インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

音楽

セサミストリートのハーモニカ

留学生の通訳クラスで日本の「部活動」の話題が出て、ひとしきり話が盛り上がりました。中国語圏の国々では学校によってクラブやサークルみたいなのはあるけれども、日本の「ブカツ(部活動)」とはちょっと違うんじゃないか、いや同じだ、自分はいわゆる「…

『愛你』が18年ぶりにヒットしたって

YouTubeで中国語の動画をいろいろと視聴していたら、偶然この動画を見つけました。台湾の歌手で女優の王心凌(ワン・シンリン/シンディー・ワン)往年のヒット曲《愛你》が18年ぶりに再び中国大陸でヒットし、その後に《從何說起》という番組でインタビュー…

台湾ファミマの入店音

先般、コロナ禍を挟んで三年ぶりに台湾に行き、しばらく過ごしました。その間毎日のように利用していたコンビニ“全家(ファミリーマート)”で、三年前とは違うある変化を見つけました。それはお店に出入りする際に鳴る音(入店音、あるいはジングルですか)…

王菲を知らないって

先日留学生の通訳クラスで「その時代の流行歌」という話題が出てきたので、私が中国語を学んでいた頃は歌手の“王菲(ワン・フェイ/フェイ・ウォン)”が人気でした……と言ったら、なんとほとんどの華人留学生がその名前を知りませんでした。「センセ、“網飛(…

チキチキバンバン

きのうブログに書いた『パリピ孔明』ですが、ここ数日はこのアニメのオープニングテーマ『チキチキバンバン』が脳内でヘビロテしています。www.youtube.comテロップによるとこの曲は「日本語詞:RUCCA/作詞・作曲:Tarcsi Zoltán」だそうで、つまりはカバー…

パリピ孔明

留学生の通訳クラスで、自分のおすすめ本を各自が中国語で紹介し、それをみんなで日本語に逐次通訳するという授業をやっています。先日紹介を担当してくれた学生の取り上げた本は『パリピ孔明』(中国語の題名は《派對咖孔明》)でした。三国志に登場する軍…

その「佼成」だったんですね

先週の日曜日は、杉並区にある杉並能楽堂へ行きました。ここは私の自宅から直線距離ではさほど離れていないのですが、公共交通機関を使うといささか不便で、いったん都心の新宿に出てから、あらためて東京メトロ丸ノ内線を利用するしかありません。バスを使…

cha cha cha

Yle(フィンランド国営放送)の Uutiset selkosuomeksi(やさしいフィンランド語ニュース)を聞いていたら、ニュースのトップに Euroviisujen finaali(ユーロビジョン・ソング・コンテストの決勝戦)という話題が出てきました。「ユーロビジョン」はヨーロ…

初謡

もうすぐ2月の声を聞こうかというこの時期ですが、私が担当している留学生のとあるクラスは今日が新年最初の授業だったので、日本文化の紹介ということで「初謡(はつうたい)」を取り上げてみました。初謡は「謡初(うたいぞめ)」ともいいますが、お正月…

『孤独のグルメ』総集編

年末年始は、積ん読になっている本とこのときのために買いだめていたり図書館から借りてきておいたりした本を片っ端から読み、文字に疲れてきたら撮りだめておいたテレビ東京の『孤独のグルメ』総集編をちらちらと見て過ごしています。www.tv-tokyo.co.jpこ…

とんでけブッチー

朝、家を出て、最寄りの駅に向かっているとき、頭の中で音楽が繰り返し鳴っていることがあります。いわゆる「イヤーワーム」というやつです。おそらくはその直前に読んだ新聞やチェックしたメールの文言に触発されて、記憶の中にある曲(あるいは歌)が再生…

ヒット曲のリズムの秘密

いつもYouTubeで音楽解説の動画を楽しませていただいているドクター・キャピタル氏が本を出されたというので、早速読みました。『ヒット曲のリズムの秘密』です。ドクター・キャピタル氏が音楽、とりわけJ-POPの楽しみ方をリズムに焦点を当てて解説する一冊。…

声援や拍手はいらない

いつも拝見しているブログ「オトニッチ」さんでこんな記事を読みました。音楽ライブでの声援や拍手はいらないのではないかというお話です。www.ongakunojouhou.com 観客の声はライブを盛り上げる要素かもしれない。しかしライブの本質ではない。それに気づい…

ハッセルバックポテトとカチャトーラ

日曜日の朝、出かける前にテレビをつけていたら、リンナイのCMでこんなのをやっていました。www.youtube.comこのCM、ご夫婦と思しきお二人の会話が少々エキセントリックで(失礼)、なんとも気恥ずかしい感覚に襲われます。その意味でCMとしてはあまり成功し…

なんだかむず痒さの残るニュース

フィンランドのサンナ・マリン首相に関するニュースが、かの地から遠く離れた日本でも続けざまに報道されていました。珍しいなと思いながら新聞やテレビニュースに接していたものの、私が外野の人間だからか、いまひとつよく分からない騒がれ方だなという印…

