インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

どこまで冷たい仕打ちを続けるのか

きのう名古屋地裁で、国が同性婚を認めないのは憲法違反とする判決が出されました。 「同性カップルに対し、その関係を国の制度として公に証明せず、保護するのにふさわしい枠組みすら与えていない」というのがその理由だそうです。すばらしい、そしてまっと…

AIとの恋愛

職場の同僚から「ちょっと“creepy(気持ち悪い)”かもしれないけど」と送られてきた、こちらの動画。アバター姿のAIと英語で会話して、そのAIに恋愛にも似た(というか恋愛そのもの?)感情を抱く中国の人々のお話です。私も思わず「気持ち悪い」とつぶやい…

人生で一番大切なのは思い出を作ること

先日、定期的にうかがっている仕事先で、ここ数ヶ月ほどお見かけしていなかった方に会いました。どうなさっていたのかを聞いてみたら、手術のための入院とその後の療養をされていたのだそうです。内蔵にがんが見つかったため切除したとのことで、幸いほかへ…

SNSからの「解脱」

ブログにあまりネガティブなことは書きたくないのですが、けさほど久しぶりにTwitterのタイムラインを見て思うところがあったので記しておきます。私は10年以上使っていた(というより中毒になっていた)Twitterから1年半ほど前に降りました。もう一つフィ…

その「佼成」だったんですね

先週の日曜日は、杉並区にある杉並能楽堂へ行きました。ここは私の自宅から直線距離ではさほど離れていないのですが、公共交通機関を使うといささか不便で、いったん都心の新宿に出てから、あらためて東京メトロ丸ノ内線を利用するしかありません。バスを使…

自分の寿命を計算する

ビル・パーキンス氏の『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』を読んでいたら「寿命計算機」の話が出てきました(ちなみにこの本、副題からしても怪しさ満点の自己啓発本っぽいですが、実はとても考えさせられる良書です)。残りの人生をより…

生身かAIか

またやられました。オンライン英会話のCambly、講師側からの「ドタキャン」です。私は個人的な学習記録をつけていますが、Camblyのドタキャン確率は約10%。つまりレッスン10回に1回はドタキャンをくらうという計算になります。最近は珍しく1か月以上ドタ…

ウルカイナじゃなくてウクライナ

ここのところずっと、Yle(フィンランド国営放送)の Uutiset selkosuomeksi(やさしいフィンランド語ニュース)を聞いてディクテーションし、語形変化を確認するというのをささやかな日課にしています。「ささやかな」というのは1日にたった1本のニュース…

プーチンの影武者

きのうの「報道1930」で、ロシアのプーチン氏に影武者がいるという噂はどこまで確からしさがあるのかという特集をやっていました。番組によれば、戦勝記念日などの重要イベントや海外の要人と会うときのプーチン氏はおおむね「本物」だと思われるものの、戦…

「柔らか」な杉並能楽堂

きのうの日曜日は、杉並能楽堂に行ってきました。東京メトロ丸ノ内線の中野富士見町駅にほど近いこの能楽堂、ウェブサイトによれば「東京で二番目に古い能楽堂」で杉並区の指定登録文化財になっているとのこと。入り口に表札があって気づきましたが、これは…

帰国子女のための外国語保持教室

きのうの土曜日に、職場の学校へ行きました。土曜日は本来休日ですが、来週以降の教材作成のために休日出勤したのです。そうしたら、ふだん私たちが授業を行っている学校の教室に小さな子どもたちがたくさんいて、英語を学んでいました。親御さんと思しき方…

MAUがうざい

職場の月例会議がありまして、その際に会議担当者から職場におけるパワハラやセクハラについての対応指針が上層部から示されたのでご参照くださいとの連絡がありました。それでクラウドサーバに置いてあるそのWord書類を開こうとしたら、“Microsoft AutoUpda…

背景知識が会話を後押ししてくれる

オンライン英会話のCambly、週3回のペースでまだまだ続けています。例によって講師には「当たり外れ」(失礼)がありますが、けさ担当してくださった先生はチリ出身のアメリカ人で、とても感じのよい方でした。観光産業に従事されたことがあるそうで、ちょ…

衣せ牛乳羹

日本文化を学ぶ一環として、留学生のための日本料理講座を毎年開催しています。会席料理をいただきつつ、料理の背景にある文化や和食の作法などについて学ぶという内容です。東京都内には結婚式や法事などのイベントでよく利用される○○荘とか〇〇園といった…

銀座の時計店襲撃に思う

毎夕、夕飯を作りながら、あるいは食べながらBS-TBSの「報道1930」を見ています。毎回興味深いテーマで*1、しかもゲストの専門家にも論旨の巧拙があって面白いので、うなずきながら、あるいはツッコミを入れながら見ています。ところで、BSの番組というのは…

cha cha cha

Yle(フィンランド国営放送)の Uutiset selkosuomeksi(やさしいフィンランド語ニュース)を聞いていたら、ニュースのトップに Euroviisujen finaali(ユーロビジョン・ソング・コンテストの決勝戦)という話題が出てきました。「ユーロビジョン」はヨーロ…

