オンライン英会話のCambly、初めてレッスンを受けたのが昨年の1月4日でしたから、ようやく1年が経過しました。週に3回、それぞれ30分の受講なので、すべての受講時間を合計してもたいしたことはありません。それでも、まったく得意ではない英語をマンツーマンで聞き・話すのを続けられただけでも、個人的には収穫でした。
一番最初にレッスンを受けたときはかなり緊張していて、しかもそのときは仕組みもよくわかっていなかったので、オンラインになっている講師に直接コールする形で受講しました。ボタンを押すまでにかなり逡巡があったことを思い出します。いまではそんな無謀なことはせず、事前に教材を用意して予習して、話す内容のメモも作った上でレッスンの予約をしています。
レッスンを始める前には、ネットで評判や口コミみたいなのもずいぶん読みました。賛否両論あってそれなりに参考になりましたが、こうやって1年間続けた上で改めて思うのは、ネットの評判や口コミはあまりあてにならないということです。当たり前ですけれど、あたっているところもあれば、あたっていないところもある。そりゃそうです。受講する側も英語へのニーズや英語のレベルは様々ですから、みんなに共通して誰もが納得する「ここが良い」や「ここが悪い」はないんですよね。
Camblyはどちらかといえば中上級者向きだと評されるみたいです。それは講師が全員英語の母語話者で、その点初心者にとっては「容赦ない」ところがあるからでしょう。たしかに、英語がメインで話されていない(けれども観光関係ではけっこう通じる)国ではけっこう役に立っていた自分の英語が、英語母語話者がほとんどの国(アメリカなど)だと逆に歯が立ちません。それは向こうが英語に対して容赦ないからだろうと思います。
だからある程度英語が話せる人にとってはCamblyが良くても、まったくの初心者にとっては悪くなり得ます。結局は、しばらく受講してみて自分で判断するしかありません。人は自分の思いを強化するような意見ばかり集めてしまう確証バイアスがあるようですから、Camblyあるいはそのほかのオンライン英会話をやるにせよ、やらないにせよ、結局はその気持ちをあと押してくれる情報ばかり探してネットをうろうろし、ますます決心がつかなくなります。その意味でもネットの口コミを渉猟するのはそこそこにしておいて、やってみるしかありません。
なので、これ以上贅言を弄する必要もないのですが(だいたい私のこの文章だってネットの口コミみたいなものです)、ただ私と同じくらいの初級から中級レベルにある方に、ひょっとすると参考になるかもしれない点を少しだけ書いておこうと思います。
まず、講師の「当たり外れ」はあります。私の場合、最初の頃はいわゆる「ドタキャン」が割とよくありました。なぜか最近はまったくなくなったのですが、これは単に偶然なのか、それともCamblyがドタキャン対策のテコ入れをしたのか(たとえば講師に対するペナルティ強化とか)はわかりません。
ドタキャンほどひどくなくても、ときにはかなりローテンションな方、教えることに対してとても情熱があるとは思えない方、あるいは生徒そっちのけで自分ばかり話したがる方など、語学の講師としてはどうかしら、と思う方に当たることもあります。Camblyには講師の評価システムがあって、5つ星のスコアとして表示されており、とくに高い評価を受けている講師には「スーパー講師」という称号も用意されています。ただスーパー講師でも上述のような「語学の講師としてはどうかしら」という方はいます。
私が講師を選ぶときは、スーパー講師ないしは5つ星に近くて、なんらかの教員資格を持っていらして、かつプロフィールページで「◯◯講師が教えているコース」に初中級のコースが含まれているかどうかを参考にしています。
Camblyにはコースと呼ばれるオリジナル教材*1があって、そのうち初級や中級もコースを教えている講師なら、おそらく私のような初中級レベルでも対応してくれるだろうと*2。
受講してみた結果がよかったら、お気に入りの♥をつけることができ、次から講師を選ぶときは一番上に表示されるようになります。逆に「この講師はちょっと」と思ったら、表示されないようにすることもできます。
この1年間で、受講を申し込んだ講師から「君はまだ英語のレベルが低いからだめ」とキャンセルされたことが1度だけありました。逆に「また私のレッスンを受けませんか」とインビテーションを受けることもあります。私はいまのところ、ほぼ毎回新しい講師にレッスンをお願いしていますが、そのうち♥をつけた講師やインビテーションを受けた講師の範囲でローテーションしながら受講しようと思っています。