インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

通訳・翻訳

通訳者は「ひとりだけ門外漢」なのでぜひとも資料をいただきたいです

先々週から今週にかけて、通訳の仕事で少々忙しくしていました。といっても外に出かけるのは間欠泉的にであって、多くの時間を在宅ワークに充てているので、うちのお義父さんなんかは「あいつは全然働かねえな」と思っているかもしれません。 だいたい、通訳…

二つの対照的な対談

土曜日の午後、二つの対談イベントを「はしご」してきました。期せずしてとても対照的な対談でした。一つは、ピーター・バラカン氏と佐々木俊尚氏の対談です。池袋の東京芸術劇場で開催されている『Moving Distance:2579枚の写真と11通の手紙』というジャン…

「母語なんてちょろい」のか

先日のエントリで、「語学なんて『ちょろい』でしょ」という信憑について書きましたが、Twitterでは台湾の方からこんなリプライをいただきました。@QianChong 本当に不思議です。 日本の殆どの方が英語を学ぶのに苦労してきたり、外国語はなかなかマスター出…

通訳は「ちょろい」職業か

春節休暇(今年の春節は1月31日)のためか、都心に出ると観光客とおぼしきチャイニーズのみなさんを多く見かけます。日本の洗練されたところも、そうでないところも見て行ってほしいですね。本来の姿をありのままに体験してもらうだけで十分「おもてなし」に…

通訳者の社会的地位

昨日は通訳スクールのセミナー&公開講座でした。珍しく男性が二名も参加されていました。普段はゼロか、いてもお一人のみという回が多いです。他の言語は分かりませんが、こと中国語通訳に限って言えば、圧倒的に女性が活躍している業界です。実際に開講し…

ちょっとちょっと、大丈夫かいな

日経ビジネスオンラインの記事が面白くて、毎日メールでダイジェストが配信されるたび、ご本家のサイトに行って読んでいます。ホントはさらにご本家の雑誌を買ってあげればいいんだけどね。 で、今日は『日経ビジネス』編集長の巻頭言がメールに載っていたの…

翻訳川柳

ツイッターで昨日始まった「翻訳川柳」。私もおもしろ半分で参加していたのですが、かなりの盛り上がりを見せました。トゥギャッターにもまとめられています。 http://togetter.com/li/60921 最初は「翻訳」川柳ということで、私も「通訳」ネタは控えていた…

通訳スクール

昨日は今期の最終授業日でした。訓練の総集編として、実際に講演者をお招きしてしゃべってもらい、それを生徒が同時通訳・逐次通訳するというもの。まさに本番さながらで、みなさん緊張したと思います。 が、本番に強いタイプの人っているんですよね。普段の…

はとバスツアー

先日、通訳スクールの生徒さんたちと一緒に、はとバスの中国語ツアーに参加してきました。浜松町のバスターミナルから、皇居前広場、浅草という半日だけのごくごく短いコースです。 本来は中国や台湾からの観光客が利用するツアーなんですけど、通訳ガイドさ…

CG通訳

朝何気なくテレビのニュースを見ていたら、画面の右下にCGの手話通訳が現れました。これ、ニュース原稿から自動作成しているんでしょうか。それとも音声から直接? 「伝達の度合い」がいかほどのものなのか確かめるすべもありませんけど、なんだかすごいな中…

通訳スクール

またまた春学期が始まりました。 最初の授業には、いつも簡単な単語テストをしています。中国や台湾に関する、新旧取り混ぜた単語の意味を問うものです。中国語圏で、中国語を使って仕事をするなら、日頃から人一倍この方面のニュースや情報に敏感になってい…

終了

二年半の間担当してきた某華流エンタテインメント系テレビ番組の字幕仕事が、今年度、つまり三月いっぱいで終了することになりました。 この四月からは番組の編成が大幅に変わって、字幕も制作会社内でよりスピーディに対応していきたいからとのこと。もとも…

古びた感じ

金原瑞人さんの『翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった』を読んでいたら、若い人は「市松模様」という言葉を知らないだろうと書いてあって、「へえ」と思いました。「碁盤の目」も使わなくなった、とおっしゃっています。 そうかですか、使いませんか。…

中日通検が突然中止

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081108-00000020-mai-soci 何だか八王子の自動車教習所を彷彿とさせるようなニュースですが。 「通訳協会」の声明はこちら。 http://www.jipta.net/cgi-bin/cj/news/cf.cgi?mode=all&namber=1192&rev=0 内部事情に詳し…

今は通訳の訓練ですから

中国人留学生向けの中日通訳クラス、最近はやや長めの逐次通訳に取り組んでいるので、あわせてメモの取り方についてもレクチャーしています。 ところがある生徒は、原発言を聞いている間ちっともメモを取ろうとしません。当ててみると、案の定情報が大きく抜…

