インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

ことば

語学の上達はメンタルブロックを破壊できるかどうかにかかっている

勤め先の学校は新学期を迎え、今年も世界中から留学生が新たに入学してきました。私が担当している学科も昨日が入学式で、コロナ禍でしばらく途絶えていた中国大陸からの学生さんも見かけるようになりました。入学式後のオリエンテーションで、担当の先生方…

Contexto

オンライン英会話で、通勤中に何をしているかという話になって、私がスマートフォンでDuolingoやWordleみたいなアプリやサイトで英語を学んでいると言ったら、「じゃあこれもやってみるといいよ」と“Contexto”をおすすめされました。Wordle同様に日替わりで…

しまじまの旅 たびたびの旅 113 ……泉鏡花記念館と金沢能楽美術館

金沢に来たのは初めてなので、ひととおり観光しようと思いました。が、なにせ人の多いところに酔ってしまう私なので、早朝から兼六園に出かけてきました。GoogleMapによれば、兼六園は朝八時から開いているそうです。しかもこの時期は「観桜期」で無料開放と…

情報に振り回されず英語を学びたい

年初に「今年は英語を重点的にテコ入れしてみよう」と思い立って、いろいろな学習メニューを日々の暮らしのルーティンに組み込んできました。といってもいわゆるスキマ時間をできるだけ活用するという程度の工夫ですが。もともと早起きでしたが、それをもう…

新宿にウグイスが

東京は桜がほぼ満開になりました。なのに朝から雨が降っています。明日以降も天気はぐずつく様子。もう少し晴れの日が続いてほしかったですけど、こればかりは仕方がありません。新学期が始まる直前のこの時期に有給休暇を消化する方が多いので、今日は職場…

「むちゃぶり」というシステム

きのうの春分の日は、諸先輩方のお誘いを受けて、都内某所で謡の「自主練」に行ってきました。今年の秋に能『景清』の地謡に参加させていただけることになっていて、今日は大鼓と小鼓、それに能管(笛)を稽古されている方々に混じって一曲通しで練習する機…

人が人であるかぎり

先週職場の学校で「研究活動報告会」というものがありました。これはそれぞれの教員が日々行っている授業や教材作りなどの実践を報告し、広く共有しようという企画です。私は通訳や翻訳の授業を行っている教員を代表して、訓練や実習の実際をスライド資料に…

Duolingoに発音レッスンが加わった

けさ、いつものように通勤電車でDuoligoを開いたら、画面の一番下に口を開いたようなアイコンが加わっていました。「英語の音声を学ぼう!」という新しいメニューで、すべての母音と子音が並んでおり、タップするとその発音と代表的な単語の音声を聞くことが…

強調スニペット

以前「トンカッチの声はどなたなの?」という文章をこのブログに書いたことがありました。NHK Eテレの『ピタゴラスイッチ』でピタゴラ装置の解説をしている「トンカッチ」氏について、その声優さんは誰なんだろうという、まあなんといいますか、他愛のない内…

Wordle

オンライン英会話で、こちらのボキャブラリー不足を見かねたのか、講師から“Wordle”を勧められました。5文字の英単語をあてるゲームです。www.nytimes.com最初は当てずっぽうになにか単語を入力すると、タイルの色でヒントが出されます。緑色はそのアルファ…

そのバイタリティがすごい

きのう職場に、中国の方から電話がかかってきました。うちの職場は地域の自治体から委託を受けて、その地域に在住ないしは在職している外国人のために日本語教室を開いています。そのお問い合わせの電話でした。この日本語教室は参加費の一部を自治体が負担…

英会話の練習にニュース記事を使う

オンライン英会話の“Cambly”で、講師から「“engoo”のDaily Newsを使ってみたら?」とアドバイスをいただいたので、先週から使い始めました。このニュースサイトは同じオンライン英会話サービスである“DMM英会話”や“engoo”*1が提供しているウェブコンテンツな…

フィンランド語 184 …星座

フィンランド語のオンライン教室でリスニングの課題をやっていたら、他はよく分かるのに一箇所だけまったく聞き取れない部分がありました。よくよく聞いてみると、相手の星座を尋ねているのでした。“horoskooppimerkki(ホロスコーッピメルッキ:星座)”とい…

能楽と儺戲

早朝、いつものようにジムでトレーニングしながら台湾の作家・蔣勳氏の講演音声を聞いていたら、中国古代の伝統芸能である“儺戲(nuóxì)”と日本の能楽とのつながりについて話されていて(34分あたりから)、思わずダンベルが止まりました。www.youtube.com…

カイと呼ばれちゃう

年初にCamblyで始めたオンライン英会話、まだなんとか続いています。いくつかの初心者向け教材を終えたところで、何人かの講師から「ちょっとあなたには簡単すぎるから、他の教材を選んだら?」と言われたので、今週からengooのいちばんやさしいニュースを使…

はじめてのTOEIC

きょうは朝からTOEICのListening & Reading Testを受けてきました。語学の検定試験を受けるのはおそらく十数年ぶりだと思います。それも以前は中検とかHSKとか、中国語の検定試験ばかりを受けていましたから、英語で受けるのはたぶん中学生の頃に受けた英検…

もっと厳しくしてほしい?

