インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

ピアノを買う

先日、調べもので厚生労働省が発表している「簡易生命表」を読む機会がありました。簡易生命表というのは現時点での状況が今後変化しないと仮定した上で「各年齢の者が1年以内に死亡する確率や平均してあと何年生きられるかという期待値などを死亡率や平均余命などの指標によって表したもの」だそうです。

www.mhlw.go.jp

ふだんの暮らしの中でも、誰しも折に触れて「あと何年生きられるか」というのを漠然とは考えると思うんですけど、こうして具体的な数字で示されると、そしてその意味をよくよく考えてみると、なかなかインパクトがあります。例えば今の私の年齢からすれば、うまく行ってもあと四半世紀ほどしか生きられません。もちろんそれより伸びることもあるだろうけれど、それより短くなることも大いにあり得るのです。

四半世紀と言えば……25年。私が中国語を学び始めたのがだいたいそれくらい前ですけど、えええ、けっこう最近じゃないかという気がします。ということは自分が死ぬのもそう遠くはない未来であるわけで。なんだか当たり前すぎるほど当たり前ですが、あらためて「死ぬ前にやりたいことを、いますぐここで、待ったなしでやるべき」だと思いました。

もちろん様々な条件や、あとお金の問題も現実にはあるので、やりたいことが何でもできるわけではないですが、少なくとも「お金を貯めてから」とか「老後になって時間ができてから」などと考えちゃいけないなと思ったのです。だいたい老後になってから悠々自適に海外旅行でもなんてかなり危うい。海外旅行を存分に楽しめる体力が残っていない可能性だってあるのですから。

というわけで、子供の頃に弾いていたピアノをもう一度習おうと思って「へそくり」でピアノを買いました。家は狭いし大きな音も出せないので、ヘッドホンで聴けるデジタルピアノです。最近はこんな家具みたいなシンプルなピアノがあるんですね。

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https://www.roland.com/jp/products/kiyola_kf-10/

さっき運送屋さんが運び込んでくださったピアノで、それこそ半世紀くらい前に習った「五月に」という簡単な練習曲を弾いてみました。こちらのYouTube映像で男の子が弾いてらっしゃるこの曲です。

youtu.be

驚いたことに、ちゃんと覚えていて弾けました。こういうのって、車の運転と同じでけっこういつまでも身体に残っているものなのでしょうか。