インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

結局、ウナギは食べていいのか問題

「土用の丑の日」というのがありますね。つい最近も7月の末にありました。近所のスーパーではその前の週あたりから「ウナギの蒲焼」に関するPOPが登場し、当日前後は蒲焼きの屋台が出るだの、どこどこ県産のブランドウナギが入荷するだのといった宣伝が行わ…

ワクチンの1回目を打つ

先日、ようやく新型コロナウイルス感染症のワクチン、1回目を打つことができました。私は東京都の世田谷区に住んでいるのですが、接種券が届いたのが約ひと月ほど前。すぐにネットの予約サイトに登録して直近で接種可能な場所を探しましたがどこも満員で、…

「この国」という主語の大きさについて

五輪関係の情報に一切接していません。もともと五輪には興味がなくて歴代の大会もほとんど見ていないのですが、今回はもう見ることそのものが自己欺瞞のような気がして、意識的に遠ざけています。新聞の五輪関連(メダルの数がどうしたこうした、日本選手が…

フィンランド語 120 …日文芬訳の練習・その42

「ヨーロッパの街を(歩いていた)」を最初は“Euroopan kaupungeissa”としていたのですが、内格の“kaupungeissa”だと「街(複数)の中で」で、所格の“kaupungeilla”にすると「街(複数)の通りで」というニュアンスになるそうです。ということで“Euroopan ka…

失礼なメッセージはそっとミュートする

長い間TwitterのようなSNSやブログを使っていると、ときどき知らない方からメッセージを受け取ることがあります。それらはつぶやきやエントリについての感想であったり、ご意見であったりしてとてもありがたいのですが、実際にはそういうありがたいメッセー…

音感のよしあしと語学の向き不向き

昨日「音感が悪いと良い翻訳はできない」という作家・村上春樹氏のインタビューをご紹介したんですけど、私はこれ、語学全般についても言えるんじゃないかなと思いました。村上氏は「別に声に出さなくても、目で読みながら耳で聴く」とおっしゃっています。…

いい文章を読む

職場の図書館に行って新聞と雑誌をいくつか読みました。うちの学校の図書館は新聞や雑誌の「品揃え」がとてもよくて、内外のファッション・アートを中心に、文学や社会科学などのお堅い専門誌から、外国語の新聞まで最新版とバックナンバーが読めます。『人…

フィンランド語 119 …“panna”の慣用表現

“panna(置く)”はよく使う動詞ですが、教科書に慣用的な言い方がいくつか載っていました。 Panin pannun tulelle. 鍋をひとつ火の上に置きました。=鍋を火にかけます。 Panin perunat tulelle. ジャガイモを全部火の上に置きました。=ジャガイモを茹でま…

フィンランド語 118 …時相構文

新しい文法事項として「時相構文(じそうこうぶん)」というのが出てきました。これは「kun A, B(Aのときに、B)」という口語での言い方と同じ内容を表す書き言葉専用の表現方法だそうです。 Kun Mikko tuli kotiin, Leena oli jo nukkumassa. ミッコが家に…

「もう始まってしまったんだから」の気持ち悪さ

週末から腰痛がまたぶり返してきたので、治療院を兼ねているジムに行ってパーソナルトレーニングを受けてきました。朝一番の人が少ない時間を狙って、一応の感染対策も考えつつ。トレーナーさんはみなさんスポーツに何らかの形で関わってらっしゃる方々です…

フィンランド語 117 …日文芬訳の練習・その41

「最近読んだ本には、こう書いてありました」という部分を最初、“Luin äskettäin kirjan, jossa sanottiin: ”としていたのですが、先生からは“lukee”を使うほうが「ネイティブっぽい」と指摘されました。“Sanomalehdessä lukee, että 〜(新聞にこう書いてあ…

今日のこの「うんざり感」を忘れまい

Twitterにこんな画像が載っていました。ホント、よくできてます。Linkedinからの拾い画像。どなたの作か知りませんが、よくできてる。 pic.twitter.com/fA7oDx1uNL— Shoko Ogushi (@vostokintheair) July 21, 2021 今朝の新聞にも載っていましたが、本当にこ…

“花椒”入りのボディウォッシュ?

私はけっこうずぼらで面倒くさがりな人間です。あ、「ずぼら」って大阪弁ですか。要するに無精者ということで、暮らしの細々したことはなるべくシンプルに済ませてしまいたい。というわけで、入浴時もボディソープにシャンプーにリンス……といちいち使い分け…

実名でネットやSNSを使う

ミュージシャンの小山田圭吾氏が、かつて学生時代のいじめ行為を露悪的な形で雑誌に公表していたことが問題視され、東京オリパラ開会式の楽曲担当を辞任した問題。何十年も前のいじめ行為をいま持ち出して批判することに疑問の声も上がっていましたが、社会…

なかなか体重が増えない

今朝ジムで久しぶりに体重計に乗ったら、以前より少しだけ体重が増えていました。日頃から「もうちょっと体重を増やしたい」と思っていたので、うれしかったです。不定愁訴の解消を目指して筋トレを始めて三年半あまり。私はもともといわゆる中肉中背という…

