能楽
5年以上使い続けてきたMacbook Airを買い替えました。ちょうどM3チップ搭載のMacbook Airが登場したばかりで惹かれたものの、結局自分の仕事内容などをあれこれ勘案したすえにMacbook Proへ乗り換えることにしました。メモリなど増設するとけっこうな価格に…
先日、仕事帰りに本屋さんへ立ち寄って新刊本をあれこれ立ち読みしていたら、真っ赤な表紙の目立つ本が平積みされているのに気づきました。書名は『40歳がくる!』で、アラフォーを迎える方のエッセイかな、自分も40歳を迎えたころは「不惑」と言いつつあれ…
きのうの日曜日は、趣味のお能の発表会でした。朝から晩までみなさんの発表を楽しみつつ、私も連吟と四つの舞囃子の地謡、それに自分の舞囃子「高砂」に出ました。会場は青山の銕仙会能楽研修所で、こぢんまりとした会場なので見所(客席)もそれなりに埋ま…
来週の日曜日にお能の発表会があるので、きのうはその「申し合わせ」に参加してきました。申し合わせというのはリハーサルのようなもので、お囃子と地謡にも入っていただいて、実際に能や舞囃子を舞ってみるというものです。私たち素人にとって申し合わせは…
東京の国立能楽堂での能楽鑑賞教室、留学生のみなさんと一緒に行ってきました。当日は中学生の団体が数多く入っていて、能楽堂内はとてもにぎやかな雰囲気でした。上演前のお話もわかりやすくて面白かったですし、狂言は会場からも大きな笑い声が起こってい…
留学生が国立能楽堂の能楽鑑賞教室に行くという企画を立てたので、その前に能楽の基本的な知識と演目の内容を予習するということで、不肖私が講座を担当いたしました。せっかくですので黒紋付に袴姿で登壇して、和服や家紋などについても簡単に紹介しました…
きのうの日曜日は、杉並能楽堂に行ってきました。東京メトロ丸ノ内線の中野富士見町駅にほど近いこの能楽堂、ウェブサイトによれば「東京で二番目に古い能楽堂」で杉並区の指定登録文化財になっているとのこと。入り口に表札があって気づきましたが、これは…
きのう山手線の電車に乗っていて、ドア上にあるモニターを眺めていたら、人形浄瑠璃文楽の研修生が今年度は1人も集まらなかったというニュースが流れていました。「今年度の研修が開講できない異例の事態」で、なおも「締め切りを設けず募集を続ける」のだ…
金沢に来たのは初めてなので、ひととおり観光しようと思いました。が、なにせ人の多いところに酔ってしまう私なので、早朝から兼六園に出かけてきました。GoogleMapによれば、兼六園は朝八時から開いているそうです。しかもこの時期は「観桜期」で無料開放と…
きのうの春分の日は、諸先輩方のお誘いを受けて、都内某所で謡の「自主練」に行ってきました。今年の秋に能『景清』の地謡に参加させていただけることになっていて、今日は大鼓と小鼓、それに能管(笛)を稽古されている方々に混じって一曲通しで練習する機…
かつて銀行の預金通帳というものがありました。いや、いまでもあるはずですけど、私はもうずいぶん前から使わなくなりました。もっぱらパソコンやスマートフォンなどでオンラインの口座を利用しているからです。ふだんはほぼキャッシュレスの生活なので、ATM…
早朝、いつものようにジムでトレーニングしながら台湾の作家・蔣勳氏の講演音声を聞いていたら、中国古代の伝統芸能である“儺戲(nuóxì)”と日本の能楽とのつながりについて話されていて(34分あたりから)、思わずダンベルが止まりました。www.youtube.com…
もうすぐ2月の声を聞こうかというこの時期ですが、私が担当している留学生のとあるクラスは今日が新年最初の授業だったので、日本文化の紹介ということで「初謡(はつうたい)」を取り上げてみました。初謡は「謡初(うたいぞめ)」ともいいますが、お正月…
能のお稽古に行って、先日拝見した能「国栖(くず)」についてお師匠に少しうかがいました。「国栖」は壬申の乱に材を採った物語で、大友皇子の追っ手から清見原天皇(のちの天武天皇)が吉野の山中に逃れ、前場ではそれをかくまう老夫婦と追っ手との緊張感…
新年明けて、仕事はとっくに始まりましたが、まだなんとなくお正月気分が抜けません。きょうはそのお正月気分の締めくくりとして、お銀座にお能を見に行きました。シテ方喜多流能楽師の塩津圭介氏が中心になってもう20年近くも行われている「若者能」という…
