インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

電話による世論調査

各社の世論調査で、岸田内閣の支持率が続落していると報じられています。「聞く力」どころか聞かない力を発揮し続けているようにしか思えない同内閣ですからさもありなんという感じですが、この世論調査自体がどこまで世論なるものを反映しているのかなと疑念を持つ方もいらっしゃると思います。

世論調査については、こちらに日経リサーチの「世論調査について」というページがあって、様々な疑問にわかりやすく答えが書かれています。こちらを読めば、報道各社が実にさまざまな点に配慮しながら、できるだけ世論や民意を正しく反映した調査結果を出すべく努力されていることがわかります。

www.nikkei-r.co.jp

ですから私は世論調査に一定の信頼を置いているのですが、ただこの世論調査、最近は回答率が下がっていることに苦慮されているとのこと。世論調査でよく使われる、コンピュータで無作為に数字を組み合わせて電話をかけるRDD(Random digit dialing:ランダム・デジット・ダイヤリング)方式が、昨今の社会事情・電話事情からやりにくくなっているのだそう。

www.j-cast.com

確かに、番号非通知で何度もかかってくる電話に出ようと思う方はかなり少ないのではないかと思われます。私など、携帯電話は常に持っている、あるいは身の回りに置いていますが、電話がかかってきても基本的には出ません。仕事柄、授業中で出られないことが多いということもありますが、ほとんどの用事はメールで済むので、電話でやり取りをすることがほぼ皆無になっています。

というか、不意に相手の時間を奪ってしまう電話はかけるのもかけられるのも失礼というのが、少なくとも仕事の現場では一般的な通念になっていると思われる現代、RDDによる世論調査自体が成り立ちにくくなっているのは無理もないと思います。


https://www.irasutoya.com/2013/10/blog-post_7710.html

私はこれまでの人生一度も世論調査の依頼を受けた経験がなく*1、上述のように一定の信頼を置きながらも「本当にこれは世論を反映しているのかしら」とうっすら思っていました。でも改めてスマートフォンの着信履歴を遡ってみたら、番号非通知や知らない番号からの着信、それも繰り返しの着信がいくつかありました。ひょっとするとこれだったのかもしれません。

でも私は基本的に電話に出ない人間なので、こういう人間は恐らく永遠に世論調査とはご縁がないことになっちゃいます。街頭インタビューなんか、答える気まんまんなんですけど、こちらもこれまで一度も遭遇したことがありません。私も世論の一角に含めてもらいたいです〜。

*1:選挙の出口調査を受けた経験は一度だけあります。