きょうパーソナルトレーニングのジムでトレーナーさんと「筋トレブームが去りつつあるのかも」という話になりました。トレーナーさんいわく、ここ数年のブームが一段落して、退潮に向かっているのではないかとのこと。感覚的にはコロナ禍に収束の兆しが見えてきたいま、逆にもっと盛り上がりそうな気もしますが、業界内の空気感はちょっと違うようです。
たしかに、ちょっと前までのほうがトレーニングジムの宣伝や広告はもっと目立っていたような気もします。コンビニなどでもやたらに「タンパク質が摂れる!」をうたった商品が目立っていましたが、それも言われてみればひと頃ほどではないような。
それともうひとつ、トレーナーさんが言っていたのは、物価高や景気の低迷を反映してか、既存のジムやフィットネスクラブに通っていた人がよりお手軽な方向へシフトし始めているのではないかという点でした。「ちょこザップ」みたいな低価格でちょっとだけ運動するといったニーズが増えている一方で、大きめのジムやフィットネスクラブは、けっこう苦しい状況に追い込まれつつあるのではないかという。
これは個人的にはかなりうなずける指摘でした。私事ですが私はここ数年、職場近くにある「ジェクサー」というジムを利用してきました。平日の朝の時間帯だけ利用できる「モーニング会員」で、数年前まではかなりお安い価格設定だったのが、去年、今年と相次いで会費が値上げになっています。会費改定をお知らせするメールには赤裸々にこう綴られていました。
長引く芯がt*1コロナウイルス感染症の影響により、会員さまのご退会による在籍の減少や感染症対策費用の増加等により、厳しい経営環境が続いております。また、弊社といたしましても、経費の削減及び運営の合理化に取り組んでまいりましたが、昨今の様々な原価の高沸、とりわけクラブ運営に必要不可欠な光熱費等の著しい高沸が続き、正常な運営を圧迫する事態となっております。
う〜ん、たしかに。私は朝の時間帯だけしか観察していませんが、利用客は以前よりも減っている(その分空いていて、利用者としては助かりますが)ような気もします。しかし立て続けにポンポンと会費を値上げしちゃったら、ますます会員が減ってジリ貧に陥っていくのではないかしら。かくいう私も、これでは平日の朝のみという縛りがあるモーニング会員のメリットが薄くなるので、ジムを変えようかなと考えているくらいですから。
これまた上述のトレーナーさんの業界内情報によれば、大手のジムやフィットネスクラブはいわゆる「幽霊会員」みたいな方がある程度の割合でいるので、それを織り込んで施設のキャパを少し超えるくらいの会員を募集して収入を確保することが多いのだそうです。あくまで想像ですが、そういう幽霊会員もコロナ禍で払底してしまったのかもしれませんね。ジェクサーはJR東日本という巨大会社の経営ですが、それでもけっこう苦しいんだなあ。
最後にこれはちょっと悪口になりますけど、ジェクサーはこれまで会費の支払いにJR東日本のクレジットカードブランド「ビューカード」しか認めていなくて、私も仕方なくカードを申し込みました(ジェクサーの支払い以外にはまったく利用していません)。それが利用者の不興を買っていると判断したのか、ようやくビューカード以外のクレジット払いも認めるむね、先日通知が来たのですが、でもその場合は手数料として300円頂戴しますって。だ・か・ら〜、そういうとこだと思いますよ、私は。