これはもう才能ですよね

はてなブログには「週刊はてなブログ」というページがありまして、そこで週に一度発表されている「今週のはてなブログランキング」というものがあります。私はこれが大好きで毎週楽しみにしているのですが、今週もまた読みごたえのある記事が並んでいました…

サブスクに楽曲を提供しない理由

興味深いブログ記事を読みました。山下達郎氏を始めとするアーティストが、Spotifyなどの音楽ストリーミング配信サービスに楽曲を提供しない理由について、音楽業界の背景も含めて解説されている記事です。www.ongakunojouhou.comこの記事によれば、山下達郎…

中国共産党と流行歌

昨日ご紹介した石川禎浩氏の『中国共産党、その百年』ですが、中国の近現代史、その時代時代の空気や雰囲気を感じるためのひとつの切り口として、流行歌の数々がコラムの形で紹介されているのが、個人的にはとても楽しかったです。私も、いまではまったく行…

Apple Musicもいらないかな

ヘッドホンの選択であれこれと紆余曲折があったあと、結局はAppleのAirPods(第3世代)を購入することにしました。私は日常的にiPhoneを一台とMacBook Airを二台使っているのですが、さすがは同じ会社の製品だけあって、接続性が抜群に良いです。最初から迷…

台湾の高校生が歌う『旅立ちの日に』

昨日仕事からの帰りに、いつも使っている乗換駅の改札を出たら、袴姿やスーツ姿の学生さんと思しき若い方々が大勢いました。近くに規模の大きい大学があって、そこの卒業式だったようです。私が勤めている学校でも先日卒業式が行われました。昨年と一昨年は…

映画を早送りで見る

気がついたら,ここ数年映画をあまり見ていませんでした。以前は少なくとも週に一本は見るほど大好きだったのに、いまでは一年のうちでも数えるほど。しかも気になった過去の作品を動画配信サイトで購入して見ることは何度かあっても,映画館まで足を運んで…

音楽を聴かなくなった

かつて、音楽CDをたくさん持っていました。専用の大きなキャビネットを持っていたほどで、東日本大震災のときには上に載せていたステレオセットとともに倒れて、職場から徒歩で帰宅したら大変なことになっていました。そのキャビネットもステレオセットもい…

音感のよしあしと語学の向き不向き

昨日「音感が悪いと良い翻訳はできない」という作家・村上春樹氏のインタビューをご紹介したんですけど、私はこれ、語学全般についても言えるんじゃないかなと思いました。村上氏は「別に声に出さなくても、目で読みながら耳で聴く」とおっしゃっています。…

いい文章を読む

職場の図書館に行って新聞と雑誌をいくつか読みました。うちの学校の図書館は新聞や雑誌の「品揃え」がとてもよくて、内外のファッション・アートを中心に、文学や社会科学などのお堅い専門誌から、外国語の新聞まで最新版とバックナンバーが読めます。『人…

いまとなってはシャレにならない

中国は北京の清華大学に学ぶ内外の学生が、様々な言語で『国際歌(インターナショナル)』を歌っているこの動画。中国共産党の創立100周年を記念して作られたもののようですね。私が中国語を学び始めた頃、“同学(クラスメート)”の一部に「共産趣味」の人た…

手拍子が苦手です

先日YouTubeでたまたま見かけたこちらの動画。ストリートピアノのパフォーマンス中にサックス奏者が飛び入りで参加して、すばらしい演奏を披露しています。www.youtube.com最初にキーを確認しただけで、ここまでのセッションができるというのがすごいなと思…

BTSとARMY

先日卒業式を迎えたばかりのアルゼンチン人留学生が、進学先の大学に提出する書類の手続きか何かで学校の事務局に寄り、教員室にも顔を出してくれました。彼女はK-POPの熱狂的なファンです。特にBTS(防弾少年団)が大好きで、選択科目で韓国語を履修してい…

Dr. Capital氏が解説する「BON DANCE」

いつもYouTubeで楽しみにしながら視聴している、Dr. Capital氏の音楽解説。最新作はmillennium paradeの「BON DANCE」でした。millennium parade の BON DANCE - Dr. Capitalいやあ、いいなあ、これ。私は常々、ポップスをはじめとする歌詞のある音楽って、…

今日の業を成し終えて

「遠き山に日は落ちて」という歌があります。ドヴォルザークの交響曲第九番「新世界より」第二楽章に出てくる主題に歌詞をつけたもので、作詞者は堀内敬三という人です。ウィリアム・アームズ・フィッシャーという人が作詞した合唱曲「家路」が元になってい…

あいうえおの歌

第二次世界大戦時の1942年から1945年にかけて出版された、『FRONT』(フロント)という大判のグラフ誌があります。原弘、木村伊兵衛など、後に昭和を代表するデザイナーやフォトグラファーとなるメンバーが所属していた、大日本帝国陸軍参謀本部の直属出版社…