インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

しまじまの旅 たびたびの旅 120 ……停電と断水からの教訓

「ブーメラン台風」こと6号がふたたび沖縄付近を通過しています。私が泊まっている施設は目の前に港があるのですが、先日は向かって右から左へ風と波が流れていましたが、いまは真逆の左から右へ流れています。なるほど、台風は反時計回りに渦巻いているから、沖縄の南側を通過するとき風は向かって右から左へ、北側を通過するときは向かって左から右へ流れるんですね。

今日は暴風雨で一日どこへも行けそうにありませんから部屋でおとなしくしていますが、心配なのはまた停電と断水が起こらないかという点です。前回の停電とそれに伴う断水は、昨日の深夜2時頃に復旧しました。8月2日の明け方4時頃に停電しましたから、復旧までに約46時間かかったことになります。その間は熱中症の心配をしながらさまざまな不便と向き合う時間になりましたが、いろいろと教訓も得られました。それを備忘録的に書いておこうと思います。

最悪の事態を考える

瞬間最大風速が60メートル以上(時速に換算して216キロメートル!)となった最大暴風雨のときは轟音と建物自体の揺れがひどく、さすがに恐怖を覚えましたし、最悪の事態を考えました。それは窓が割れることです。そこでなるべく窓から離れて寝ました(ほとんど寝つけませんでしたけど)。また万一窓が割れた場合を考えて、水に浸したくないものをすべてドアひとつ隔てた玄関の方に移動させました。

電気がないと何もできない

私が泊まっている集合住宅のような建物では水を電動のポンプで汲み上げているため、地震などで水道管が破壊された場合ではなくても水が止まります。Wi-Fiも電源が失われてしまうのでネットにも接続できなくなりました。さいわいスマートフォンは4G回線が生きていたのでかろうじて家族への連絡などはできました。それも充電がなくなるのが心配でなるべく利用しないようにしていました。ただ結果的には充電用のバッテリーを持ってきていたのと、泊まっている施設にも非常用のバッテリーがあったので充電切れにはならずにすみました。

何はさておき水が大切

この台風はちょっと危ないかもしれないと思った時点でバスタブに水を貯めました。これは大正解でした。行住坐臥どんな場面にも水は必要です。とくに水洗トイレを流すことが最重要ポイントです。地震の後などは下水管が破壊されている場合もあるので流してはいけないことも考えられます(そのため私は簡易トイレや処理パックなどを自宅に備蓄しています)が、今回は台風なので下水管の破壊はないはずです。

水を使って水洗トイレを流すのはちょっとしたコツがいる(便座の中央を狙って大量の水を一気に注ぎ込む:クラシアンさんのこちらのページもご参考に)のですが、偶然泊まっている施設のお風呂場に備え付けてあったゴム製のランドリーバッグが重宝しました。たくさん水を汲めて、かつ柔らかいので、バケツよりもはるかに狙って注ぎ込みやすいです。Amazonで検索してこちらの商品を見つけました。これ、帰ったら絶対に購入します。


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ポータブル電源は必須かも

私が泊まったのホテルではなく、ウィークリーマンションのような施設だったからか、非常用の自家発電装置を備えていませんでした。これは盲点でした。私はこの施設をBooking.comで予約しましたが、検索項目にもし自家発電装置の有無なんかがあったら(いまはないけど)これからは絶対にチェックします。特に毎年台風がたくさん来襲する地域の施設では、そういうチェック項目もあったら宿泊客の安心につながっていいなあと思いました。

またこの施設はオール電化だったのでガスの設備もなく、お湯を沸かすこともできませんでした。この点からも自宅の備蓄用品にカセットコンロは必須だと改めて思いました。予備のボンベも多めに準備しておくべきです。そしてやはり、大地震に備えて家庭用のポータブル電源装置も買うべきだと思いました。けっこうなお値段なのでこれまで躊躇していたのですが、今回の停電と断水の経験を踏まえて、東京に戻ったらこちらもすぐに購入しようと思っています。


https://www.irasutoya.com/2014/10/blog-post_250.html