Zoomで「一人会議」をしながら、自分のデスクトップの画面でPowerPointなどのスライドショーを使ってプレゼンしつつ話し、それを録画してYouTubeなどにアップロードする……オンライン授業(遠隔授業)をされている方がよく利用する方法だと思います。
ふだん学校のプロジェクターや教室用ディスプレイなどにスライドショーを投影して授業をする際、自分のパソコン側は「発表者ツール」を使います。こうすると次のスライドやアニメーションの内容、スライドに付した自分用のメモがが自分だけに見えるので、とても話しやすいのです。
ところがZoomで普通に「画面を共有」し、PowerPointの「発表者ツール」を使うと、画面にも当然そのまま映ってしまうので「舞台裏が丸見え」になってしまいます。この問題の解決方法について、酔漢さん(id:suikan)が「スマホを拡張モニタにする」というアイデアを披露されていました。素晴らしいです。
そこでさっそく私もスマホにこの「spacedesk」アプリをダウンロードして試してみました。ところがこのアプリ、メイン画面はWindowsPCにしか対応していないんですね。つまりWindowsPC上でZoomとPowerPointを使う場合だけ、スマホを拡張モニタにできるのです(スマホはAndroidでもiPhoneでもオーケー)。私はMacBookなので、ここで振り出しに戻ってしまいました。
Sidecar + iPadでも実現できる
Macbook、つまりmacOSには「Catalina」から「Sidecar」という機能が搭載されています。これはiPadを拡張モニタにすることができる機能です。ただ私はiPad、ごくごく初期の古いものしか持っていないのであきらめました。
Microsoft Teamsで「デスクトップ」ではなく「ウインドウ」を共有する
すると、Facebookの「学びをとめるな!オンライン授業ノウハウ共有コミュニティ」で、Microsoft Teamsを使えば、スマホやタブレットなど別のデバイスを使わなくても「自分は発表者ツール、相手側には通常のスライドショー」と実現できると教えていただきました。素晴らしいです。ありがとうございます。
これもさっそく試してみました。Macbookでも全く同じようにできました。しかしこれはMicrosoft Teamsでありまして、これをZoomでもできればいいなと思って試してみると、Zoomにも共有に入る際に「デスクトップ」ではなく「ウインドウ」を選べるようになっています。これは! と喜ぶも、Zoomでは相手側にも発表者ツールがそのまま表示されるのでした……。
Zoomで共有時に「詳細」タブから「画面の部分」を選ぶ
それでもめげずに、あれこれ試していたら、Zoomでも相手側には発表者ツールを見せずにスライドショーができました! 手順は……
1.画面を共有する時に「ベーシック」ではなく「詳細」タブから「画面の部分」を選びます。
2.共有に入ったら緑色の枠が現れます。発表者ツールでスライドショーを開始します。
3.緑色の枠をスライド部分だけを囲むように動かします。動かしている時はオレンジ色の枠になります。この枠は、見せたい部分に合わせて自由に拡縮することができます。
これで、自分の側は発表者ツールを使いながら、共有画面ではスライドショーの部分だけ見せるということが可能になりました。下は相手側に見えている画面です(スマホ画面)。