インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

Camblyの履歴ビデオに文字起こしが加わった

オンライン英会話のCambly、何度も挫けそうになりながらもまだ続いています。畢竟、外語学習というのは挫けそうになったり心折れたりすることの連続がデフォルトみたいなものですから、「妖怪あきらめ」(©奈倉有里氏)が出てきてもやすやすとその誘いに乗らないことが肝要と心得ています。

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ところで最近Camblyのデザイン(ブラウザ版のほう)が大きく変わりました。Camblyはレッスンがすべて録画されていて、「履歴」からいつでも見ることができるというのが特徴なのですが、その「履歴」が「進捗状況」というタグに変わり、そのなかに「あなたの進捗」「履歴」「診断テスト」という3つのタグができました。

「あなたの進捗」はこれまでのレッスン回数やレッスン時間のほかに、達成した項目についてアイコンなどで表示されるようになっています。Duolingoの「プロフィール」とそのなかにある「実績」に似ています。「診断テスト」はAIとの会話によって現在の英語力をチェックするというもの。そしていちばんおもしろいと思ったのは「履歴」で見ることができるビデオの横に、自分と講師のすべての発言の文字起こしが表示されるようになったことです。

正直に言って、これまで私はレッスンのビデオを見返すことはほとんどしてきませんでした。なんといっても自分が話している拙い英語を再び聞くのが耐えられないからですが、もうひとつ「レッスンのあの辺りで自分はこんなことを言ったかな」あるいは「講師がこんな表現を使っていたかな」と思い出しても、それをビデオを再生しながら探すのが面倒だったからです。

それが文字起こしが表示されることで、かなり探しやすくなりました。また一覧性のあるひとまとまりの文章で見ることができるので、より文法や語彙の間違いをピックアップしやすいです。これはなかなか良いのではないでしょうか。

映像の音声から文字起こしができるのはすでに当たり前の世界になってはいます。Youtubeのような動画サイトやAdobe Premiere Proの文字起こし機能などで個人的にもじゅうぶんおなじみだったのですが、見たところCamblyのそれはかなり高速で、レッスン後、瞬時に文字起こしが完了しているみたい。おそらくAIを活用しているのでしょうけれど……その進化の度合いがちょっと空恐ろしいです。