中日通訳のクラスで、学生さんと一緒に固有名詞(地名や人名など)を覚えるときにスマホのQuizletアプリを使っています。固有名詞は文脈や文の前後に関係なく登場する独立した情報であることが多いので、「脊髄反射」的に訳語が出ないと即アウト!……ということでフラッシュカードを使って覚えるわけです。
クラスで最初にこのQuizletを導入するとき、できれば自分のスマホ画面をみなさんと共有して、こういうふうに使います〜というのをレクチャーしたい。で、教室ではスマホをプロジェクターとつないで投影していますが、Zoomによるオンライン授業でもそれができないかなと考えました。
Zoomの共有機能には「iPhone/iPad(AirPlay使用)」というのがあって、以前から気になっていたんですよね。それで試してみたら、拍子抜けするほど簡単でした。まず画面の共有をします。このとき「コンピューターの音声を共有」にもチェックを入れます。
そうすると、Wi-Fiに接続して画面のミラーリングをするよう指示されます。なぜか中国語で指示が出てますけど、これは私のノートパソコンに中国語のインプットメソッドが入っているからかな?
iPhoneの画面右上から下に向かってスワイプしなさいと(中国語で)書いてありますね。普通は日本語で出ると思います。そうすると、一番左の画面になって「画面ミラーリング」のボタンがあります。それを押すと共有されるZoomが表れるので(真ん中)、選ぶとボタンが白くなって共有完了(一番右)。
これでZoom上ではこんな感じで共有されました。緑色の枠内が、Zoomの参加者と共有されています。この状態でスマホ上のQuizletを操作すると、音声も共有されました。通信の状態で音が途切れたり出なかったりすることもありますが、続けているうちに安定するみたい。
なかなかいいですね。Quizlet以外にも授業ではシャドーイングやリプロダクションなどで使えるスマホアプリを紹介したり、『得到』みたいな教材用動画サイトを紹介したりすることが多いのですが、これからはZoomを使ったオンライン授業でも同じようなデモンストレーションができます。
パソコンの画面を共有する方がはるかに簡単ですが、きょうびの学生さんはパソコンを持たず、スマホやタブレットだけという方も多いので、実際にそうした画面で使ってみせるとよりリアリティが湧くんじゃないかと思います。私はスマホで試しましたが、たぶんタブレットでも同様にできるはず。Androidスマホは……分からないけど、たぶん方法はあるはず。ネットで検索してみてください(ごめんなさい)。