloinen”としてみたのですが、「楽しい」という場合には所有文で“Minulla on hauskaa”といい、この所有文は分詞…

日本ではあまり根づいていないドギーバッグ

ドギーバッグ(doggy bag)というものがあります。飲食店で食事をした際、食べ残したものを持ち帰るための袋や容器のことです。Wikipediaの解説によると…… 客は「犬に食べさせる」という建前で店から食べ残した料理を持ち帰り、たいていは人間が食べるために…

「元気炉」をめぐって

かつて美術系の大学に通っていた頃、私はかなり「頭でっかち」な学生でした。だもんで、作っていたのも多分に「イデオロギッシュ」なものが多くて、でも頭はあまりよくないのでとても底の浅い作品ばかりでした。なんというか……歌に例えれば、安っぽいメッセ…

低温調理器

以前から気になっていた低温調理器を買いました。「BONIQ(ボニーク)」の製品がこの界隈では一番人気だそうですが、鍋に固定するためのクリップが使いやすそうだったので、こちらの「Hismile(ハイスマイル)」にしてみました。 Hismile 低温調理器試しに、…