人前で話す仕事をずいぶん長い間してきたので、これを人に言うと「またまた〜」と信じてもらえないのですが、私はかなりの「人見知り」です。初対面の人とそつなく話すことができませんし、そもそも人の多いところが極端に苦手です。
フリーランスの頃は仕事の幅や人脈みたいなものを広げなきゃと、いわゆる「異業種交流会」みたいなところに行ってみたりもしたのですが、行くたびに「撃沈」してかえって自己嫌悪がひどくなるばかりでした。とにかく人前では緊張するのです。人見知りだから。
よくそんなので通訳者などやっていたなと思いますけど、教師として授業をする前も、毎回かなり緊張しています。よく見知った生徒さんばかりではあっても、話し始めには「よし、行くぞ」みたいに、少々自分を鼓舞するようなマインドセットが必要なのです。そこはそれ、場数は踏んでいるので、始めてしまえばなんてことないんですけど。
ただし、そんな授業開始時に、たとえば教材の数が足りないとか、パソコンがプロジェクターに繋がらないなどの予期せぬトラブルがあるとさらに緊張するので、毎回かなり早くから教室に入ってスタンバイしています。同僚からは「そんなに早く教室に行ってどうするの」と笑われますが「いろいろと『仕込み』があるので……」と言って。現在オンラインで担当している某通訳学校の授業など、毎回1時間以上も前にセッティングを始めています。
こういう他人と接するのが苦手な性格はどうしようもないのかなと(でも、できれば改善したい)、試しにネットで「教師 人見知り」で検索をかけてみたら、こちらのTwitterのツイートを見つけました。
授業など生徒相手以外は人見知り、という教員は少なくありませんよ。かく言う私も、仕事上なら結構いけますが、プライベートではかなり人見知りです。
— yamazaks💉ppmp💉 (@yamazaksv2) November 23, 2020
おおお「少なくありません」とは心強いお言葉。そうですよね、教師など人前に立つ職業の方が、必ずしも全方向的に明るくてポジティブでコミュニケーション巧者というわけではないですよね。オンライン英会話でも、教師には初手から明るい方もいる一方で、かなりテンションの低い方もいます。
ネット上のオンライン語学講座に関する指南サイトやブログでは、もしテンションが低いとか逆に威圧的とか、いわゆる「ハズレ」を引いてしまったときには遠慮なく退出しましょうなどと書かれていますけど、え〜、それは難しいです〜。昨日も私はテンションのやや低い方に当たってしまいましたが、けっきょく最後まで受講しました。
まあ、人の振り見て我が振り直せです。私も人見知りではあるけれど、そして全方向的に明るくてポジティブではないけれど、少なくとも授業ではネガティブな面は出さないように努力しています。