インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

出櫃

ここだけの話、バラエティの字幕を翻訳していると、正直「こんなの訳して日本の視聴者に届けて、意味があるのかなあ」と思ってしまうことがある。芸能界の内輪受け話とか、以前のゴシップを知らないと何のことだかさっぱり分からない会話が多いのだ。もちろ…

天團

バラエティ番組で、台湾の女性三人組アイドルS.H.Eを評して“天団”と言っている。 何かと思ったら二人以上のグループやユニットでトップの人気があるということらしい。一人なら“天王”(香港の“四大天王”など)で、グループやユニットは“天団”。なるほど。 「…

セミナー通訳

台湾政府高官が台湾経済の展望を語る講演会、逐次通訳。 事前にエージェントから、百五十ページ近くあるパワーポイント資料が送られてきた。CSMだのFTZだのOEMだの、ニッチだのロジスティクスだのコアコンピタンスだのといった横文字がびっしり詰まったもの…

文化祭終了

台風のような大雨の天気になったが、本務校での文化祭。 舞台では各クラスが中国語劇を披露。中国からの留学生は日本語劇だ。みんなまだまだ自分を捨てきってないから気恥ずかしそうな演技も見られるけれど、どのクラスも予想以上に面白かった。各クラスが出…

もはやユンケルも効かず

ここひと月ほど、さまざまな仕事が立て込んでいてものすごく忙しい。 普段私はドリンク剤や栄養剤、サプリメントのたぐいをまったく飲まない人間なのだけれど、さすがに疲れがひどいので、二日間だけ千円台のユンケルを服用。効いているんだか効いていないん…

インタビュー通訳

東京国際映画祭がらみで、台湾の映画プロデューサーを某新聞社のコラム担当者が取材。その通訳ということで六本木ヒルズに行ってきた。 新聞社氏のコラムを拝見するに、アジア映画に相当お詳しいよう。クライアントからは「最近の台湾映画全般の動向について…

いい講師にめぐりあえる縁

この秋から週に一度、とある学校に通い始めた。学校というよりカルチャースクールだ。あまりにもスノッブな講座なので、何を学んでいるかは伏せておくとして、とにかくすごく楽しみにして開講第一日目を迎えた。 しかし講師が話し始めて数分、声には出さない…

通訳スクール

秋学期の第一日目。生徒さん全員に、前に出て一人一分間ずつ自己紹介をしてもらう。声の通る人、通らない人、大きな声の人、小さな声の人、アイコンタクトのある人、あらぬ方向を向いたままの人(恥ずかしいから?)などいろいろ。 通訳者は主に人前で声を届…

中国の衝撃

野崎歓氏の『われわれはみな外国人である―翻訳文学という日本文学』を読んでいたら、この本が絶賛されていたのでアマゾンのマーケットプレイスで購入。論文集なので、なまなかな気持ちでは読み込めないのだが、中国革命の位置づけに関する論考が特に面白かっ…

五月天 2007”離開地球表面 JUMP”世界巡回演唱會

お台場のZepp Tokyo。初めて五月天のライブを聴いた。すごくよかった。いや、以前はライブなんて人混みにもまれるし、得てしてアルバムほどの感動は得られないし──という偏見があったのだが、やっぱり聴きに行く価値はあるんだなと素直に思いました、はい。 …

ゆうパック

日曜日に行う通訳業務の資料が今日届くはず……だったのだが、帰宅してみると郵便局の不在通知が。 あああ、またですか。 宅配ボックスがあるのに、なぜそこに入れてくれないんだろう。ウチの近所の郵便局は生ものでも壊れ物でもない普通の書類なのに、不在だ…

村上春樹にご用心

読み始めてすぐ「これはどこかで読んだことがある」と思っていたら、主に内田樹氏のブログに書かれていた文章を集めた本だった。 というわけで、村上春樹論だけれど、丸ごと一冊を書き下ろしたものではない。氏のハードディスクを「村上春樹」で検索して出て…

チャンさん家の台湾ベジごはん

当節、中国語にハマっているマンガ家といえば、小田空に小道迷子。 小田空は現在『中国語ジャーナル』に《鼓励同学报》という連載(マンガというよりコラムだが)を持っている。文体や語り口は「〜じゃん」「〜だよね」なのだけれど、行間から漂う独特の雰囲…