2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧
父と子・家族の絆・文革・四合院・変わりゆく街の風景……とくれば、これまでに作られたいくつもの中国映画が思い浮かぶ。いずれも忘れがたい印象を残す作品揃いだったけれど、この映画もまたしみじみとした味わいの佳作。 http://www.himawari-movie.com/ 【…
久方ぶりで月曜日が休日になったので、ここぞとばかりに映画を見に行く。まずは単館上映中のこの映画。けっこう話題になっているようだったので混み合っているかなと思ったのだが、ロードショーも終盤だからか映画館はガラガラだった。 http://www.jumpboys.…
徹底した現実主義である「貝の文化」と、激烈なイデオロギー性である「羊の文化」。二つの文化を使い分ける行動様式を皮切りに、言語文化・死生観・歴代のヒーローや英雄・「中華思想」など、かの国の人々を理解するための切り口が数多く盛り込まれた本。雑…
隅田川花火大会を見てきた。とある大先輩の事務所が隅田川べりにあって、そこのベランダから間近に花火を見ることができるのだ。先輩のお仕事仲間がお呼ばれしたのに混ぜていただいて、私もド迫力の花火を見せてもらえることに。 いや、こんなに近くで花火を…
派遣の仕事で通っている学校の先生が貸してくださった。童話の体裁をとった「お料理ファンタジー」だそうだ。著者の南條竹則という人は『中華満喫』でその豊富な蘊蓄を披露されている学者さんだが、本来の専門は英国文学とのこと。へええ、“多才多藝”な方だ…
座談会のあと自宅にとって返して、カバンにワイン*1を三本も詰め込み、友人宅のホームパーティへ。いいよなあ、ホームパーティができるほど家が広くて。おまけにかわいい柴犬も家の中で飼っているのだ、この家は。まだ日の高いうちから酒を飲んで、犬と遊ん…
通っている通訳スクールが見学会*1を開催、座談会で体験談を語ってほしいというので参加してきた。 通訳者を目指したきっかけとか、スクールや自宅での勉強方法とか、仕事の現場の話とか、一時間ほど話したあとに質疑応答。結構偉そうなことをしゃべってしま…
タイトルに惹かれて買った。タイトルからして、最近あまた出版されている挑発的な中国批判書と同工異曲なのだろうなと思ったのだが、意外にきまじめな本だった。さまざまな政治体制改革や政治革命が次々に起こった清朝末期から現在までの中国近現代史を時系…
クレイアニメの『ウォレスとグルミット』シリーズでどのシーンが一番好きかと言って、ウォレスがチーズを食べるシーンに勝るものはない。チーズに目がないウォレスは、いつもクラッカーにチーズをのせてほおばっているのだが、そのおいしそうなこと。 英国人…
NHKテレビ中国語講座の「中国語学習★最前線」、今週のテーマは「同時通訳の養成現場を訪ねる」。以前通っていた都内大手スクールの授業風景が紹介されていた。生徒の訳出中、フレーズごとに「うん、うん、そう、そう」と合いの手が割って入る講師のスタイル…
上記の本に載っていた言葉。“大清時代”は隆盛を極めた清王朝が自らを指して言った呼称、“北大荒”は文革期に青年が下放されたことでも有名な黒龍江省北部の広大な荒野。だが現在、中国共産党のトップに清華大学出身者が多く、北京大学出身者が少ないことを皮…
国交回復以来最悪、とよく言われる日中関係。でも「日中関係」と何もかもひっくるめて言ってしまうのはずいぶん乱暴な気もする。“政冷経熱”の言葉通り、政治ではメンツの張り合いで二進も三進も行かなくなっているけれど、経済などではすでに切っても切れな…
今日は在野の研究者である友人を誘って聞きに行ってきた。彼のサイトはすごくおもしろい。独特の文体と貴重な画像で読ませる読ませる。オススメです。
シンポジウム「イメージとしての『文化大革命』」を聞きに行ってきた(於:専修大学)。目玉はドキュメンタリー映画『夜明けの国』の上映だ。文革初期の1966年から67年にかけて、中国東北地方を撮影して回った岩波映画。国交回復前に、日本の撮影隊が大陸で…
以前通訳者として行っていた台湾のプロジェクト、工事後に行われていた試験がようやく終了して当局の検査に合格したそうで、その祝賀会に参加してきた。私は派遣社員だから部外者なのだが、クライアントさんが特別に呼んで下さったのだ。ありがたいことだ。…
企業での中国語研修のために、このところ毎日派遣のお仕事。二つ掛け持ちになる日もあって、そのぶん“備課”もかなりの量になるので忙しい。いずれの企業もみなさんものすごく熱心に勉強されていて頭が下がる。仕事で使うからモチベーションが高いのか、モチ…
非常勤で仕事に行っている学校が、生徒さんにアンケート調査を行った。無記名で授業への要望や不満などを書いてもらうというものだ。日本の学生さんは授業中概しておとなしいし、あまり授業への要望が聞こえてこないので、こうしたアンケートは貴重だ。 アン…
仕事の後、急いで新橋に向かい、豪州で翻訳者をされているkaorinさんと落ち合った後、西麻布某所の路地裏(?)で食事会。博多風鶏の水炊きのコースがおいしかったー。このお店、冬はふぐのコースをやっているのだけれど、鶏ならその二分の一か三分の一の値…
最近心なしか前歯全体が奥に引っ込んできたような気がする。太いワイヤーになってからこのかた、就寝時にヘッドギアをつけている時はもちろん、つけていない昼間でも時々歯に強いテンションがかかっているのを感じる。こうやってギリギリと引っ込めていくの…
「小学校英語」必修化の動きをめぐる、狂騒曲的といってもいい状況を紹介し、その問題点を論じている。小学生や学齢期以前の子供に英語を教えることについて、私は単純かつ雑駁に「豊かな母語(日本語)の獲得に悪影響があるんじゃないか」と疑問を持ってい…
ホントだとしたら、今回はまたえらく早いね。 http://219.136.249.2/blog/listContent.jsp?top=1&lock=0&wale=0&tid=1536&tpage=2&bid=2&isWale= http://www.hmv.co.jp/news/newsdetail.asp?newsnum=607030045
ドラマの翻訳、納品。さあ、打ち上げ。 夏の終わりまでの仕事(派遣講師)が入る。昨年と同じクライアントさん。夏休みが一週間あるが、そこへパズルのピースをはめ込むように別件の仕事が。ありがたいことだ。夏休みは完全に消えたけれど。
「きっと私のこと“盧”だと思ってるでしょ」って、どういうこと? これはどうやら台湾語の語彙らしい。「強情を張る」とか「聞きわけがない」とか「つまらないことにこだわる」といった感じ。そういう相手に対して「ちょっとうんざり」という気持ちを込めて“…
もふとヤマケン、財務省主計局の「問題児」二人組が、対中ODAの不正水増しを摘発するため伏魔殿中の伏魔殿、外務省のチャイナスクールに斬り込む……というオハナシ。わははは。 不正の実態を知る商社勤めの中国人通訳者が登場、中国語もほんの少し出てくる。…
カズオ・イシグロ氏の最新作。大好きな『日の名残り』と同じ一人称のスタイルながら、これはまたえらく趣きの異なる小説。一体この人の引き出しはいくつあるのだろう。 【ややネタバレになるような記述があります】 とにかく作品全体が大きな謎解きのような…