絵
ポルトガルの詩人でジャーナリストのジョゼ・ジョルジェ・レトリア氏と、その息子でイラストレーター・編集者のアンドレ・レトリア氏の共作絵本『戦争は、』を読みました。昨年末の新聞記事でこの絵本を知ったのですが、ネット書店では「入荷待ち」の状態。…
語学学習アプリのDuolingoを使っていると、ときおりアプリの仕様が急に変わって驚くことがあります。最近気づいたのは、一回ごとのレッスンが終わったあとに表示されるアニメーションの中に、いささか「キモかわいい」ものがまじるようになったことです。こ…
ユヴァル・ノア・ハラリの『ホモ・デウス』に「芝生小史」と名づけられた一節があって、そこにはこんな記述があります。 個人の住宅や公共の建物の入口前に芝生を育てるという発想は、中世後期にフランスやイギリスの貴族の城館で誕生した。そして近代初期に…
ロンドンのテート・ブリテンといえばイギリス絵画の名品が数多く収蔵されていることで有名です。特に「光の画家」とも呼ばれるターナーの作品群が数多く展示されていて、確か昨年「光」をテーマにした展覧会が日本でも開かれていました(私は行けませんでし…
その絵から、かのヴォイニッチ手稿を連想しました。臺南市美術館2館で展示されていた洪通(Hung Tung)氏の作品を見たときです。たまたま立ち寄ったこの美術館では、ちょうど台南にゆかりのある画家の展覧会が行われていて、紹介されている4人のうちのおひ…
今日の土曜日は仕事がなかったので、朝からジムのパーソナルトレーニングに出かけました。トレーニングが終わって、すぐに帰ろうと思ったのですが、あまりにいい陽気なので青山墓地を通り抜けながら青山一丁目駅まで散歩して帰ることにしました。途中、雲ひ…
ここのところ仕事があまりに忙しくて精神が煮詰まってしまいそうだったので、やっと休みになった今日は根津美術館に北宋の書画を見に行ってきました。根津美術館は事前にネットで入場時間を予約する形になっていて、朝一番の時間帯で入場したので、それほど…
高雄のB級グルメについて情報をくださった台湾人留学生は「ちいかわ」が大好きなんだそうです。『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』。言わずと知れたナガノ氏のマンガ作品で、その登場キャラクターたちは台湾でも人気があるのだそうです。私の担当する…
古今東西で一番好きな画家でした。何十年も前の学生時代からその作品に親しんできたデイヴィッド・ホックニーの、日本では27年ぶりとなる大規模な個展ということで、その開催を知った去年から楽しみにしていました。www.mot-art-museum.jpポップアートの旗手…
オンライン英会話の講師と話していて、美術が好きなので英国の美術館を巡ってみたい……みたいなことを私が言ったら、英国の画家・L. S. Lowry(ローレンス・スティーヴン・ラウリー)を紹介してくれました。私ははじめて知ったのですが、マンチェスターの有名…
オンライン英会話で、講師の先生を相手にちょっとした自己紹介などしていると、「学生の頃の専攻は何でしたか?」と聞かれることがあります。私が「美術です。彫刻を作っていました」と答えると、たいがい「いまでも彫刻を作ったり絵を描いたりする?」と返…
マンガ家・真造圭伍氏の『ひらやすみ』の原画展が、同作にゆかりの深い阿佐ヶ谷にある杉並区役所内の区民ギャラリーで開かれているというので、見に行ってきました。www.city.suginami.tokyo.jp区民ギャラリーといっても、ほとんど廊下みたいなところに手作…
最近ジムでトレーニングをするときに、よくYouTubeで台湾の作家・蔣勲氏の講演を聞いています。氏の講演映像はたくさんあるうえに、だいたいは一時間以上と長いので、聞きっぱなしでいるのにちょうどいいのです。しかも話の展開が巧みで面白い。いろんなこと…
先日ネットで検索をしていて、見つけた資料のウェブサイトへ読みに行ったら、こんなWeb広告が現れました。みなさまご案内の通り、Web広告は個々人の検索や閲覧の履歴からその人に特化したものが表示されるようになっています。これは台湾の不動産会社が、在…
真造圭伍氏のマンガ『ひらやすみ』第4巻を読みました。やー、今回もよかった。二十代からアラサーの登場人物たちが、それぞれに思い悩みながらも日々の暮らしを紡いでいく物語。読んでいると、もう何十年も前の自分の二十代三十代が蘇ってくるような気がし…
