インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

おいしいプロテインをさがして

ジムに通い出してから、筋トレのあとにプロテインを飲むようになりました。ジムで100円出すと、トレーナーさんがシェーカーで作ってくれるのです。ずいぶん昔にもジムに通っていた頃があって、その頃にもプロテインを飲んでいたのですが、当時はプロテインっ…

語学は素直がいちばん

語学関係の講師をするいっぽうで、みずからも語学の学習者として教室に通っていると、ほんとうに様々なタイプの生徒さんがいるなあと思います。言語の学び方は人それぞれですから一概には言えないのですが、長い間観察してきたなかで「これでは上達しないの…

チョップドサラダ

先日の夜八時半頃、トレーニングの帰りに何やら怪しげなお店の前を通りかかりました。 https://www.crisp.co.jp/飲食店みたいですけど、かなり無機質な空間。表にあった小さな立て看板によると、サラダのみを作って販売しているお店のようです。うちでは私が…

この国で働きたいと思ってくださる方々のために

つとめている専門学校では、早くも来年度4月入学生の入学試験が始まっておりまして、私も面接担当などで時々受験生のみなさんとお目にかかることになります。受験されるのは日本語能力検定試験でいえば二級レベル前後のみなさん。日本語での意思疎通は基本…

フィンランド語 31 …第三不定詞

教科書は新しい章に入って「第三不定詞」というのを学びました。これが使えるようになると、例えば「どこどこで、なになにしている」とか「なになにするために、どこどこへ行く」とか、これまで以上に詳細で深いことが言えるようになるとのことです。基本的…

ピアノを買う

先日、調べもので厚生労働省が発表している「簡易生命表」を読む機会がありました。簡易生命表というのは現時点での状況が今後変化しないと仮定した上で「各年齢の者が1年以内に死亡する確率や平均してあと何年生きられるかという期待値などを死亡率や平均…

「にわかファン」になってお仕事へ

昨日は某台湾アイドルさんたちのファンミーティングで通訳のお仕事をしてきました。以前台湾エンタメの字幕翻訳をしていた関係で、時々「ファンミ」の通訳を仰せつかるのですが、なんというのかいつも「私みたいなオジさんが出ていっていいのかしら」的違和…

自分で動かないと変わらない

私はいまだに毎朝「紙の新聞」を読んでいるんですけど、大手全国紙に載る広告はどこも高齢者向けのものが多いですね。日経だけはさすがに企業のイメージ広告やビジネスマンが興味ありそうな服や靴、不動産なんかの広告、あとこの時期だとお歳暮関係なども載…

メンヘラさんに贈る言葉

現在つとめている専門学校では、年に数回「通訳実習」という授業がありまして、東京都内のあちこち(観光名所や官公庁、美術館や博物館など)に行って実際に逐次通訳をしたり、同時通訳ブースのついた国際会議室でセミナーや講演会などの同時通訳をしたりし…

フィンランド語 30 …フィンランドのポップソング

Spotifyのプレイリストに「The Sound of Finnish Pop」というのを見つけました。フィンランドのポップソングですね。フィンランド語は語順で話す言語ではなく、そのぶん単語の格変化が激しいので、とにもかくにも語彙が身体に入っていないと変化のさせようも…

フィンランド語 29 …数字の格変化(出格と入格)

時間の言い方は以前に学んだのですが、今度は「〜時から〜時まで」という時間の言い方を学びました。ここのところ「どこどこから」とか「どこどこへ」という場所を表す格を学んでいましたが、時間も「〜から」は出格、「〜まで」は入格を使うんですね。しか…

星条旗迎風飄揚

先日、通訳訓練のクラスで使った教材に、数字の単位である“萬億”が出てきました。「億が一万個」ということですから「兆(ちょう)」ですね。こうした単位は訳しまちがえると「致命的」なので特に注意が必要なのですが、中国出身の方々はすんなり訳せた一方…

天野健太郎さんのこと

先日、翻訳家・天野健太郎氏の訃報に接しました。訃報はいつも突然のことですから今回も驚きましたが、今回の驚きはいつも以上でした。それは天野氏がまだ47歳という若さだったこと、そして直接お目にかかったことはないけれど、亡くなる直前まで精力的に翻…

「きちんと椅子を戻さない問題」をめぐって

うちの学校に「CALL(コール)教室」というのがあります。LL教室としての機能のほか、生徒ひとりひとりの机にパソコンが備えてあって、主に通訳訓練に使う教室なんですが、この教室で行う授業の最後に、いつも留学生のみなさんに言っていることがあります。 …

異文化や異民族に対するリテラシー

政府が前のめりになっている外国人労働者受け入れの拡大政策について、作家の室井佑月氏が『週刊朝日』に寄稿されています。dot.asahi.com 差別がいかに恥ずかしいかという教育がなされないまま外国人労働者を呼んでしまうことは、この国の逆広報にならない…

「英会話時代」という狂奔を前にして

見逃していた『クローズアップ現代+』の「どう乗り切る?英会話時代」を、NHKオンデマンドで見ました。www.nhk-ondemand.jp外国人観光客や労働者の急増を見据えて、社会の各層で英会話熱が盛んになっているという話題。メイドカフェや外食チェーン、観光タ…

名刺は単なるツール?

