昨日の試合は大差で負け。
そりゃまあ仕方がないだろう。もともと昨日の対戦相手とは圧倒的な実力差があるところへもってきて、遠征疲れもあるし、それに彼ら、ほとんど練習やトレーニングをしないんだもの。なかでも試合に全く出ず、ほとんど物見遊山に来ているとしか思えない中年の数名は、あれは例によって“党委”だな。
みなさん、一人一人はとても気さくでいい人たちばかりなんだけど、ほんと、プロスポーツチームという感じが全くしない。試合に使う用具の調整用工具すら持ってきておらず、「相手チームから借りてきてくれないかな?」と軽く頼まれたりして、思わず腰がくだける。確か去年も同じことを頼まれたが、んなもの、貸すわけないでしょ〜、対戦相手のチームに〜。
大差で負けてもニコニコしてて、悲壮感は全くない。試合会場裏手にある駐車場の日だまりで、冗談を言い合いふざけ回ってる姿を見ると、何だかとてもいい生き方に思えてくる。いや、皮肉や嫌みで言ってるんじゃなくて、本当に。
企業の一員としてプロチームに在籍してしのぎを削り、オフにはトレーニングに明け暮れ、リーグ開幕ともなればワンプレー、ワンゴールに全神経を集中させ、チームを支えるスタッフもそれぞれの持ち場で用具の整備や会場運営や観客動員のための宣伝に東奔西走……そんな日本側とのコントラストに目眩がする。日だまりで談笑する彼らに、君たちも日本側みたいにせよ、と言うのは無理難題を押しつけるに等しいと思う。
スポーツに対する価値観が全く違う世界にそれぞれ生きているのだから。ライオンはアフリカのサバンナに、ペンギンは南極の大氷原に。それぞれにそれぞれの天と地があるのだ。
今日はなんだか「達観」しちゃってます、私。