インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

cha cha cha

Yle(フィンランド国営放送)の Uutiset selkosuomeksi(やさしいフィンランド語ニュース)を聞いていたら、ニュースのトップに Euroviisujen finaali(ユーロビジョン・ソング・コンテストの決勝戦)という話題が出てきました。「ユーロビジョン」はヨーロッパ最大の音楽イベントで、国別対抗戦のコンテスト形式で優勝を目指し、生中継で放映される欧州各国ではとても人気の番組だそう。日本ではあまりポピュラーじゃないような気がしますが(私が知らないだけですね)、日本で言えば紅白歌合戦のようなものかしら(違うかも)。

今年のフィンランド代表は Käärijä(カーリヤ/カアリア)で、ニュースによれば “Euroviisut kiinnostavat suomalaisia tänä vuonna erityisen paljon, koska Suomi on yksi kilpailun ennakkosuosikki.(優勝候補のひとりであるため、フィンランド人は今年のユーロビジョン・ソング・コンテストに特に注目しています。)”とのこと。YouTubeに動画があったので、さっそく聞いてみました。


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前半は PSYの『江南スタイル』みたいな感じですが、途中から雰囲気がすこし変わって、A-haの『Take on me』みたいなシンセポップに(しかしいちいち例えが古いね、どうも)。4人いるパフォーマーはタンゴダンサーみたいないでたちですが、フィンランドではタンゴが人気だと聞いたことがありますから、こういう演出がまた聴衆に受けるのかもしれません。

Käärijäが歌っているこの『cha cha cha』、どんな歌詞なんだろうとネットを検索してみたら、「Lyrics Translate」という、ファンが様々な言語で歌詞を訳して紹介するサイトがありました。う〜む、なんか「ヤバい」歌詞ですが、こういうのが現代のフィンランドポップの主流なのかしら。そういえばフィンランドではヘビメタもすごく人気だと聞いたことがあります。ムーミンとかマリメッコとかのイメージばかりでフィンランドを捉えていると、「ちげーんだよ!」と怒られそう。

投票の結果フィンランド代表の Käärijäは準優勝に輝いたそうです。おめでとう〜!


Eurovision 2023 Finland profile: 'Cha Cha Cha' by Käärijä