インタプリタかなくぎ流

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果実の味醂羹

先日、知人から小さな箱に入った羊羹をいただきました。「果実の味醂羹」。金沢の酒蔵・福光屋さんがその発酵技術を使って作っている食品シリーズのひとつで、三年間熟成させた純米本味醂(みりん)を使って炊いた餡に、いちじく・くるみ・デーツ・干し葡萄などを加えた羊羹だそうです。


▲写真は福光屋さんのオンラインショップから。

私は羊羹が大好きなことに加えて、いちじくが大好物で、さらに日々の炊事で砂糖のかわりに本みりんを欠かさず使っているので、「これはまるで私のために作られた羊羹ではないか!」と、そんなことはあるはずもないのに興奮しました。お味も極めて甘さ控えめで上品、かつドライいちじくなどでおなじみのあの「つぶつぶ感」も効いていて、ひじょうに美味しゅうございました。

この細長い小さなパッケージは、とらやさんの小形羊羹と同じ形ですね。とらやの羊羹はいただきものでありつくことが年に一回あるかないかで、自分で購入することはまずない高級品です。で、この「果実の味醂羹」もとても美味しかったのでオンラインショップを検索してみると……うおお、なかなかのお値段でありました。

でも商品説明に載っていた「カットしてチーズを添えるとお酒のお供にぴったり」という一文があまりにも魅力的で、また自分でも購入してみようと思ったのですが……そうだ、もう私はお酒が飲めない身体になっていたのでした。残念です。でもこれは確かに日本酒に合うだろうなあ。残念だなあ。