世界の都市名をカタカナで正確に書こう

留学生の通訳クラスでは、いろいろな角度から日中・中日通訳翻訳の訓練をしています。私は通訳、つまり音声を聞いて音声を出すことに特化した訓練を担当しているのですが、チャイニーズ(中国語母語話者)のみなさんが語彙量を増やす上で「鬼門」としている…

料理動画の中毒性

定期的に髪を切ってもらっているヘアサロン、コロナ禍の間はずっとマスク着用を求められていましたが、数ヶ月前から客側は任意となり、先日うかがったらスタッフのみなさんもマスクを外していました。ああ、よかったな〜と思うものの、コロナ禍で変化が起こ…

いまでも緊張している

悪夢を見ました。授業の開始時間が迫っているというのに、教材が全然準備できていないのです。パソコンのフォルダに入っているエクセルファイルから学生の名簿を抽出してワードにコピペし、プリントアウトするというだけなのに(なぜそれが教材なのかはよく…

コーヒージョイ

インドネシアの留学生から「コーヒージョイ(Coffee Joy)」というお菓子をいただきました。インドネシアの大手食品メーカー“Majora”の人気商品だそうです。コーヒー味の薄焼きビスケットなのですが、これがほどよい甘みと軽い食感でとてもおいしいのです。…

プーチン

作家で元外務省ロシア担当主任分析官の佐藤優氏が、「東京大地塾」の動画でフィリップ・ショート氏による評伝『プーチン』を絶賛されていました。当事者に徹底した取材をし、関連資料を読み込んで書かれたというこの評伝、佐藤氏は友人でもあるというエマニ…

試験をなくしてみた

4月から新しい年度の学期が始まりました。私は今年度から、自分が担当している通訳のクラスに限って、期末試験を行わないことにしました。とはいえ卒業時に「専門士」資格が付与される学校なので、評価をして成績をつける必要はあります。そこで通常の授業…

サンヨーフーズの生パスタ

スーパーやデパ地下の食品売り場、あとカルディみたいな食品専門店でよく売られている、サンヨーフーズの「丸め生パスタ」というシリーズがあります。スパゲティ、フェットチーネ、リングイネなんかがあるのですが、私はこの麺が大好きで、スーパーで見つけ…

とにかく疲れている

ここ数ヶ月、ずっと疲労感が抜けません。5〜6年ほど前に、男性版更年期障害とでもいうべき身体の不調にさいなまされていた時期があり、それから積極的に身体を動かすべくジムに通い始めて、一時期はかなり元気になっていました。それがここにきて、またま…

Grammarly

自分の書いた英文をAIが添削してくれる“Grammarly”というサービスがあります。無料版と有料版があって、無料版でも冠詞や前置詞の間違い、スペルチェック、記号の使い方、語彙の適否などをチェックしてくれるので、英文を書くときにはとても重宝します。詳し…

go-go years

《紐約時報中文網》のこちらの記事を“中英雙語”で読んでいたら、印象深い表現に出会いました。 In China’s go-go years of miraculous economic growth, straddling the 1990s to mid-2010s, poverty wasn’t a topic that people paid much attention to. 從…

文楽研修生ゼロもむべなるかなと思う

きのう山手線の電車に乗っていて、ドア上にあるモニターを眺めていたら、人形浄瑠璃文楽の研修生が今年度は1人も集まらなかったというニュースが流れていました。「今年度の研修が開講できない異例の事態」で、なおも「締め切りを設けず募集を続ける」のだ…

有夏茶房

授業で食べ物の話になって、私が「コロナ禍でもう3年くらい台湾の“蚵仔麵線”を食べてないです……」とこぼしたら、留学生が「センセ、いい店あります」と要町の「有夏茶房」を教えてくれました。“蚵仔麵線”はないけど“大腸麵線”があって、けっこう本場の味に…

L. S. Lowryの絵

オンライン英会話の講師と話していて、美術が好きなので英国の美術館を巡ってみたい……みたいなことを私が言ったら、英国の画家・L. S. Lowry(ローレンス・スティーヴン・ラウリー)を紹介してくれました。私ははじめて知ったのですが、マンチェスターの有名…

アルチェネロの野菜ブイヨン

イタリアのオーガニック食品シリーズとして有名な「アルチェネロ(alce nero)」というブランドがあります。槍を持った人が馬に乗っているシルエットがマークのこのシリーズ、日本のスーパーでも比較的よく見かけます。パスタやオリーブオイル、あるいはパス…