インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

自衛官の募集

三軒茶屋の駅で、ポケットティッシュをもらいました。ふつうこれを配っている方は蛍光色のジャンパーなど着ている場合が多いのですが、きょうは金ボタンが目立つ紺のブレザーの男性。配られたのは「自衛官候補生募集」の広告が入ったティッシュでした。

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「募集資格:18歳以上33歳未満」と書かれていますから、私みたいな初老の男に渡しても広告効果はないはずですが、お子さんかご親戚筋に「適齢」の方がいたらぜひご紹介くださいということですかね。

それにしても、こうやって往来でティッシュを配って募集しなければならないほど、自衛隊も人手不足が深刻なのでしょうか。試みにネットで「自衛隊 人手不足」と検索してみたら、確かにそういう記事がたくさん見つかりました。

私は見てくれが少々「いかつい」からか、若い頃はよく往来で声をかけられました。「兄ちゃん、自衛隊に入らへん?」って。ネットもない頃でしたから、直接声をかけて募集していたんですかね。公務員を往来で勧誘するのもどうかと当時は思いましたが、現代でもあまり状況は変わらないようです。

ただこういった「隊員募集」は、国によって徴兵制のあるなしや軍備のあり方などによっても差はありますが、どこでもけっこう力を入れています。私はそういう隊員募集の宣伝方法やプロパガンダ手法に興味があり、趣味でたくさん映像や画像を集めていて、毎年授業で各国の留学生のみなさんとシェアしては感想を聞いています。挙げていけばキリがないのでここでは中国と台湾だけに絞りますが、例えばこんな動画をYouTubeでも見ることができます。


www.youtube.com

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トップガン』や『トランスフォーマー』みたいな映像あり、ダンスあり、ラップあり……特に若い世代にアピールしようとしているのがよく分かります。日本の自衛隊でも似たようなテイストの動画は作られているのですが、留学生に一番ウケがよいというか、必ず歓声と笑いが起こるのは「自衛官 募集 ポスター」で検索できるこちら。

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若い世代にアピールしようという姿勢は同じなのですが、そのテイストが諸外国とは一線を画しています。さすが日本というべきか、だいじょうぶか日本というべきか。