インタプリタかなくぎ流

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しまじまの旅 たびたびの旅 75 ……澎湖・愛しの紅新娘魚と燒肉飯

海鮮が豊富で、全体的に薄味な澎湖料理。何を食べても美味しいですが、大人数でないと色々頼めないので結局「小吃」の類ばかりが続くことになります。それはそれで何の不満もないのですが、せっかくなので地元の方おすすめのレストランに行ってみました。

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「川菜館(四川料理店)」という看板ですけど、メニューを見ても特に「麻辣」な料理に特化しているわけではなく、小さくて、飾り気のない、典型的かつ庶民的な澎湖の海鮮料理店です。でも、海鮮料理店おなじみの、店頭にどーんと並んでいる水槽の類は一切なし。友人によると「あれは観光客向け」とのこと。でもこのお店、あまりに地味なので、おすすめされていなかったら多分一人で入る勇気は出ないと思います。

ホールを切り盛りする威勢のいい老闆娘(おかみさん)がとっても親切。あと、ほとんどのメニューが大・中・小の盛りに別れているのもうれしいです。少人数でもいくつかの料理を組み合わせることができます。

澎湖料理でいちばん好きな「炸紅新娘魚」と「金瓜米粉」、それに蒸した海老とスープを頼みました。澎湖料理店に行くと、こればっかり食べているので、あまり芸がありません。でもこの「紅新娘魚」は澎湖以外ではほとんど見かけない、でもとってもおいしい魚です。高級魚でも何でもない雑魚なので、びっくりするほど安価。

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料理はどれも美味しくて、おすすめ通りとても素晴らしいお店でした。

qianchong.hatenablog.com

翌日のお昼に、馬公市内を歩いていたら、どこかで見かけたことのある青年が。先日参加した虎井嶼のツアーで話をした、日本に野球留学中の台湾人高校生でした。何という偶然。「ご飯食べました?」と聞くので「まだ」と答えると、「そこのお店、めっちゃ美味いっすよ」と日本語で教えてくれました。「燒肉飯」のお店で、「内用(お店で食べる人)・外帶(テイクアウトの人)」ともいっぱいのお客さん。


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看板メニューの「燒肉飯」を頼んでみました。

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どんぶりご飯の上に、目玉焼きと「燒肉(台湾の弁当によく入っている、ちょっと甘い味つけの「豬排」ですね)」、その下に高菜の漬け物を刻んだのが入っているだけの、外観は「なんだこれ?」的なひと品。でもこれが、野球部君の言う通り、本当に美味しくて、お客さんがいっぱいなのも納得。

あまりに美味しいので、後日再訪。この時は「燒肉」に「花枝排(イカのフライ。これがまた絶品)」をプラスしたのを食べました。こういうランチって、日本にいるときはまず絶対に食べない(というか、ランチ自体ほとんど食べない)んですけど、旅に出たときは心底美味しく感じられるんですよね。実際美味しいんですけど、不思議です。

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