「荒れた」時代には戻りたくない

先日、留学生の通訳クラスで日本語の会話練習をしていた際、小中学校の時に「制服」があったかどうかという話題になりました。様々な国や地域で状況が異なり、なかなか面白かった(+お互いに気づきがあった)のですが、そこから「もう一度あの時代に戻って…

「何かをしなくてはいけない」から離れて

Twitterで燃え殻氏が紹介されていたこちらの張り紙、これは本当にそうだなあと思いました。前に青森の酸ヶ湯温泉に行ったときに貼ってあった言葉。音読希望。「何かをしなくてはいけない」という気持ちを捨てること、解き放つことが現代の湯治であるという人…

フィンランド語 116 …日文芬訳の練習・その40

最後の「タンペレの工房(くんだり)まで持っていかなきゃならない」という部分で、眼鏡のフレームを表す代名詞を最初“se”と書いて、「いや、フレームひとつだから対格か」と思い直して“sen”にしたんですけど、“minun pitäisi”で主語と動詞が連動していない…

「だらーん」をめぐって

朝日新聞デジタルに興味深い記事が載っていました。新型コロナウイルスのワクチン接種で、日本語にまだ不慣れな方のために「やさしい日本語」で情報を伝える試みが始まっているという話題です。www.asahi.com特にこのイラストにあるような、「擬音語、擬態語…

“騎樓”と“透天厝”と“紙紮”

華人留学生の通訳クラスで、暮らしと行事に関する語彙を日本語と中国語で集めて、それを元に会話練習をする……というタスクを行いました。いろいろな語彙が出てきて、しかもそれが日本と中国・台湾・香港、さらにはそのほかの華人社会で微妙に異なっているこ…

「中国人『なんか』じゃない」という反論について

来日中のIOC(国際オリンピック委員会)バッハ会長が「日本人を中国人と言い間違えた」というニュースが、Twitter上で炎上していました。 news.yahoo.co.jp 多くの方がこのニュースを引用して憤慨されていましたが、「中国人と間違えるなんて!」という憤り…

服装を頑張らなくなってきた

東京はまだ梅雨明けしていないようですが、すでに猛暑の夏を思わせる蒸し暑い日々が続いています。私はとても汗っかきなので、朝ジムに寄ってから職場に行くまでTシャツ一枚でやり過ごし、職場で着替えて仕事を始めるようにしています。うちの職場はさいわい…

いまとなってはシャレにならない

中国は北京の清華大学に学ぶ内外の学生が、様々な言語で『国際歌(インターナショナル)』を歌っているこの動画。中国共産党の創立100周年を記念して作られたもののようですね。私が中国語を学び始めた頃、“同学(クラスメート)”の一部に「共産趣味」の人た…

フィンランド語 115 …時に関する表現の復習

授業では、時に関する表現の復習をしました。ほとんどがすでに習った内容ですが、かなり忘れてしまっていて反省することしきりです。というわけで、授業を振り返りながらまとめてみました。中国語を学んだときも時に関する表現は「時点」「時間」「時量」で…

フィンランド語 114 …日文芬訳の練習・その39

外国人留学生に「これまで投票を棄権したことはない」と言って驚かれるというのも、なんだか情けない話です。日本人は政治に対する関心が低すぎるという「定評」があるということですから。そうした留学生の中には、いまだ民主的な選挙が行われていない国の…

裏表がありすぎて疲れる

職場の前学長が亡くなったのですが、葬儀自体はご家族で密葬とのことで、別途学内のホールで「お別れの会」が開かれました。私はその時間に授業があるため参列しませんでしたが、参列した同僚によると「平服でお越しください」という指示にも関わらず、ほと…

LUUPはちょっと無理筋じゃないだろうか

現在、東京都の渋谷区・新宿区・世田谷区などの一部(渋谷駅と新宿駅を中心にしたエリア)で電動アシスト自転車や電動キックボードをシェアして使う「LUUP」というサービスの社会実験が行われています。luup.scヨーロッパの都市などでは数年前からおなじみの…

高級な革靴の話

先日、黒い革靴を二足、修理に出しました。この二足はもう十五年以上履いていて、これまでに何度も修理に出しており、そのたびに数千円の修理代がかかっています。が、今回はそのうちの一足が靴底の全面張り替えが必要ということで、数万円の出費になってし…

安かろう悪かろう

先日、生まれてはじめて「1000円カット」のお店に行ったんだけれども、髪が伸びてくると不揃いなのが目立つようになり、結局もとのお店に行き直すことになった……という話でフィンランド語の作文をしてみました。qianchong.hatenablog.comそれをTwitterでもつ…

わが青春の台湾 わが青春の香港

担当している「東アジア近現代史」という授業で大東亜共栄圏について触れた際、日本による台湾統治の一環としての言語教育についても学び、その流れで酒井充子監督の映画『台湾アイデンティティー』のトレイラーを留学生のみなさんに見てもらいました。www.y…