先日Twitterで見かけて、思わず笑ってしまったこちらのツイート。親が「若い社員が名刺の交換方法も知らない」つってて紙の交換に方法もクソもないだろと思ってたら本当に決まり事があるっぽい茶の湯かよ pic.twitter.com/nTxdaXGdhJ— 看護メン (@nursemens4…

眠るのにも体力が要る

昨晩もトレーニングに行きましたら、ベンチプレスの休憩中、トレーナーさんにこんなことを言われました。 これだけハードにトレーニングをした日は、ぐっすり眠れるんじゃないですか? はい、それはもうぐっすり……と申し上げたいところなんですけど、この歳…

ホントに家を買うつもり?

先日ネットで見つけた、こちらの記事。toyokeizai.net自動車や新築の家、結婚式、そして教育……これまで購入、あるいは出費して当然と多くの人が考えてきたこれらが、今とこれからも本当に必要なのか、と問う対談です。私は家は「賃貸派」で、結婚は二度しま…

通翻訳者をないがしろにすると国益を損なう

これまでにも何度かブログでご紹介したことがありますが、逐次通訳(ちくじつうやく)を「遂次通訳(すいじつうやく?)」と書くエージェントさんからまた一斉メールでお仕事のオファーが来ました。このエージェントさん「X社」はすべての案件を最初から「確…

弓と禅

T.H.カーハート氏の『パリ左岸のピアノ工房』で、「わたし」がピアノの先生であるアンナから一冊の本をもらう場面があります。 ある日、ベヒシュタインの譜面台にひろげた楽譜を集めていると、アンナがわたしにちょっとした贈り物があると言った。音楽に対す…

パリ左岸のピアノ工房

小学生の頃、ピアノを習っていました。関西地方にかつてよく見られた棟割長屋のような「文化住宅」の一室が教室で、先生はその部屋でピアノだけでなくなぜか書道(毛筆と硬筆)も教えている、かなり年配のご婦人でした。練習の順番を待つ部屋にはマンガ雑誌…

キャッシュレス化をとっとと進めてほしい

一昨日の東京新聞朝刊、電子マネーで給与支払いができるようにする規制緩和は、外国人労働者の受け入れがその背景にあるのでは、という記事。なるほど。でも「給料日にお金をおろそうと銀行で行列せずに済」む以外に利点が思い付かないというのは、ん~、ど…

肩の力の抜けぐあい

長塚京三氏へのインタビュー記事、ほかにもいくつか心に残った部分があるので追記します。www.chunichi.co.jp 台本は、ぱらっと、大体前日にファクスでいただきます。それをそんなにあっためるということはなくてね。現場のスタジオにさらりと行って、ぼつぼ…

引き際と語学講師の待遇について

先日の東京新聞朝刊に、俳優の長塚京三氏へのインタビュー記事が載っていました。http://www.chunichi.co.jp/article/feature/anohito/list/CK2018110202000253.htmlwww.chunichi.co.jpJR東海のCM「そうだ京都、行こう」のナレーションに25年でひと区切りを…

ポリリズムと変拍子

「ポリリズム」という曲をご存じでしょうか。youtu.be10年以上も前に発売された、Perfumeの代表作となっているこの曲。この「ポリリズム」が世に出る前の経緯をウィキペディアで読むと、少なからず驚きます。途中で出てくる複合拍子(ポリリズム:二つ以上の…

微熱山丘のりんごケーキ

いつもトレーニングに通っているジムへ行く途中に、材木をまるでかぎ針編みのように組み合わせたような奇妙な外観の建物があります。外国から見えた建築ファンと思しき方々がよく写真を撮っているこの建物、台湾の“鳳梨酥(パイナップルケーキ)”で有名な「…

馬を水辺に連れて行くことはできても水を飲ませることはできない

学校の文化祭で留学生が演じる日本語劇、昨日の初日はなんとか滞りなく上演できました。途中で一、二度台詞が飛んだ場面があって、舞台袖に「プロンプター」として陣取っていた私が失念した台詞を入れたのですが、あとから留学生に「センセ、余計に緊張する…

大きな声が出せない?

通訳訓練や、通訳訓練の基礎となる日本語の音声訓練、さらには豊かな表現力を身につけるための演劇訓練。私は昔からこういう訓練、特に声を出す訓練に興味があって、いろいろな学校や教室やワークショップに参加してきました。それが今のお仕事に(ほんのわ…

小手先の技術に頼らない

学校の文化祭で披露する留学生の日本語劇、今週末の本番を前に、実際の舞台(といっても教室を利用した簡素なものですが)でゲネプロ(本番と同じように舞台で行う通し稽古)が始まりました。この期に及んでまだ台詞がうろ覚えという人もいますが、だんだん…