インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

アテンション・エコノミー の検索結果:

さよならSNS

…できるその背景には、アテンション・エコノミー(注意経済)と呼ばれる、人を消費行動に駆り立てる仕組みがそのベースとしてあるんですよね。自分のブログを振り返ってみたら、もうずいぶん前からこの点に関する違和感を書き込んでいました。qianchong.hatenablog.comここまで気づいていたんならすぐにSNSから降りることもできたはずなのに、これほど時間がかかってしまったというのは、ひとつは自分の意志の弱さのせいでしょうけど、もうひとつはそれだけSNSの注意経済が巧妙に作り込…

SNSからの「解脱」

…イトで作り出される「アテンション・エコノミー」の問題について気付かされ、この方面についてもいろいろと本を読みました。 アンチソーシャルメディア Facebookはいかにして「人をつなぐ」メディアから「分断する」メディアになったか 今すぐソーシャルメディアのアカウントを削除すべき10の理由 退屈とポスト・トゥルース SNSに搾取されないための哲学 何もしない デジタルエコノミーの罠またSNSがもたらす分断とネット世界への引きこもり、世の中の「ファクト」がどんどん見えなくなってし…

ダムフォン

…感しています。また「アテンション・エコノミー(注意経済)」から一定の距離を置くことがいかに大切かも痛感しています。ダムフォンがじわじわと浸透しつつあるという状況は、同じように考えている人が多いことを再認識させてくれて、とても心強く感じました。qianchong.hatenablog.com現在の私は移動中にスマートフォンのアプリを使い倒しているので、すぐにダムフォンには移行できないかもしれません。でもそうしたアプリを使うのはパソコンだけにして、少なくとも移動中はスクリーンタイ…

スマホ・デトックスの時代

…ところずっとSNSやアテンション・エコノミー(注意経済)からの脱却を考えていた私にとって、この指摘はとても頷けるものでした。特にここ一年ほどは、かなり意識的にSNSやスマートフォンの使い方を変えようと努力してきたこともあって、その意味ではかなり「デトックス」できてきたのではないかと思っています。努力といっても、やったことといえばTwitterなどのSNSから「降りて」しまうことと、スマホやパソコンのプッシュ通知機能をできるだけ切るということくらい。それと、これは側面支援的な意…

ソーシャルメディア解体新書

…持っていこうとする「アテンション・エコノミー(注意経済)」の問題*2について考え続けてきました。関連書籍も数多く読みましたし、その時々で考えたことをこのブログにも書いてきました。……というよりブログを書くことで考えてきたのでした。その結果としてまずTwitterは降りてしまい、他のSNSもほぼ利用をやめ、ニュースサイトには足を向けず*3、クチコミは話半分として受け止め、自分から発信するのはこのブログだけに絞りました。そして今回読んだこの「解体全書」でようやく、ソーシャルメディ…

超没入:メールにもチャットにも邪魔されない、働き方の正解

…造、特に「注意経済(アテンション・エコノミー)」と呼ばれる産業構造が、いかに金銭的な利益のために人間の心理的弱点を利用しているかについて、驚くべき(しかし冷静に考えればもっともな)事実を教えてくれた『デジタル・ミニマリスト』の著者です。私は以前この本を読んで、自分の暮らしが大きく変わりました。まず依存症ともいうべき状態に近かったスマートフォンの使用時間が減り、TwitterなどのSNSをほとんど「降り」、そのぶん本を読んだり、語学の勉強をしたり、トレーニングをしたり……と自分…

SNSやニュースフィードで情報を知らなくてもいい

…ずくSNSにおける「アテンション・エコノミー(注意経済)」の問題に注目していろいろな本を読み、いくつも利用していたSNSのサービスをほとんど「降り」ました。その結果、自分自身で主体的に使える時間を取り戻して、ずいぶん暮らし方が変わりました。少なくとも以前のように、暇さえあれば(本当はそんな暇などないのに)SNSやネットニュースを見に行っては、気がついたら大量の時間を浪費していた……というようなことがなくなりました。以前なら、SNSやネットニュースで今回のようなできごとにいち早…

今すぐソーシャルメディアのアカウントを削除すべき10の理由

…SNSで「注意経済(アテンション・エコノミー)」に絡め取られて無駄な買い物をしてしまったり、自分の時間をどんどん失ってしまったりしていたことへの反省として、一週間に一回しか書き込まず、その後はなるべく近づかないようにしています。フォローしている人はいますが、リプライがついたときだけ何かを書くだけ(フィンランド語作文の練習になりますから)。リツイートや「いいね」はまったくしていません。ところが先日、週に一度のつぶやきを書いたあと、ついついブラウザの右側に現れる「トレンド」につら…

「説得的デザイン」によって「通知」されること

…まれる。こうやって「アテンション・エコノミー(注意経済・関心経済)」の虜になっていくのではないかと。 ジェニー・オデル氏の『何もしない』ではこうした仕掛けを、デヴァンギ・ヴィヴルカー氏の論文を引用する形で「説得的デザイン(心理学の知見をもとに人の行動に変化を起こすよう意図されたデザインのこと)」と呼んでいます。例えば「ツールバーの上の通知バッジの数字」は「やることリストのように思わせて表示させる数字を0にしたいという気持ちにさせる」、「ツールバー上の通知を知らせる赤い色」は「…

