インタプリタかなくぎ流

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ひらやすみ原画展

マンガ家・真造圭伍氏の『ひらやすみ』の原画展が、同作にゆかりの深い阿佐ヶ谷にある杉並区役所内の区民ギャラリーで開かれているというので、見に行ってきました。

www.city.suginami.tokyo.jp

区民ギャラリーといっても、ほとんど廊下みたいなところに手作り感満載の展示がされていて、すぐ脇では住民票やマイナンバーカードの手続きに来た区民の方々が順番を待っていたりします。展示をご覧になっている方々も(時間帯の関係もあったのだと思いますが)年配の方が多くて、「この方は(真造圭伍氏)はどういう人なの?」とか「阿佐ヶ谷に住んでるの?」などと係員の方に聞いていて……でもその雰囲気が、ほんわかした空気が流れる『ひらやすみ』の世界ととても近しくて、なかなかに楽しい展覧会でした。

彩色されたものとモノクロのもの、二種類の原画が数多く展示されていました。どれも単行本で慣れ親しんでいるシーンばかりですが、原画ってこんなに大きくて、こんなに緻密なのね……と思わず見入ってしまいました。あと、短いメイキング動画みたいなのも放映されているのですが、そこで水彩絵の具を使って着色していくシーンは「やっぱりプロだなあ」と驚嘆しました。



フラッシュをたかなければ写真撮影は自由という太っ腹なこの原画展。SUGINAMI WEB MUSEUMでもバーチャル展覧会が開かれていて、こちらもとても見ごたえがあるのですが、やはり原画の持つ質感や雰囲気、とくに真造圭伍氏ならではの空気感はぜひ実物で味わうべきかと。今週土曜日(2月4日)までです。お急ぎを。

www.suginamiart.tokyo