よしながふみ氏のマンガに出てくる人物で、異なる作品なのに同じような外見と性格のキャラクターがいます。『西洋骨董洋菓子店』のエイジと『フラワー・オブ・ライフ』の春太郎と『きのう何食べた?』のタブチです。先日読んでブログに感想を書いたロングイ…
東京国立近代美術館で開催中のゲルハルト・リヒター展を見てきました。ドイツ・現代アートの巨匠と称されるリヒター氏。その、日本では16年ぶりの大規模な回顧展とのことで、さまざまなメディアでも紹介されています。先日は私が購読している新聞にも特集記…
東京は連日猛暑が続いています。それでもマスクをしている方は多いですね。屋内はともかく、炎天下の屋外でもほぼ九割以上はマスク着用の方です。政府も熱中症などの危険性も勘案して厚生労働省のホームページなどではっきり「屋外ではマスクを外しましょう…
「ウェルビーイング(よく生きること)とは何か」をテーマにした『地球がまわる音を聴く』という展覧会を見てきました(森美術館・11月6日まで)。現代美術の展覧会、とくにコンセプチュアル・アートのそれは、身も蓋もない言い方をすれば「だから、何なの」…
今年の最高気温を記録しそうな猛暑の中、上野の東京都美術館へ行きました。「ボストン美術館展 芸術✗力」を見るためです。朝9:30から30分刻みの日時指定予約制になっていて、その9:30の回に申し込んでおきました。少しでも来館者が少ない状態で見たいなと思…
昨日の日曜日は朝からジムのパーソナルトレーニングに行って、そのあとジムからほど近い根津美術館で企画展『よめないけど、いいね!』を見てきました。根津美術館が所蔵している書の名品を紹介する展覧会ですが、そこに書かれていることは読めなくても、墨…
ロシアによるウクライナ侵攻を機に、それまでの中立的な立場を捨ててNATOに加盟申請するという歴史的転換を決めたフィンランドとスウェーデン。その両国を揶揄するポスターがモスクワに登場したと、ヘルシンキの夕刊紙“Iltalehti(イルタレヘティ)”が伝えて…
よしながふみ氏のマンガ『フラワー・オブ・ライフ』を読み返しました。私はこの作品が大好きで(氏の作品はどれも好きですけど)これまでに何度も読み返しています。そのたびに新しい発見があるのですが、今回は作中に出てくる「オカマ」「ホモ」「レズ」と…
私は電子書籍というものが苦手です。なんど挑戦しても、紙の本のようには内容が頭に入ってこないので、もうすっかりあきらめてしまいました。ただし、マンガだけは基本的に電子書籍を買うことにしています。マンガはすぐに増殖して本棚の少なからぬ場所を占…
今朝の新聞にフリーイラストの素材集サイトとしてあまりにも有名な「いらすとや」さんのお話が載っていました。いまやありとあらゆる分野で同サイトのイラストが見かけられるようになった理由を「驚きの網羅性」とし、「人々の暮らしに寄り添う『汎用性が高…
三軒茶屋の駅で、ポケットティッシュをもらいました。ふつうこれを配っている方は蛍光色のジャンパーなど着ている場合が多いのですが、きょうは金ボタンが目立つ紺のブレザーの男性。配られたのは「自衛官候補生募集」の広告が入ったティッシュでした。「募…
高校生のときのクラスメートにM君がいました。漫画研究会に所属していて、素人目にも「うまい!」と思えるようなマンガを描いていました。M君は大友克洋氏の大ファンで、描くマンガの作風も大友氏に酷似していました。確か高校一年生か二年生の頃に週刊誌で…
先日、ファッションブランド「ミナ ペルホネン」のデザイナー、皆川明氏へのロングインタビューをまとめた『Hello!! Work 僕らの仕事のつくりかた、つづきかた。』という本を読んだので、もう一冊『ミナを着て旅に出よう』という本も読んでみました。こちら…
私は現在SNSをふたつ使っています。TwitterとFacebookです。以前はもっといろいろなSNSに手を出していましたが、いろいろと思うところあってこれだけに絞りました。しかもFacebookはほぼ知人との連絡用にしか使っておらず、実質的にTwitterだけがバーチャル…
美術を学んでいた頃、石膏デッサンが嫌いでした。西洋の古典的な彫刻の一部をかたどったもの……にコピーにコピーを重ねて、まるで室温に30分ほどおいたバターみたいに形の輪郭が緩んだ石膏像を、木炭や鉛筆で描くアレです。絵画や彫刻を志す者であれば必須と…