インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

毎日ブログを更新する

そういえばうっかり忘れていたのですが、毎日ブログを更新し続けてきて、この元旦でまる5年になりました。ブログを書くのはもう完全にルーティンになっているので、それほど大きな感慨はありませんが、でもまあ、よく続いたなあとは思います。


▲2021年が閏年でもないのに366日なのは、うっかり1日に2本書いちゃった日があるからです。

毎日書こうと決めたのは2018年のお正月でした。その前の年に人の生死に関わる出来事がいくつも重なったので、なんとなく粛然とした気持ちになっていたのか、毎日をもっとていねいに生きなければと考え、その考えた結果がなぜか「ブログを毎日更新する」でした。いまとなってはちょっと意味不明ですが、あまりにも無為に日々が過ぎていくのが怖くなり、少しでもなにか残しておきたいという気持ちになったのでしょうか。

qianchong.hatenablog.com

過去のブログ記事を読み返すことはあまりないのですが、ごくたまにどなたかがブログやSNSで引用してくださることがあって、そのときは「はてな」から通知が来るので読みに行きます。こんな記事を書いたかなあと思うこともあれば、書いた日のことをよく覚えている記事もあります。

妻はもちろん、私の家族はだれも私のブログを読んでいないので(たぶん)、だれに当てて書いているというものでもありません。ただ書いているときは、いつか、どこかで、なにかの役に立つことがあればいいなあと思っています。私がこれまでにネット上の無数の人々から役に立つことを教えてもらってきたので、そのお返しというか「恩送り」みたいなつもりで。

コメントもほとんどもらいませんし、TwitterのようなSNSとの連携も降りてしまったのでそちらからの反応もなく、ブログの記事をいくら書いても、海に向かって小石を投げ込み続けているような感じがします。これがオンライン授業だと大向うからの反応がないことにすぐ耐えられなくなるのですが、ブログは不思議にそんな気持ちになりません。これはなぜなんでしょう。よくわからないけれど、自分の中にある何らかを文字を通して言語化することそのものが心の安定につながっているのかもしれません。

毎日ブログを書いてきたことに関して、唯一ハッキリ自分で「これはよかった」と思えるのは、文章を書くことにほとんど抵抗がなくなったことです。私のブログのような駄文はもちろんですが、仕事上で書かなければならない文章に対しても、それがたとえ「ブルシットジョブ」に等しい資料や書類の作成であっても、ほぼストレスがなくなりました。もはやモスラがするすると糸を吐くようにいくらでも書けちゃいます。それがいいことかどうかは意見の分かれるところでしょうけれど、同僚には羨ましがられます。


https://www.irasutoya.com/2016/12/blog-post_233.html