先日、今年最後のお能の稽古に行ってきました。いまは来年7月に予定されている発表会に向けて、舞囃子の「高砂」を練習しています。途中に神舞(かみまい)というまさに神速の舞が入っている舞囃子で、ずっと憧れだったものですから稽古が楽しいです。それ…
きょうは東京・目黒の喜多六平太記念能楽堂におきまして、趣味の「お能」の発表会でございます。趣味の習い事の発表会、それもお能のそれと申せば、何といいましょうか、どこかこうセレブリティな雰囲気を想像される向きもあるやもしれませぬ。いや確かに、…
中国語の通訳教材を探してYouTubeの動画チャンネル《一席 YiXi》を見ていたら、日本人のコンテンポラリーダンスユニット「アグネス吉井(Aguyoshi)」のお二人が登壇されていました(映像での登壇という形式だったそうです)。www.youtube.comユニット名は「…
ドミニク・チェン氏の『未来をつくる言葉』を読んでいたら、「共話と対話」と題された一節にこんな興味ぶかい文章がありました。 共話とは、次の例のように、話者同士が互いのフレーズの完成を助けながら進める会話形式を指す。 A:「今日の天気さぁ」 B:「…
いつもYouTubeで音楽解説の動画を楽しませていただいているドクター・キャピタル氏が本を出されたというので、早速読みました。『ヒット曲のリズムの秘密』です。ドクター・キャピタル氏が音楽、とりわけJ-POPの楽しみ方をリズムに焦点を当てて解説する一冊。…
いつも拝見しているブログ「オトニッチ」さんでこんな記事を読みました。音楽ライブでの声援や拍手はいらないのではないかというお話です。www.ongakunojouhou.com 観客の声はライブを盛り上げる要素かもしれない。しかしライブの本質ではない。それに気づい…
今週のはてなブログランキング(2022年9月第2週)、増田*1部門にこんな記事がランクインしていました。anond.hatelabo.jp「ほどよくお金がかかる趣味を教えて」とのご所望で、主な条件は以下のとおりだそうです。 ●それなりにお金は必要だけど、お金持ちやコ…
雑誌『現代思想』9月号の巻頭に、情報学研究者のドミニク・チェン氏と能楽師の安田登氏による対談が掲載されていて、その中に興味深い一節がありました。 チェン 例えば『羽衣』の冒頭に「虚空に花降り、音楽聞え……」という一節があって、そこでcluster*1内に…
ふだん、移動中や運動中には必ず何かの音を聞いています。それは能の謡であったり、語学のテキストであったりするのですが、いずれもエンドレスでリピート再生にしています。基本的にはそれらを記憶するために「ながら聞き」をしているものの、続けているう…
留学生の「日本文化体験」という授業で、ひさかたぶりに歌舞伎を見に行きました。今月、歌舞伎座にかかっている『當世流小栗判官』、市川猿之助氏の主演です。前回同じ企画で見に行ったときは、ちょうど新型コロナウイルス感染症がかなり拡大していたころで…
能の稽古を始めて十年が経ちました。十年といっても、実際には月に二度ほど師匠のもとにうかがっての稽古と、年に一、二度の発表会を続けてきただけですから、実質的にはたいした量ではありません。途中でもうやめようかなと思ったことも何度もありましたが…
二日間にわたる国立能楽堂での発表会、終わりました。私は一昨日に仕舞二番の地謡、舞囃子「呉服」と能「猩々」の地謡、昨日は自分の舞囃子「邯鄲」と、最後にかかった能「頼政」の地謡に出ました。自分の舞囃子はまあ、いちおう型通りに舞うことはできまし…
今年は発表会を国立能楽堂で行っておりまして、出番がない時間(……がほとんどです)は見所(客席)へ見に行ったり、楽屋で謡をさらったりしています。そのほかに、コロナ対策ということで楽屋へ入る方々の体温チェックなどをする受付に座ったり、見所の端で…
私の書棚には何冊かの「芸談」が積ん読になっています。芸談というのは、主に伝統芸能の分野で、演者が自分の技芸についてあれこれと語っているもの。私が読んでいるのは能楽師の芸談が多いですが、それらはひとに勧められて以前古本屋さんで買い集めたもの…
今日は仕事を一時間ほど早退して、千駄ヶ谷の国立能楽堂にやってきました。来週の5月3日と4日にお能の発表会があるのですが、私は能二番と仕舞二番の地謡、それに自分の舞囃子に出ます。今日はその「申し合わせ」なのです。申し合わせはまあ「リハーサル」の…