インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

ふたたびマニュアル車を運転した

先日、ほぼ30年ぶりでMT(マニュアル)車を運転して、クラッチやシフトレバーの操作を身体がまだ覚えていたことに驚きました。

qianchong.hatenablog.com

それから2週間、もういちど教習所に行ってきました。正直なところ、もう練習しなくても大丈夫かなという感覚だったのですが、せっかく教習所に4時間分申し込んでいたので(ここの教習所は最低4時間からのセット料金なのです)、残りの2時間を使わないのはもったいないかなと思って。

今回は教習所内で坂道発進などを何回か練習したあと、インストラクターさんのおすすめもあって、すぐに路上へ出ました。教習所は二子玉川にあるので、そこから世田谷区のあちこちをドライブして回りました。ふだん歩道から見慣れている光景の中を車で通るのは、なかなか新鮮な感覚でしたが、東京都内の道路はけっこう狭く複雑なので緊張します。

それと、歩行者の立場の時は自動車が怖く感じられますが、運転者の立場になったとたんに歩行者が疎ましく感じられるという、なんとも身勝手な私。さらにいかにも「あとづけ」で作られたバイクレーンを自転車が走っていますし、最近エリアが広がったLOOPの電動キックボードが行き交いますし、路上駐車や道路工事を避けて走る必要がある上に、都内は意外にアップダウンも多いんですよね。

というわけで、そんなこんなに対応するためこまめにギアチェンジが必要になるマニュアル車の運転ゆえ、けっこう疲れました。インストラクターさんも「ふだん仮免での路上教習ではこういう住宅街の道はあまり通りません、こちらも怖いので……」とおっしゃっていました。MT車はいかにも機械を操作している感があって楽しいですが、やはりAT車のほうが断然らくちんです。日本でAT車が圧倒的に普及したのは(約98%で世界一の普及率だそう。)、日本、特に都会の狭くて複雑な道路事情が背景にあるのかしら。

例によってインストラクターさんも手持ち無沙汰っぽかったので、運転しながら日本はここまでAT車が普及したいっぽうで例えばヨーロッパはなぜいまだにMT車が多いんでしょうね、という話になりました。なにか欧州ならではの規制でもあるのかしらと思ったのですが、あとからネットを検索してみたら「欧州では車両価格や燃費を気にしてMT車を選ぶ傾向にある」のだそうです。

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あとは欧州では「AT車はダサい」という観念が根強く残っているからという情報もありましたが、本当かなあ。やはり彼我の道路事情の差がこの差につながっているんでしょうね。