退屈とポストトゥルース

アテンション・エコノミー(注意経済/関心経済)への問題意識から、いろいろと読んだ中の一冊です。退屈、ポストトゥルース、インターフェース、コンテクストなどをキーワードに、私たちがいかにSNSなどのネット産業に取り込まれ、自分の核をなくしつつあるかが論じられます。退屈とポスト・トゥルース SNSに搾取されないための哲学 (集英社新書)その点でとても興味がある一冊だったのですが、三分の一ほどまで読み進めて、ちょっと読む気力が削がれてくるのを感じました。さまざまな評論や文学や映画や音…

何もしない

…ころ、この注意経済(アテンション・エコノミー)について大いなる興味と警戒感をもって過ごしています。ですからこの本は「そのものずばり」の内容であったのに、最初に書店でパラパラっとめくったときにはそれに気づかなかったのでした。この日本語版の装幀はちょっと“nothing”に引きずられすぎたのかもしれませんね。それはともかく、最初に書店の店頭でこの本に吸い寄せられた自分の嗅覚には、まだわずかながらに健全なものが残っていたのだと考えることにしましょう。そしてまたネット書店でばかり本を…

サイトの粘着性への挑戦

…しまう。「注意経済(アテンション・エコノミー)」とはよく言ったものです。でも私はこの本を読んで、逆に粘着性の極めて高い大手サイトやSNSから自分を引き剥がす(そう、まさにゴキブリホイホイに捉えられた自分の手足をなんとかして引き剥がすようなイメージです)というチャレンジにがぜん興味がわいてきました。これは軽く「SNS断ち」などと呼べるようなものではなく、もっと用意周到に習慣化への道筋をつけなければならないものです。その手始めとして自分のブログ記事をFacebookやTwitte…

インターネットポルノ中毒

…になった「注意経済(アテンション・エコノミー)」の一種であり、きわめて注意深く対峙しなければ、心身の健康を害するまでにいたる存在なんですね。 短期的な報いは小さくても、永続する持続的な満足を生む活動に目を向けよう。よい会話、作業場所の整理、抱きしめ合い、目標設定、誰かを訪ねる、何かを作ったり庭いじりをしたり、といったものだ。要するに、絆を感じさせたり、長期的な目標に向けて後押ししてくれたりするものならなんでもいい。 インターネットポルノのような強力な気晴らしは、退屈、苛立ち、…

「新聞は読むな」という意見に対して

…いわゆる「注意経済(アテンション・エコノミー)」の罠ですね。qianchong.hatenablog.comただ私は、新聞がSNSと同じような時間を浪費する元凶だとは思いません。また情報をいち早くキャッチするためのツールだとも思っていません。よりタイムリーな情報はテレビニュースで? いえ、テレビニュースは言ってみれば新聞や雑誌よりももっと効率の悪いメディアだと思います。だって自分が本当にほしい情報が出てくるまでずっと待機してなきゃいけないんですから(待機していて結局出てこない…

スマホは「誰かに消費される」ためのツール

…しまい、「注意経済(アテンション・エコノミー)」に取り込まれてしまいます。それほどネット上には私たちの「注意」を喚起する「経済(お金儲け)」が溢れてる。いまほど私たちの自覚が試されている時代はないんじゃないかと思います。最近「若者のパソコン離れ」という話をよく聞きます。スマホで何でもできてしまうのでパソコンを使う必然性がなくなってきたとか、貧困化でそもそもパソコンが買えないとか、ちょっと検索すればネット上には様々な分析が見つかります。確かに、私が勤めている学校の留学生諸君にも…

「八年生まで待とう」運動

…などが、「注意経済(アテンション・エコノミー)」と称される仕組みで莫大な利益をあげる一方で、ユーザーが自律的・自発的に思考や想像をめぐらせる力を奪っているという事実。それを一番良く知っているのは、当のIT業界の人々だというわけです。www.waituntil8th.org 興味深いと思う一方で「ちょっとズルい」とも思ってしまいました。だって、さんざっぱらIT機器を売って儲けておきながら、その負の側面は伝えない一方で、自分の身内は遠ざけさせていた、というのですから。かなり以前の…

スマホ依存症だった私

…けられた「注意経済(アテンション・エコノミー)」の為せる技だとハッキリ悟って、ほぼ「依存症」を克服した次第です。ほぼ、というのは、まだこのブログやTwitterを利用しているからですが、いまではスマホによる「ながら」はほとんどなくなり、自律的に使える時間が増えたという強い実感を持てるまでになりました。qianchong.hatenablog.com折しも昨日、「ゲーム依存」に関する初の全国調査が行われたというニュースに接しました。一日のうち、ゲームに費やす時間が長いほど仕事や…

スマホの「ながら」を自分本位に取り戻す

…スト』。「注意経済(アテンション・エコノミー)」に身も心も乗っ取られてしまわないための提言がいくつもなされているのですが、まずすぐに実践して効果があったのは、スマホによる「ながら」をやめることでした。 デジタル・ミニマリスト: 本当に大切なことに集中するqianchong.hatenablog.comいささか悪趣味ではありますが、通勤電車の中で観察していると、実に多くの(ほとんどと言ってもいいくらいの)人が、スマホで次々アプリを乗り換え、しきりに画面で指をタップしたり滑らせた…

デジタル・ミニマリスト

…造、特に「注意経済(アテンション・エコノミー)」と呼ばれる産業構造が、いかに金銭的な利益のために人間の心理的弱点を利用しているかについて、驚くべき(しかし冷静に考えればもっともな)事実を教えてくれました。詳細はぜひ本書にあたっていただくとして(なにせ貼った付箋の数が膨大で、とてもじゃないけど紹介しきれません)、ひとつだけ。この本はよくあるタイプの自己啓発本などでは全くなく、むしろ「デジタル片づけ」を出発点としてよりよい人生とは、人間らしい暮らしのあり方とは……と問いかける哲学…