オンライン授業
きょうは本務校とは別の通訳学校に出講してきました。この学校にはもう十五年以上お世話になっています。私のように元からして三流で、しかも現在では第一線を退いて細々と通訳や翻訳に関わっているだけの人間が講師というのもかなりおこがましいのですが、…
トマ・ピケティ氏いうところの「バラモン左翼と商人右翼」に興味を持って、職場の図書館で検索して引っかかってきた何冊かの本を読んでいます。クーリエ・ジャポン編の『不安に克つ思考』もその一冊でした。結果から言えばピケティ氏へのインタビューはほん…
コロナ禍に突入してから数年、これまで追い立てられるようにしてオンライン授業への対応を続けてきました。ようやく感染状況にも出口のようなものが見えかけてきて、現在私の職場ではほぼすべての授業が対面に戻っています。もとより私は数年の実践で、少な…
在宅勤務が苦手な自分 コロナ禍に突入してから、在宅勤務やリモートワークという働き方が広まりました。私が勤めている職場でも一時期は授業がすべてオンライン形式になったので、自宅から授業をする先生方も多くいました。感染状況が収まってきた現在でも、…
雑誌『現代思想』9月号の巻頭に、情報学研究者のドミニク・チェン氏と能楽師の安田登氏による対談が掲載されていて、その中に興味深い一節がありました。 チェン 例えば『羽衣』の冒頭に「虚空に花降り、音楽聞え……」という一節があって、そこでcluster*1内に…
職場の学校は現在夏休み中です。私は職場にいて教材の準備や教学に関わる勉強などをしていますが、学生のみなさんはそのほとんどが帰省しています。コロナ禍で丸々二年以上母国へ帰国できなかった留学生のみなさんなので、今ごろはたぶん思う存分羽を伸ばし…
先日、メインの仕事と兼任で受け持っている通訳学校で、春学期末の個人面談を何名かの生徒さんと行いました。この学校ではコロナ禍に突入して移行ずっとオンラインでの授業が行われており、この面談ももちろんオンラインです。二年半ほどの経験を踏まえて、…
私はオンライン授業が苦手です。コロナ禍に突入してからというもの、もう二年半近く担当してきましたが、オンライン授業では毎回精神を削られるような思いです。もちろん二年半も経験を重ねてきたのですから、それなりに授業のやり方もあれこれと工夫し、ノ…
コロナ禍に突入してから、学校現場でオンライン授業への取り組みが始まって二年あまり。ハード面、ソフト面ともに問題山積だったオンライン授業も、時を経るごとにさまざまな改善が試みられ、いまではすっかり日常の一部になっています。私もほぼ毎日のよう…
コロナ禍が二年を超え、この先もまだしばらくは窮屈な生活が続きそうな気配です。そんななか、職場で相対している外国人留学生のみなさんの中に、体調を崩す人が次々に出ています。そりゃそうですよね、慣れない外国に暮らしていて、なおかつコロナ禍で身も…
斎藤環氏と與那覇潤氏の『心を病んだらいけないの?』を読んでいたら、最終章に「オープンダイアローグ」の話が出てきました。統合失調症や鬱病などの患者に対して、投薬ではなく、患者に関わる家族や友人、医師や看護師など、患者に関わる全ての人が参加し…
コロナ禍に突入してはや二年近くになろうとしています。この間、私が奉職している学校現場も大きな影響を受け、対面授業とオンライン授業を組み合わせた様々な試みのために毎日仕事に忙殺されています。これまでになかった取り組みをやって、いろいろな発見…
私がいまメインで勤めている学校は、系列の大学や専門学校などがひとつのキャンパスにまとまったているところです。その大学では最近、感染状況が落ち着いてきたことを受けて、学生さんはもちろん、学生さんの親御さんからのクレームが急増しているという話…
Twitterとは疎遠になったといいながら、毎日タイムラインを見に行っている私。昨日はこちらのお二人によるやりとりを見て、あれこれと考えました。授業中聴く一方なのは「フリーライド」だという意識は、日本の大学生にはまだまだ薄いように思います。クラス…
はてなブログで、興味深い記事を読みました。英語が苦手とおっしゃる筆者氏が、英語ばかりの環境の職場に入って駆使してきた「バッドノウハウ」を紹介するという記事です。バッドノウハウとは筆者氏によると「本質的には生産性はないものの、問題解決のため…
