インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

いらすとや

今朝の新聞にフリーイラストの素材集サイトとしてあまりにも有名な「いらすとや」さんのお話が載っていました。いまやありとあらゆる分野で同サイトのイラストが見かけられるようになった理由を「驚きの網羅性」とし、「人々の暮らしに寄り添う『汎用性が高く品質の高いモノ』を作る職人の清らかさ」と表現しています。なるほど、同感です。

私も自分のこのブログで相当の数のイラストを使わせていただいています。その際にはいちおうの敬意として、毎回イラストへのリンクをつけています。でも、世の中であまた使われている同サイトのイラストはその「フリー性」に完全に寄りかかって、ちょっと使いたい放題が過ぎやしないかな、と思うこともあります。

特に大企業や官公庁などがフリーで安易に使いすぎるというのは、イラストレーターさんの業界からすれば「商売上がったり」ということになるかもしれません。今朝の新聞記事でも「業界から見れば、現在の『いらすとや』一強の状態については賛否あるかもしれません」と書かれています。

私は個人ブログという非営利目的の場所で「いらすとや」さんのイラストを使っているわけですが、私のブログも例えばAmazonアフェリエイトなどを利用していますから、厳密に言えば「ただのり」で稼がせてもらっているというふうにも言えるかもしれません(アフェリエイトで入る収入はごくごく僅かだとはいえ)。

ちなみに私、八年か九年ほどまえに「いらすとや」を運営されているイラストレーターのみふねたかし氏に直接連絡をとって、有償でSNS用のアイコンを描いていただいたことがあります。このブログで使っている紋服のイラストと、あともう一枚。きちんと対価をお支払いすることで多少なりとも還元できたらいいなと思ったからです。

でも今までに、そんな少額の対価とは比べ物にならないくらいたくさんのイラストを使わせてもらってきました。「いらすとや」さんとしては、どんどん使ってくださいとおっしゃるでしょうけど、あまりにも頼りすぎてしまったかなと、ちょっと反省しています。