サービス業ですからね

私の勤務校には中国人留学生がいて、私は中日通訳クラスを担当しています。今日は映画監督へのインタビュー音声を使って、逐次通訳の練習をしていました。 ある生徒の訳出で、俳優の名前が入る時に敬称も敬語もつかわず、ずいぶん居丈高な印象に聞こえてしま…

はいりきらない

某バラエティ番組の字幕翻訳、先月末からクールが変わって内容がリニューアルし、同時にすべてSSTでの納品に切り替わりました。 高額なSSTの購入費用が少しでも回収できると喜んではいますが、やはりこれまでより仕事量がぐんと増えますね。なにせ翻訳者がハ…

うわあ

いささか古い話になるけれど、先般福田首相が訪中した際、通訳者の「誤訳」がニュースになった。 「誤訳」で福田首相の顔色一変 日中首脳会談 12月29日11時26分配信 産経新聞 北京の人民大会堂で28日行われた福田康夫首相と温家宝中国首相の首脳会談。直後の…

憂い顔の「星の王子さま」―続出誤訳のケーススタディと翻訳者のメチエ

『聖書』、『資本論』につぐベストセラー本と言われるサン=テグジュペリの『星の王子さま』。半世紀にわたる独占的出版権が切れた二〇〇五年以降次々に新訳が出版されたが、この本はそれら新訳版と、もとの内藤濯による訳本を俎上にのせ、翻訳の不備を細か…

通訳スクール

まず先週の復習(続き)。音声データを渡してあるので純粋な通訳訓練にはならないけれど、一週間でどれだけ意欲的に練習や準備をしてきたかを見る。音声を一切聞かないで挑戦した人、簡単な要約を作って望んだ人、全く練習してこなかった(とおぼしき)人な…

SST対応のVista

SSTはWindows Vistaに十分対応できていないようで、開発元・カンバス社のウェブサイトにあるFAQを見ると、こんなことが書いてある。 Q5.Windows Vista への対応について A5.SST G1自体のVista対応は完了していますが下記の点にご注意ください。 SST G1自体…

SST講習

SSTの開発元、カンバス社が無料の講習会を開いていると聞き、参加してきた。 参加者は私一人。基本的な使い方や、便利な小技などを教わって、こちらからも使ってみた上での疑問などを質問して、いろいろな問題が一挙に解決。一時間半ほどだったけれどかなり…

心に残る話しかた

『中国語ジャーナル』の九月号に、塚本慶一氏へのインタビューが掲載されている。 いつも通訳訓練に使えるような音声素材を探しているので、これは! と思ってさっそく聞いてみたのだが、ううむ、残念だけれど使えそうにない。 アルクがなぜこういうインタビ…

SSTのプロジェクター投影

字幕制作の流れを紹介するため、SSTでの作業をプロジェクターに投影。これを実現するためにパソコンとプロジェクターをつなぎ、ソフトを起動してみると画面も字幕も出てくるのだが肝心の映像が出てこない。画面が真っ暗なままだ。 以前にもパソコンでVCDやDV…

SST

ここのところクライアントとあれこれやりとりがあって、結局字幕制作ソフトを導入した。「業界標準・一社独占」のデメリットが最大限に発揮されたような超高飛車な価格設定なのでかなり迷ったけれど、細々とでもこの仕事を続けていきたいのと、最先端のソフ…

夏期講座

昨日今日と通訳スクールに出向いて夏期講座。自宅に戻ってからは字幕翻訳。でもって明日からは本務校でも五日間連続の夏期講座。先週末は無料公開講座なるものを担当したから、ずーっと働き通し。いやいや、仕事があるというのはありがたいことで。はい。お…

村上春樹のなかの中国

中国語圏における村上春樹作品の受容のされ方について論じた本。昨年三月のシンポジウムで、著者の藤井省三氏が「現在『二十世紀東アジア文学史における村上春樹』という国際共同研究が進行中」とおっしゃっていたが、そのまとめの第一弾が出たということだ…

通訳スクール

今日は訓練の前に腹式呼吸や発声法などの簡単な紹介をした。 私自身、アナウンス訓練やボイストレーニングの専門家ではないので、以前アナウンス学校に通った時の経験と、かつて演劇訓練で学んだことを紹介するだけだ。それでも、普段の通訳訓練で、最後のデ…

通訳スクール

中東の衛星テレビ局に関するインタビュー+論説番組の逐次通訳。 これも一週間前に大まかなアナウンスをして予習をしてきてもらった。生徒さんも様々で、「これでもか!」というほど予習してくるのでこちらがなんだか申し訳ないような気持ちになる人もいれば…

通訳スクール

中国人映画監督へのインタビュー、逐次通訳。 一週間前に大まかな内容のアナウンスをして、さらに、ちょうどこの監督の映画がレイトショー公開中だったので、時間のある人は見に行くように伝えておいた。インタビューの中身はほとんどこの映画に関する内容だ…