勤務先の専門学校は年度末の先週から期末試験週間を迎えておりまして、留学生のみなさんが今年度最後の試験に挑んでいます。試験をクリアしないと卒業や進級ができないのでみんなかなり真剣、というか神経質になっています。こんなことを言うと学校側からお…

オンライン講師もいろいろ

先週の土曜日、オンライン英会話Camblyで予約したレッスン時間前に待機していたら、レッスン開始の数分前に突然キャンセルされました。いわゆる「ドタキャン」というやつですね。講師の急な都合によってキャンセルされることはあると聞いていましたが、実際…

こう見えて失語症です

脳出血によって失語症になった夫との十年間をまとめた、米谷瑞江氏の『こう見えて失語症です』を読みました*1。フリーランスのライターだった米谷氏は夫の抱えた障害をきっかけに失語症や脳そのものへの興味がわき、ついには言語聴覚士の資格まで取って転職…

オンライン中国語会話

オンライン英会話が何とか続いているので、オンライン中国語会話も試してみようと思いました。私は日常的に中国語を用いる仕事をしてはいますが、現在メインで行っているのは中国語から日本語方向への通訳や翻訳の教育です。学生さんは圧倒的に中国語母語話…

AIを使った英会話アプリ「Speak」

アメリカのベンチャー企業「Open AI」が開発したChatGPTが話題になっていますが、「テレ東BIZ」でその教育への応用例(!?)が紹介されていました。「!?」をつけたのは、その使い方が少なからずこれまでの教育のあり方に変革をもたらすだろうなと思うと同時に…

選択的「夫妻」別姓

きのう朝ごはんを食べながらテレビをつけたら、ジャーナリストの青木理氏が「選択的夫妻別姓」について述べておられました。「夫婦別姓」じゃなくて「夫妻別姓」です。なるほど、私もこれまで「夫婦別姓」という言い方に慣れてきましたけど、「夫妻別姓」と…

教師だけれど人見知り

人前で話す仕事をずいぶん長い間してきたので、これを人に言うと「またまた〜」と信じてもらえないのですが、私はかなりの「人見知り」です。初対面の人とそつなく話すことができませんし、そもそも人の多いところが極端に苦手です。フリーランスの頃は仕事…

猿が木から落ちる

同僚が担当しているクラスで、外国人留学生が日本語のことわざについて学んでいました。学んだあとに確認のための小テストをやってみたら、惜しい回答がたくさんあったそうです。たとえば「猿も木から落ちる」を「猿が木から落ちる」とか「猿と木から落ちる…

フレンドリーであること ポジティブであること

オンライン英会話のCambly、まだまだ続けています。30分のレッスンを週3回。レッスン開始前はやっぱりいつも緊張しますが、だんだん度胸がついてきました。講師の「腕」みたいなものには多少ばらつきがある(当たり前ですか)みたいですけど、私が「緊張し…

ChatGPT

人間とほとんど区別がつかないと話題の自然言語AI「ChatGPT」を試してみました。その機能と性能、現時点で考えうるリスクなどについては、こちらの「テレ東BIZ」の動画が参考になります。www.youtube.com「ChatGPT」に関する私自身のおぼろげな認識では、文…

ジェットコースターみたいなオンライン英会話

オンライン英会話のCamblyを使いはじめて1ヶ月が過ぎました。ほぼ1日おきくらいでレッスンを受けてきましたが、当然のことながら講師にはいろいろな方がいらっしゃいますね。Camblyは講師の全員が英語の母語話者というのが「売り」なのですが、住んでおら…

言語学習と「〇〇的なるもの」への理解

きのうの東京新聞朝刊にロシア文学研究者・沼野恭子氏の記事が載っていました。はっきりとは語られていないものの、昨年から始まったロシアによるウクライナ侵攻によって、ロシア文学の研究者やロシア語を学んでいる学生にも影響が及んでいることがうかがい…

もう少し中国語のことを知ってくださったら

ちょっと前にケイレブ・エヴァレット氏の『数の発明』を読んでいたら、こんな記述が出てきました。 世界では今も昔も、さまざまな計算盤や計算機が使われていて、これを使えば使用者にとっては明らかに便利だ。日本の計算機(何世紀も前に中国のスアン・パン…

英語の教材や学習コンテンツの多さにおののく

今年は英語の学習にもう少し力を入れようと年始に思い立って、いろいろと試してきました。ひと月ほどいろいろと手を出しはじめてみてあらためて思いましたが、英語ってほんとうにたくさん教材があるんですね。昔からある紙素材(書籍)のテキストや単語帳や…