フィンランド語のオンライン授業で、口語(話し言葉)で使われる数字について学びました。1から9までの数字について、右側のように短縮された話し方になることが多いそうです。
1 | yksi | yks |
2 | kaksi | kaks |
3 | kolme | kol |
4 | neljä | nel |
5 | viisi | viis |
6 | kuusi | kuus |
7 | seitsemän | seit(seittemän) |
8 | kahdeksan | kahe |
9 | yhdeksän | yhe |
10はそのままですが、11以上の数字、つまり“…toista”がつく11から19までについても、“…toista”の前がこのようになるのだとか。
11 | ykstoista |
12 | kakstoista |
13 | koltoista |
14 | neltoista |
15 | viistoista |
16 | kuustoista |
17 | seittemäntoista |
18 | kahetoista |
19 | yhetoista |
また、20以上の1から9については、「何十」の部分は“kymmentä”が“kyt”になり、このように話されることが多いそうです。
34 | kolmekymmentäneljä | kolkytneljä |
43 | neljäkymmentäkolme | nelkytkolme |
なるほど、十の位は口語の短縮された話し方で、一の位は本来の形になるんですね。実際に聞いて理解できるかしら。授業で配られたプリントには、こんな会話が載っていました。“Asiakas(客)”と“Myyjä(店員)”の会話です。
Asiakas: Hei. (Laittaa kirjat tiskille.)
Myyjä: Hei. Se tekee seittemäntoista kakskytviis.
Asiakas: Ole hyvä. (Ojentaa myyjälle 20 euron setelin.)
Myyjä: Ja kask seitkytviis takas, ole hyvä. Laitetannko pussiin?
Asiakas: Ei kiitos, ne menee ihan näin. (Laittaa kirjat reppuunsa.)
客:ハイ。(本をカウンターに置く)
店員:どうも。17ユーロ25セントです。
客:これで。(店員に20ユーロ紙幣を差し出す)
店員:では2ユーロ75セントのお釣りです。どうぞ。袋に入れますか?
客:そのままでいいです。(本をバックパックに入れる)
金額の数字が口語の短縮された形になっていますし、これまで“maksaa(支払う)”が基本だったところ、“tehdä - tekee(する)”が使われているのが面白いです。“takaisin(戻す)”も“takas”になっていますね。
なおこの会話は街の書店が舞台ですが、お役所とか図書館とか、そういう公的な場所だとこれらの数字もけっこう基本通りに話されることが多いのだそうです。この話し言葉の数字を使うと、くだけた雰囲気になるということですかね。我々外国人は、聞いて分かる必要はありますけど、自分で言うときはまずスタンダードな言い方にしておいたほうがいいのかもしれません。