インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

通り魔のようなコメント

経済学者の成田悠輔氏が「聞かれてもない話を延々とする人は通り魔」とおっしゃっていた、とネットニュースで読みました。確かにそんな感じかもと思うと同時に、この「通り魔」的な感じは以前どこかで感じていたことがあるなあ……と考えることしばし、そうだ、SNSを使っていた頃だと思い出しました。

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いまではもうSNSに類するものをほぼすべてやめてしまいましたが、一時期はTwitter(X)を中心に依存症とでも呼べるほどのレベルで浸っていました。その頃にいちばん不快に感じていたのは、ときおり自分の「つぶやき」が予想もしなかったほどの勢いで拡散されたのち、不特定多数の人々から投げつけられる心ない、あるいは悪意のあるコメントでした。

ご本人はおそらくそれほど考えてもおらず、脊髄反射的にコメントやリプライをされているのでしょう。なかには「オレはガツンと言ってやったぜ」的な快感で溜飲を下げている方もいるかと思います。いずれにしても、フォロワー数が増えるにつれてそういう人に遭遇する頻度も上がっていったというのが、SNSから降りた理由のひとつでした。

ひょっとしたら、同じように感じている方もいるかも知れないと思って「SNS コメント 通り魔」で検索してみたら、なんとこちらの「note」にズバリ「コメント通り魔。」という文章を書かれている方がいました。

note.com

心から同感です。悪口と批判は異なります。きちんとこちらの意図を把握してくださったうえでの誤解や思い込みなどへの指摘など、善意の批判であればもちろんとてもありがたい。でも、なかにはツイートの内容やそれまでの脈絡とはまったく違う方向から、罵声や悪口雑言を投げつけてくる人がけっこういました。それもほとんどが匿名で。

まるで暗闇から不意に出現して言葉を投げつけたのち、すぐに暗闇に消えていくような……まさに卑怯な「通り魔」としか言いようがありません。SNSのみならず、ネットニュースでもECサイトでもこうした通り魔的コメントは散見されます。不特定多数の人々が書き込めるコメント欄やレビュー欄はできるだけ読まない、近づかないのが吉と心得ておきます。