インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

よもぎ大福の敷き紙が愛おしい

ジムでトレーニングをしたあと、よくコンビニに寄って和菓子をひとつ買っています。筋トレ後に糖質を補給するといいですよとトレーナーさんにアドバイスされているからですが、それよりなにより、トレーニング後の甘味がこたえられないほどおいしいからです。なんというのか、身体が欲しているのが実感としてよくわかるというのか、とにかく「沁みる」ほどおいしく感じるのです。甘いものを堪能したかったら、ハードな筋トレをするに限ります。

で、今日も今日とて、パーソナルトレーニングで「がっつり」追い込まれたあと、ジムの上にあるファミリーマートで(ジムは地下にあるのです)、よもぎ大福を買い求めました。コンビニのイートインスペースで100円のコーヒーとともに「沁みる」感覚を味わっていたら、大福の下に敷いてあった紙に目がとまりました。単なる紙ではなくて模様が印刷されているのです。

これはおそらく竹皮(たけかわ)を模しているんでしょうね。草団子とか笹団子などと呼ばれる蓬餅系の和菓子はよく竹皮とか笹の葉でくるまれています。その雰囲気を出すために、この紙にも竹皮の模様が印刷されているのでしょう。

ほんらい、竹皮や笹の葉には葉脈の凹凸があるので餅にくっつきにくいためそれらが用いられているわけですが、この紙は単に模様が印刷されているだけです。それでもよく見ると表面がツルツルした素材でコーティングされていて、これで餅が外側のラップにくっつくのを防いでいるようです。

だからこんな模様を印刷するのは機能的には無意味なのですが、それでもこういう細工をしちゃうところがなんとなく日本人的だなと思って思わず写真を撮ってしまった次第です。いえ、日本人的だなというのは悪い意味じゃありません。私はこういうある種の「無駄」を愛おしく思う人間です。

スーパーでお刺身のパックを買うと、黄色い小菊の花が添えられていることがあります。中にはプラスチックでわざわざ小菊を作って添えているのもあって、これは明らかに資源の無駄遣いだと思いますが、本物の小菊が入っていることもあって、こちらはちょっと愛おしい。すぐに捨てるのがもったいなくて、盃に水を張って浮かべてしばし「鑑賞」したり、UFOキャッチャーで獲得してきたモモンガのぬいぐるみの頭に飾ったりしています。


https://www.packstyle.jp/category/101013002/00163125.html

鶏肉なんかも、ちょっとお高めの地鶏なんかを買うと、笹の葉を模したプラスチックの小片が添えられていることがあります。これも無駄っちゃ無駄なんですけど、なんか愛おしい。お弁当のバラン(葉蘭)もしかり。こういうのって、海外の方がご覧になるとどういう印象を持たれるんでしょうね。こんど留学生のみなさんに聞いてみたいと思います。