インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

背景知識が会話を後押ししてくれる

オンライン英会話のCambly、週3回のペースでまだまだ続けています。例によって講師には「当たり外れ」(失礼)がありますが、けさ担当してくださった先生はチリ出身のアメリカ人で、とても感じのよい方でした。観光産業に従事されたことがあるそうで、ちょうどレッスンのために自分で用意していたニュース教材が「観光税」に関するものだったので、話がはずみました。

Camblyではレッスンの予約をする際に講師のプロフィールを見ることができます。自己紹介や経歴の部分を読むと、その方の興味の方向が何となく分かるので、自分が用意した教材と引き比べてその話題に対していろいろ知っていそうな講師を選ぶと、レッスンが比較的活性化するような気がしています。

もちろん毎回そううまくいくわけでもないですが、例えば講師のイントロダクションビデオを見て、その講師の背景知識をいくつか入れておくのも有効だと思います。けさの場合はチリにルーツのある方だったので、レッスン前にネットでごくごく大まかなチリの情報を仕入れました。首都がサンチアゴだとか、自分がチリに行くとしたらやっぱりパタゴニアに行ってみたいとか。

そういえばアウトドアウェアのブランド「パタゴニア」のロゴにもなっているあの山は何という名前だったかなと思いついて、ネットで調べて「フィッツ・ロイ(Fitz Roy)山」とか、あと「氷河(glacier)」とか「人跡未踏の(untracked/unentered)」みたいな言葉を仕入れました。そうしたら、やっぱりパタゴニアが話題になって、こうした言葉を使ったり、あるいは向こうが言ったりして、慌てずに会話ができました。


パタゴニアのウェアの製造:どこで?どうやって?なぜ? - Patagonia Stories

オンライン英会話、とくにCamblyはとにかく英語で会話がしたい方のためにスタンバイしている講師をその場でコールしてレッスン、という使い方も用意されていますが、私のような初中級者はやっぱりある程度予習して、多少なりとも相手の背景知識も入れた上でレッスンに臨んだほうがより充実したものになるようです。講師だって自分によりフィットした話題のほうがノリやすいと思いますし。背景知識がパフォーマンスを後押ししてくれるというの、通訳や翻訳と共通するものがありますね。

けさの講師は、私がパタゴニアに行ってみたいと言ったら「トーレス・デル・パイネ(Torres des Paine)国立公園」を教えてくれました。いつかぜひ訪れてみたいです。

ja.wikipedia.org