インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

語学はユンケル程度に効く?

昨日の朝、通勤電車でDuolingoをやっていたら、こう聞かれました。“Are you trying to exercise at least three times a week?(少なくとも週に三回運動するようにしていますか)”。たんなる偶然でしょうけど、Duolingoは時々こういう「どうして自分のことをそこまで知ってるの?」というような質問をしてくるので驚くことがあります。

いえ、以前は少なくとも週に三回、多いときは五回もジムに行って運動していたのですが、最近はとにかく身体の疲労が激しくて、週に二回が精一杯です。よくない傾向だなあと思いつつも、無理をして身体を壊しては意味がないので、疲れたという気持ちに素直に従うことにしています。

ただ、なにごとにせよ習慣というものは、一度手を抜いてしまうとそのままズルズルとやらなくなっていく危険を孕んでいます。せっかくジム通いを六年以上も続けてきたのに、ここでやめちゃうのはもったいない。しかも私がジム通いを習慣化できたのは、なにを措いてもまず運動したあとのあの爽快感があるからです。

おそらく運動によって血の巡りがよくなるとか、そういう効果があるのでしょう。運動する前のあの「ぐだぐだ感」がすっかり消え去って、心なしか風景まで一枚フィルターが外れたかのように鮮やかに見える、あの爽快感は本当に貴重です。私にとってはウェイトの数字が上がるとかダイエットできるとか(私はむしろ太るために筋トレしてますが)よりも大切にしたいポイントなんです。

最近、同じことを語学の練習でも感じます。私は早朝の時間を利用して週に三回オンライン英会話を続けていますが、レッスンの前は早朝ということもあってなんとなく頭と身体にエンジンがかかっていないような感覚なのですが、レッスンが終わったあとは意識がとても明晰になっていることを強く感じます。

まあこれも考えてみれば当然で、慣れない外語でなんとか話し倒しているうちに、脳が活性化されるんでしょうね。私にとって外語学習はほとんど「ボケ防止」のために脳に刺激を与えることが目的なんですが、あながち間違っていないんじゃないかと思います。

ただ筋トレもオンライン英会話も、終わった直後は明晰でシャキッとしているのですが、しばらく経つとまたあの疲労と「ぐだぐだ感」が舞い戻ってきます。そこが寄る年波には勝てない悲しいところです。私はあまり服用したことはないですが、同僚によるとこの感じは、ユンケルとかチョコラBBとかアリナミンみたいな疲労回復系ドリンクを飲んだ後に似ているんだそうです。数時間から半日くらいは効果が持続するという点で。なるほど、確かに似ています。


https://www.irasutoya.com/2013/10/blog-post_9301.html

しかし、外語を話していて脳が活性化されるというのは、自分にとってまだその外語が「よちよち歩き」の段階だからかもしれません。とにかく必死で話しているから、脳のあちこちの部分を総動員せざるを得ないという感じで。私は英語より中国語のほうが多少は楽に話せますが、その中国語だって母語話者と会話した後は脳が活性化されているのを感じます。英語にせよ中国語にせよ、もっとストレスなく自由自在に話せるようになったら、この効果はなくなっていくのでしょうか。