コロナ禍に突入してからというもの、奉職している教育現場では遠隔授業やオンライン授業への取り組みを重ねてきました。一時期は学校側からの要求で全面オンライン授業という時期もありましたが、現在では学校側も多少は世間のようすを観察しながら、こう言…
台湾の大学に留学しようとする日本の学生が増えている。理由は、学費が安く、就職に有利だからーー。先日の新聞に、こんな記事が載っていました。中国語ができる人材=即戦力ってのが引っかかる上に、台湾の大学も様々なので安易な理想化は禁物ではないかな…
先日Twitterでこちらのツイートを拝見して、同感だなあと思いました。あの会議に次ぐ会議がいかにも日本っぽくて、なのに結構テキパキと物事が進んでいくのは逆に日本っぽくなくて、リアルでありながら非リアルなところが小気味よいなと。『シン・ゴジラ』が…
週一回のフィンランド語教室は、今週から全面オンライン授業になりました。教室は横浜にあって、横浜近辺の生徒さんは学校に通い、私のような遠方(?)の生徒はこれまでもオンラインで参加してきたのですが、それが一律オンラインとなったわけです。先生も…
フィンランド語のクラスで使っている教科書で予習をしていたら、文法説明のあとにこんな一文が付されていました。この課では分詞の完了形や受動態などを学ぶことになっているのですが、だんだん文章が複雑な構造になってきて学習者が混乱するかもしれない………
昨晩偶然に見たNHK『ガッテン!』の「ビデオ通話の極意」は興味深い番組でした。オンラインの会議や授業が盛り上がらないのは「うなずき」と「身振り手振り」の少なさというお話。なるほど、そうだったのか。www9.nhk.or.jpZoomなどを使ったビデオ会議システ…
先週は公私ともに忙しくて、ジムのパーソナルトレーニングに行くことができませんでした。このジムにはずっと週二のペースで通っていたので、週末に顔を出したら「どうしました?」と心配されました。「やっぱりコロナ関係で忙しいんですか?」と。確かにコ…
中日通訳のクラスで、学生さんと一緒に固有名詞(地名や人名など)を覚えるときにスマホのQuizletアプリを使っています。固有名詞は文脈や文の前後に関係なく登場する独立した情報であることが多いので、「脊髄反射」的に訳語が出ないと即アウト!……というこ…
オンライン授業と対面授業の違いについて、このブログでもいろいろと書いてきました。半年間オンライン授業をやってみて分かったもう一つの問題点は、こうした授業形態に適応できない学生が一定程度いることです。オンライン授業、あるいは遠隔授業はある程…
10月を控えて、今年度の授業もようやく折り返しに近づきました。思えば4月にすべての授業が「遠隔対応」となって以来、怒濤のように次々と沸き起こる問題に対処し続けてきた半年間でした。それでもまあ、春まではZoomでのミーティングもGoogle Classroomの…
衆議院議員の細野豪志氏が、Twitterで「リスクを回避する大学の姿勢が、学生の学ぶ機会を奪っている」と主張したことに対し、大学関係者や学生など多くの人から賛否両論の声が上がっています。大まかな事の顛末はこちらのBLOGOSの記事が参考になります。blog…
新型コロナウイルス感染症の第二波(とあえて言いましょう)が来てからこちら、またまた始まったオンライン授業(遠隔授業)。私は現在、講師としても学生としてもオンライン授業に参加していますが、それぞれに疲れる点があるなと感じます。講師として一番…
夏休みを前にして、うちの学校では早くも来年度の学生募集に向けて動き始めておりまして、昨日は学校説明会が開かれました。とはいえコロナ禍の現状を踏まえ、Zoomによるオンラインでの学校説明会です。私も自分の所属する学科の説明で駆り出されたので、研…
一ヶ月に二回だけ担当している通訳学校の授業、この春学期は新型コロナウイルス感染症の影響ですべてZoomを使ったオンライン授業になっています。オンラインの遠隔授業ですから講師の私も自宅から参加すればいいのですが、Zoomのアカウントの問題や、Zoomに…
Twitterのタイムラインにこんなハッシュタグが流れていました。#大学に行かせてください #対面授業を受けたいです #大学生の日常も大事だこうしたハッシュタグつきのツイートを、読んでいて身につまされます。例えばこちらの学生さん。私の母校の学生さんで…