インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

FOMO

台湾発のSNSで、基本的には大学生専用のプラットフォームとして人気のある「Dcard」(日本でも「Dtto」という名前でサービスが提供されています)。そのDcardのYoutubeチャンネル「Dcard Video」*1の動画で「FOMO」という言葉を知りました(14:00〜)。


www.youtube.com

FOMOは“fear of missing out(取り残されることへの恐れ)”の略で、ウィキペディアにはこんな解説が載っていました。

「自分が居ない間に他人が有益な体験をしているかもしれない」、と言う不安に襲われることを指す言葉である。 また、「自分が知らない間に何か楽しいことがあったのではないか」、「大きなニュースを見逃しているのではないか」と気になって落ち着かない状態も指すことから、 「見逃しの恐怖」とも言う。社会的関係がもたらすこの不安は、「他人がやっている事と絶え間なくつながっていたい欲求」と言う点で特徴づけられる。
FOMO - Wikipedia

もう20年以上も前からある言葉らしいので、いまさらながらに知って己の不明を恥じているところです。これはまさにSNSに耽溺していた頃の私をそのまま表しているような言葉だと思いました。ここ数年の間に私はSNSのような「常につながる」状態の仕組みから降り続けて今に至っていますが、それはそのままFOMOを乗り越えるための努力だったと言えるのかもしれません。

qianchong.hatenablog.com

FOMOの対義語で「JOMO(joy of missing out)」という言葉もあるそうです。ネットを検索してみると、ものすごくたくさんの方がFOMOあるいはJOMOについて論じています。私はこうした言葉をまったく知らずにいて、SNSから降りるのにかなりのエネルギーを使いましたが、ここまできちんと言語化された概念をもっとはやく知っていたら……と思ったのでした。

ideasforgood.jp


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*1:ちなみにこのチャンネルの動画で繰り広げられている、台湾のお若い方々の華語はとても聴きごたえがあります。