インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

ジェットコースターみたいなオンライン英会話

オンライン英会話のCamblyを使いはじめて1ヶ月が過ぎました。ほぼ1日おきくらいでレッスンを受けてきましたが、当然のことながら講師にはいろいろな方がいらっしゃいますね。

Camblyは講師の全員が英語の母語話者というのが「売り」なのですが、住んでおられる場所は世界各地にちらばっていて、必ずしも米国や英国やオーストラリアなどとは限りません。欧州の方もアフリカの方もいましたし、あと東南アジア(タイやインドネシアなど)や中東に住まわれているという方も何人かいました。

レッスンの予約をする際、こちらはこちらの都合で早朝とか夕方以降、つまり仕事が入っていない時間帯を選ばざるを得ませんが、講師のみなさんが世界中にいるということは、時差の関係で講師が見つからないということがほぼないですから便利ですよね。例えば私が夕方6時にレッスンを受けたいとして、ニューヨークつまり米国東部は明け方の4時ですから、そんな時間にレッスンが可能な方は少なそうです。

Camblyはいまこの時間にスタンバイしている講師にその場でレッスンをお願いすることができる、つまりあらかじめ予約しておかなくても思い立ったらすぐ話せるというのも「売り」だそうです。たしかにこれは便利なのですが、対応可能な学習者のレベルとして私のような「初心者」を選ぶと、講師が見つからないこともあります。

これはおそらく講師が全員母語話者なので、教材を使って初心者に教えるよりは英語でフリーカンバセーションをするのが得意だという講師が多いからなのかもしれません。だから、私の希望する時間帯に私のような初心者に対応してくださる講師が見つからないこともたまにあります。

それでも時間帯や日付を変えて検索してみると、初心者に教材を使って教えてくださる講師は見つかります。それで私は基本的に、レッスンが終わったら、その日から数日以内で対応可能な講師を探して予約し、それに合わせて仕事やプライベートも調整するようにしました。

「いろいろな方がいる」という点では、こういう言い方は失礼ですけど「あたり」の方と「はずれ」の方がいます。辛抱強くこちらの言うことを聞いてていねいに教えてくださる方もいれば、自分がどんどん話してこちらにあまり話させてくれない方もいます。プライベートなことですけど、家事はしないとおっしゃる男性とか、明らかに中国に嫌悪感を持ってらっしゃるとか、その方の価値観が透けて見えることもありました。


https://www.irasutoya.com/2013/10/blog-post_4401.html

オンライン英会話をはじめたころは、毎回かなり悲壮な覚悟(?)でパソコンに向き合っていましたが、ひと月取り組んできてずいぶん慣れました。出来不出来は毎回違いますけど、うまく話せたときはかなり爽快です。ジェットコースターにちょっと似てる。始まる前(コースターが坂を登ってるとき)は「ムリムリムリ!」という気分ですが、わーっ、ぐわーっと上下左右に揺さぶられて終了したら「またやりたい」という……あ、これは通訳業務にもよく似ています。

個人的な課題としては、Camblyの初心者向け教材を使うとちょっと簡単すぎて講師からも「このコースはあなたに合ってない」と言われたりする一方で、じゃあフリーカンバセーションができるかというと、それはちょっとハードルが高すぎるというジレンマです。しばらくはこのもどかしい状態で少しずつ進んでいくしかなさそうです。この「もどかしさ」は語学の常なので、ここでやめてしまわないことが肝要と心得ています。