日々仕事や家事に追われていて、平日はまとまった勉強や読書の時間が取れない……ずっとそんな悩みを抱えています。仕事も家事もできるだけ効率化しようとしているものの、一日があっという間に過ぎてしまい、「ああ、今日もろくな勉強ができなかった」と悔しい気持ちでベッドに横たわる。それがいやで、とにかくすきま時間を利用して毎日ほんの少しだけでも勉強する習慣を養おうと思いました。
というわけで、語学の勉強では問題集やドリルに毎日取り組むことにしました。毎日見開きの2ページ分だけ問題を解くのです。習慣化のために使ったのは「アウトライナー」です。といっても非常に簡単で、解いた問題のページやタイトルや章名などと日付を書いていくだけ。日付のあとには「やりました」という印として◎をつけるようにしました。
アウトライナーはWordなどの文章作成ソフトの鈍重さに比べれば起動が一瞬ですし、複数のパソコンやスマホなどでデータが共有されていてどこにいても取り組めます。すきま時間ができたらすぐに取り組めるというのは大事です。階層状に書き込んでいけるので「章名・日付・◎」の下の階層に解いた問題を書いていきます。習慣化は、それに取りかかるまでの手順が面倒であればあるほど失敗しやすいので、すべてがアウトライナー上で完結するようにしました。
最初に取り組んだのは『英文法入門10題ドリル』、続いて『英文法基礎10題ドリル』。いずれも毎日10題ずつ取り組んで、一度も休むことなく解き終えました。アウトライナー上で項目がどんどん積み上がっていくだけなのですが、それだけで習慣化できたというのは自分でも驚きでした。ただやるだけじゃなくて、どこかに記録するというのが大切なんでしょうね、たぶん。
この方法が自分に合っていると気づいたので、次に『フィンランド語トレーニングブック』と『英語のハノン 初級』に同時並行で取り組むことにしました。それから約三ヶ月。今日で『フィンランド語トレーニングブック』は全90課が終了しました。『英語のハノン』もあと数項目というところまできています。
アウトライナー(私が使っているのはWorkFlowy)には文字に色をつける機能があるので、間違ったところは赤、正解は青で記すことにしました。次にもう一度この問題集に取り組んだとき、参考になるかなと思って。ただ習慣化の観点からはこういう操作やルールはなるべく減らしてシンプルにした方がいいと思います。マイルールを複雑にすればするほど、最初は発奮しますが後が続かないものです。
こうやってすきま時間を使いながら問題集をどんどんやっつけていますが、『フィンランド語トレーニングブック』と『英語のハノン』は終盤に差し掛かって一度歩みが止まりました。あまりに仕事が忙しくて一日休んだら、そこから数日続けて休んでしまったのです。もう何ヶ月も続けているのだから十分に習慣化されたと思っていても、意志の弱い私はちょっとした気の緩みで習慣が崩れてしまいます。毎日続けること、そのためには毎日続けられるだけの量に抑えることが習慣化のコツだと改めて思いました。
次は『英語のハノン 中級』に進もうかなと思っています。フィンランド語のほうは……学校で使っている教科書の章末問題をやってもいいけど、正解が載っていないので答え合わせができません。というわけで、『フィンランド語トレーニングブック』をもう一周してみるつもりです。