インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

その語学における勘所みたいなもの

先日フィンランド語教室のオンライン授業に参加しようとZoomで待機していたら、いつも授業が始まる前に映っている共有画面にこんなことが書いてありました。

1.単語:単語を覚える。
2.文法:言語の仕組みを理解し、どの語形になるかを知る。
3.語形変化:必要な語形を自分で作れるようにする。

おお、これはいつも先生がおっしゃっている、授業以外で自助努力すべきことを箇条書きにしたものですね。

フィンランド語は、例えば動詞が現在形・過去形・現在完了形・過去完了形・能動態・受動態・条件法・命令形……と様々に変化し、名詞や形容詞は単数・複数合わせて30もの「格」に変化する、語形変化がとにかく激しい言語です。その代わり英語や中国語ほど語順は厳格ではありません。

そのフィンランド語の特徴を踏まえて、先生が初中級段階の私たちに対して自助努力を求めるとしたら最低限これ、というのを箇条書きにしてくださっているわけ(……と私は受け取りました)です。

1.の単語は、いまのところ出てきた単語を片っ端からExcelでデータにして、それをQuizletに流し込んで、毎日50個ずつ繰り返して覚えるようにしています。2.の文法は、毎週作文をして提出し、添削してもらっています。3.の語形変化は、とりあえず毎日10個ずつ動詞の現在形・過去形・過去分詞を能動態と受動態で作るワークシートをやっています。忙しい毎日の中で、隙間時間を見つけてできるのはこれくらい。

あとは朝活のジムで教科書の音声をずっと聞き流している程度で……。本当はもっと色々やりたいのですが、趣味の範囲だとこれくらいが限界かなと。

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https://www.irasutoya.com/2014/04/blog-post_324.html

それにしても語学の先生がふと示してくださるこうした学習の指針というか、学びの勘所みたいなのって、とても貴重です。今回も先生はZoom授業の待機中に、たまたまこの共有画面を出していらしたわけですが……生徒としてはそういう先達が何気なく披露されているポイントを拾いに行くのがけっこう大切だと思っています。教師が「ここ、試験に出ます」と言い、生徒が必死でそれをメモする……というような学びの環境とはまったく違うんですよね、おとなの学習環境は。

僭越ながら、中国語でこういう箇条書きを作るとしたらどうなるかな。

1.発音:ピンインを読めて書けるようにする(きちんとした先生について。独学は勧めない)。
2.文法:主語と動詞を先に出す語順感覚と、特に動詞にまつわる補語とアスペクトに習熟する。
3.単語:語彙量を増やす。

こんなところかしら。